池尾昌紀
毎週月曜日の「恋愛テクニック」は「カップル・カウンセリング」と題して、パートナーシップの問題の修復やもっと幸せな二人になるための提案をしていきます。

担当は「池尾昌紀」「池尾千里」の夫婦カウンセラー。夫婦で毎週交代で発信していきます。

「月曜日:カップル・カウンセリング」のコーナーを、どうぞお楽しみに!


***ご案内***

【名古屋カウンセラーズ・フェスタ】

メインテーマ『人生を変える8つのストーリー』

日時:2015年11月22日(日)10:00~17:20

会場:会場:名駅・ウインクあいち 

料金:¥3,240-※出入り自由のフリーパスです。


名古屋地区のカウンセラーを中心に8名のカウンセラーがこのテーマで講演するイベント、名古屋カウンセラーズフェスタ。
私、池尾昌紀は参加できませんが、妻の「池尾千里」は講演します。
今回もいろんな企画をご用意して、皆さまのお越しを、カウンセラー一同、心よりお待ち申し上げております。

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例えばこんなご相談。

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夫婦共働き。仕事も家事もがんばってきたのに、夫が浮気した。

ショックで、悲しくて、どうしていいかわからず、どうして浮気なんかしたのよ!と責めたら、逆ギレした夫が言ったセリフが、


「お前が素直じゃないからだ!」


その言葉に更にショックを受けた。

確かに私は素直じゃない。でも、素直になりたいって思ってる。

どうしたら素直な自分になれるの?

* * * * *


こうした時は「素直になれない」ことそのものが、自分にプレッシャーを与え、それが大きな苦しみになってしまいます。

そんな時は、まずは、素直になれないことをまず認めてあげることから始めてみてください。

その方が、素直さを手に入れやすくなるんです。

自分を責めることが、心を窮屈にしてしまうからなんですね。



◎素直になれないことには、理由がある。


素直になりたいと思っても素直になれない。

それはどうしたなのでしょう。


私たちは、幼い頃から今までの長い間、「素直になる」ことを要求され続けています。


親や先生の言う事を素直に聞く子どもが評価されるからなんですね。


すると、私たちは、その期待に応えようとして、「素直になろう」とします。


ところが、成長するにつれて、「素直だけではうまくいかない」ことを学んでいきます。


大人は素直が一番、というくせに、一番素直じゃない、裏表を使い分けているのは、その大人達じゃないか!ということに気づいていくのですね。


思春期はその思いだけでいいかもしれませんが、実際に社会に出て働くようになると、この憤慨した思いを抑えざるを得なくなります。

そうでないと、社会人として支障が出て来てしまうからです。


こうして、いつの間にか、私たちは、昔嫌だと思っていた「裏表を使い分ける」大人になっていくわけです。


ところが、社会人になったらなったで、やはり「素直さ」は評価されたり、かわいがられたりします。

恋愛においても、「素直さ」を持っている人が、もてたり、可愛いと言われたりする。


私にしてみれば、素直になりたい、という気持ちは頭ではわかっているのです。

ところが、ずっと長い間、「自分の気持ちを我慢する」ことを積み重ねてきているので、それを簡単に外していくことができないのです。


そのため、「素直になりたいと思いながら、素直になれない」という苦しみを生むことになっていきます。



◎まず、自分のネガティブなところに素直になろう


では、この矛盾を解消して、「素直さ」を表現していくためにはどうしたらいいのでしょうか。


まず最初にチャレンジしていただきたいのは、「ネガティブな自分に素直になる」ことです。


私達は、実際にやれているかどうかは別として、「素直さ」という期待に無意識に応えようとしています。


その思いは「素直にならねばならない」という観念(=思い込み)を作っていきます。


すると、「素直にならねばならない」という観念は、「素直になれない」時に、強く自分自身を責め立てる力になってしまいます。


社会で生きていれば、素直になれない、素直になっていては進まない状況もたくさん出てきます。


ところが、そうした状況になると「素直にならねばならない」のに「素直になれない」自分はダメだ、という無意識の自己攻撃を心がしてしまうようなのですね。


このループを止める方法は、「ネガティブな自分に素直になる」ことなのです。


例えば、「いつも良い顔ばかりしている自分が嫌い」と思っているとします。

そのために、仕事でいろんな人との接点を持つ事が苦しくなる。

だから、仕事がしたくなくなる、という人がいたとしましょう。


通常は、こんな風に思う事がいけないことだ、という無意識が働くために、

「そんなこと考えたらダメだ!」と自分の心を抑圧していきます。


その抑圧が苦しみの元になるわけですから、まずは、

「私は良い顔ばかりしかできないんだから、しかたないじゃないの!」と自らを認めてあげることからスタートしてみます。


ポイントは、「しかたないじゃないの!」と思いながらも

実際の仕事はこなす、というところにあります。


それでどうして楽になるの?素直になれることになるの?と思われるかもしれません。


でも、ちょっと考えてみてください。


「良い顔してる私はダメ」、と抑圧している時、私の心は、自分の気持ちに素直ではありません。

この状況で仕事をしていても、苦しいだけです。

自分の心にも素直ではないし、仕事をしたくない、という気持ちにも素直ではありません。


ところが、「良い顔しちゃうんだから、しかたないじゃない!」ということには素直になって、でも仕事はやる、というやり方だと、「しかたない」と思う分だけは、心には素直になっていますよね。

すると、この分だけは、心の素直さの割合が増えるので、この分の抑圧が減り、抑圧が減った分だけ心は楽になるのです。


この時、心は「素直にならねばならない」「良い子でなければならない」という観念から、一部分が解放されています。


ここでは、「ならねばらない」が「ならなくてもしかたないよね」に書きかわっているのですね。

すると「期待に応えられない自分を責める」ことが減っていることになるのです。


今回のお話が少しでもお役に立てたら幸いです。

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この「カップル・カウンセリング」のブログ連載では、男性心理を「池尾昌紀」が、女性心理を「池尾千里」が担当し、「男心」「女心」を解き明かしていきます。


合わせて「男心」「女心」を理解しあった二人が、どのように問題を乗り越えていけるのか、という事例を紹介しながら、恋愛・夫婦問題で悩んだり、恋人が欲しい!方へのアドバイスを発信していきます。


手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。

>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ


また、夫婦の関係性についての記事は、下記をご覧ください。
>>>
「夫婦のラブ・クリニック」

今後の「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞお楽しみにしていただけたらと思います。


次週、11月23日(月)は妻、「池尾千里」が担当します。
どうぞお楽しみに!

池尾昌紀のプロフィール&ブログ

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