池尾千里

毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。

担当は「池尾昌紀」「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。



    


12月に入りましたね。

1年ももうすぐ終わりというこの時期になると、イベントも多くなりますし、仕事も忙しくなってきたり、あっちもこっちも、掃除をしなくてはと思ったり、とにかく年内にしておきたいことに、追われるようになり、常に忙しく感じるようになりますよね。


当然やらなくてはならないリストがズラリ、のようになってきますから、休む暇もなくだんだん疲れてきます。


そんなふうに余裕がないと、子供に対してもすぐイライラしてしまったり、夫に対しても、優しくできなかったり、つい愚痴が出たりします。おおらかに受け止めることが難しくなるんですよね。


もしこんなふうに今、あなたが、非常に疲れているとしたら、まちがいなく、夫も疲れを感じているでしょう。


たとえ、家で何にもしない夫であっても、

たとえ、いつも的外れなことばかりする夫でも。


家で何もしないから疲れていないということはないんです。

なんていうと、腹の立つ妻は多いと思いますが・・


男性は、社会的な場所(家の外)から家族を守るという役割を果たそうとします。職場では一生懸命に仕事をして、愚痴なども言わず、ストレスを感じていてもそれを、あまり表に出したりしません。


「うちの夫は外面が良い」

なんていう場合は、典型的な男性だと言えそうです。

でも、そんな夫ほど、家に帰ると、だらーっと、何にもしないで過ごす、または、すぐ不機嫌になるなんてことがあったりします。


普段のストレスフルな日常をリセットするために、真反対に振り子が振れてしまうんですね。


ところが、怒涛の平日が終わり、やれやれやっと週末だ、お休みだと喜んでいるのは、妻だって同じです。でも実際は、週末も3度3度のご飯を作り、いつもと同じように出る洗い物や洗濯物を片付け、こどもに宿題をやらせ、なんてやっていると、休んだんだがなんだかわからないうちに、週末が終わってしまいます。


そんな状況が続いていたとしたら、

「疲れているのは、私の方よ!」

と、言いたくなりますよね。そりゃ、当然です。


でも、たいていの場合、妻は、夫に、そんなことは言いません。ぐっと飲み込んで、いつものように家事をするわけです。


しかし、この状態を続けていると、妻は夫が、どんどん嫌いになってしまいます。

嫌いになってしまうと、妻は、夫の前で可愛くなくなってしまいます。不機嫌だったり、キツくなったりしてしまうのですね。当然、そんな妻を夫は、愛しにくくなってしまいます。

日本の夫婦が、年数を重ねるうちに、ラブラブから離れ、シラーっといた関係になってしまう大きな原因の一つです。


夫と仲良くなんて、なりたくもない!

夫婦なのに、仲良くなりたくないなんて、困ってしまいますね。

そんな状態になってしまう前になんとか軌道修正したいものです。


「私の方ががんばっている」

「私の方が疲れている」


そんなふうに感じている時、私たちは「競争」のステージにいます。

夫婦間にも競争が起こるのですね。


私たちは、人がいれば必ずといっていいほど「比較・競争」をしています。小さなことから、大きなことまでいろんなものを使って、「勝ちと負け」の判断をしています。

それは、人間だから仕方のないことではあります。しかしながら、勝負を争うような状態を、夫婦間に持ち込んだらどうでしょう。
つながりもない孤独な、安らげる場所ではなくなってしまいますね。


では、どうすればいいのでしょう。


まずは、「競争をしているらしい」と気づきを持ってみましょう。私たちは、無意識にやっていることが多いのです。「私のほうが」というセリフを言いたくなった時に、注意深く、あなたの心を見てみてましょう。

そして、こう思ってみてください。

「もしかしたら、私が今感じていることは、夫が感じていることでもあるかもしれない」


「競争」のステージを降りるということは、勝ちと負けではなく、勝ちと勝ちになることです。

夫婦ふたりともがいい想いをすること。


「私もあなたも、がんばっている」

「私もあなたも、疲れている」


こう考えた時、この言葉の後には、どんな言葉が続くでしょうか。または、どんな展開があると思いますか。


「おつかれさまだったね」

「一緒に休もう」

「温泉でも行って、ゆっくりしよう」


ふたりで勝つ。「競争」のステージを降りたところにある場所。お互いを承認し、パワーを取り戻すことのできるステージです。

是非、パートナーに伝えてみてくださいね。


お役に立てればうれしいです。



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この「カップル・カウンセリング」のブログ連載では、男性心理を「池尾昌紀」が、女性心理を「池尾千里」が担当し、「男心」「女心」を解き明かしていきます。


合わせて「男心」「女心」を理解しあった二人が、どのように問題を乗り越えていけるのか、という事例を紹介しながら、恋愛・夫婦問題で悩んだり、恋人が欲しい!方へのアドバイスを発信していきます。


手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。

>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ


今後の「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。


今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。


次週、12月14日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。

どうぞお楽しみになさってくださいね。


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