毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。
担当は「池尾昌紀」・「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。
現代の妻たちは、一度、社会に出て、仕事を持った経験がおありだと思います。社会という場所、仕事をする職場という場所は、「男性社会」などと呼ばれるように、非常に自立的に出来ていて、時代と共に変化してきたとはいえ、良くも悪くも、「ひとりで責任を果たす」というスタンスが王道といえるでしょう。
任された仕事を、一人でがんばってやり遂げることで、報酬をもらうわけですね。そんなやり方の世界にいると、どうしても、仕事が最優先になりやすくなるとも言えます。
少しくらいしんどくても、会社に行くとか、時期的に忙しいから、休日返上で仕事をするとか。自分の都合は後回しにしなくてはいけないときが、たくさんあるんですね。
⬛︎ひとりでやり遂げるというやり方
結婚してからも、仕事を続ける場合もありますよね。
仕事を辞めて家庭に入る方もいらっしゃるでしょう。
お子さんが生まれることもあるでしょう。
どの場合も、妻たちの中には、仕事をしているときの感覚が染み付いていることが多いのです。「自立的」というものの中には、必ず「ひとりで」というのがくっつきます。
ひとりでやり切ることが、良きことだと、こどもの時に躾けられた上、社会でも、そのやり方をしたら、上手くいった経験があるからです。
ところが、「夫婦」という形の中に、「ひとりで」がんばるというものを持ち込んでしまうと、社会で仕事をやり切るようには、うまくいかないことが多くなってきます。成果のようなものが、作り終えた書類のようには、わからないんです。
こんなにがんばっているのに、どうしてうまくいかないんだろう。
不思議に思いながら、でもまたがんばって、やがて疲れ果ててしまったり、「夫婦」の間に問題が起きてしまったりすることがあります。例えば、セックスレス、浮気、ギャンブルや浪費。いろんな形で「夫婦」としての課題が示されるといってもいいかもしれません。
がんばっていた妻は、どうして？！と腹が立つでしょう。
どうして、夫に、私のがんばりが伝わらないのかと。
そんな時、夫は夫で、忙しい世代であったりします。
責任のある仕事を任されたり、部下ができたり、４０代くらいになると、思い切って転職をしたりする夫も、珍しくありません。家のローンを抱えていたりすれば、なおさら仕事をがんばるものですよね。
⬛︎腹が収まらない時～思考と感情は別もの～
妻も頭の中では、理解しているのです。
「夫も大変なんだな」と。
でも、思考と感情は、いつも同じとは限りません。
頭ではわかっていても、腹が収まらないということが起こります。
腹が立っている時には、「怒り」で私はいっぱいになっていると感じますが、その下には、わんわん声を上げて泣いてしまいたいような「悲しみ」が広がっていることもあります。
でも、その「悲しみ」の中に入ってしまったら、もう立っていることもできないのではないか、二度とがんばることができないんじゃないか、そんな弱い私を夫は迷惑がるんじゃないか、そんな隠れた思いが、妻の中で葛藤していることも少なくありません。
あまり人に弱音を吐いたりできない妻であれば、次のようにされるとずいぶんと楽になられると思います。お試しいただけたらと思います。
ぐるぐると駆け回る思考でなんとかしようとするよりも、ひとりでいる時に湧き上がる感情に寄り添ってみてください。
例えば、腹が立ったら、「夫のバカバカバカ・・・」と口に出して言ってみる。内容は気がすむものであれば、何でもOK。クッションをグーパンチするのもありでしょう。
そして、悲しくなったら、ティッシュの箱を抱えて、気がすむまで泣く。
もちろん、誰かに話せそうなら、聞いてもらうのもひとつのよい方法です。
そして、少し心の踏ん張りが取れて、楽になったり、心に余裕ができたところで、次はこんなことを考えてみていただきたいのです。
「夫に私を助けさせるとしたら、どうして欲しいだろうか」
夫がやりやすい、シンプルなものがいいかもしれません。
妻にとっても、受け入れやすいもの。
ふたりにとっての、新しいつながりの一歩になるものです。
ひとりずつでがんばってきた、妻と夫のこの先にやってくるのは、「夫婦」ふたりの力、才能、知恵、思いやり・・いろんなものが手を組み、そして、切り開き、乗り越え、たくさんの幸せを味わう。
そんなステージなのです。
池尾千里
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この「カップル・カウンセリング」のブログ連載では、男性心理を「池尾昌紀」が、女性心理を「池尾千里」が担当し、「男心」「女心」を解き明かしていきます。
合わせて「男心」「女心」を理解しあった二人が、どのように問題を乗り越えていけるのか、という事例を紹介しながら、恋愛・夫婦問題で悩んだり、恋人が欲しい！方へのアドバイスを発信していきます。
手っ取り早く「男女の心理が知りたい！」という方は下記の記事をご覧ください。
＞＞＞「こんな時の『男心』『女心』がわからない！」シリーズへ
今後の「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。
今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。
次週、２月８日（月）は夫、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。