こんにちは。カウンセリングサービスのみずがきひろみです。沼田みえ子カウンセラーと金曜日の【大人の恋愛術】コラムを担当しています。
落ち葉が季節の変わり目を教えてくれています。ちょっぴりもの哀しい気持ちになるのは私だけかしら?
お知らせ!第9回【心理学サロン】『セクシャリティ~愛と罪悪感の物語~』は、来週、11月19日(木)開催。ご要望の多い「セクシャリティ」についてお話します。
お知らせ!今年最後の平日開催!CS1DAYワークショップは12月2日(水)。カウンセリングサービスが得意とする深い<癒し>の世界を体感してください!
さて、本日のお題、女性性。
「私、女性性が無くて、どうやったら女性性、あげられますか?」。
こんな質問をよくいただきます。
今月は「セクシャリティ」をテーマに講座やワークショップをやっていますので、なおのこと、
「女性性が大事なんですよね?」
と眉間にシワを寄せ、瞳を大きく見開いて、心配そうに聞かれる方、多いです。
そんな。
女性なのですから、女性性がないわけないじゃないですか!
かくいう私も、今でこそ、
「みずがきさん、すごく女性的で、、、」
なんて言っていただいたりもしますが、
その昔は、恋愛心理学の大家であります、当社代表の平にも、
「あなたはアメーバ分裂で増えるんでしょ!男なんていらない、って思っているよね」
とケチョン、ケチョンに言われ、
カウンセリングを受ければ、
「ま、女性性が抑圧されているんですよね。なんかそこに痛みがあるなぁ」
と某有名男性カウンセラーに分析され、
「あんたに言われたくない!」
と怒っていました。
だって、私だって毎日の食事を作っていたし、
完璧とは言いませんけど、
お掃除だって、お洗濯だってしてたし。
今よりは、男性をたてる気遣いもしていたし。
身なりにもそれなりに気遣っていましたよ、綺麗でいたかったから。
それを女性らしくない、ってどういうことよ?
女は、思ったことを言ってはいけないってこと?
女は、仕事をしてはいけないの?
って、まぁ、むくれたものでございます。
反発するものの、
夫に「他の女性の方がいい」と言われてしまった以上、
「やっぱり私には女性としての魅力がないのか」
と内心、すごく不安で悲しいわけですよ。
なので、
「私、女性性が不足しているんです」
なんてお客様がしょげた様子をされていると、
昔の、胸の奥に涙の井戸を抱えていた頃の自分を思い出して、
「あるよ、あるよ!」
と大きな声で言いたくなってしまいます。
「女性性」って女性だけにあるものではありません。
通説は、「女性らしい」性質のことを「女性性」と言う、といいますが、その「女性らしい」性質って何よ、というのが結構クセモノなんです。
私自身、自分が何を言われているのかわからなかったので、定義を探しました。
いろいろと読んでみて、一番納得がいったのは、
「女性性とはナチュラルな、自然に身についたような性質のこと」
というもの。
自然と、備わっている、無意識的に湧き上がってくるもので、慈愛や優しさ、つながりを求める気持ち。そして、女ならではの、産み、育てる力、創造力。包容力。
それに対して、
「男性性とは、意識的に磨くもの、例えば、意思や意志。決断力、切断する力。男性ホルモン由来の、攻撃性を上げる人もいますね。男性性の最も素晴らしい性質として「知恵」がある、と言います。
「女性性」が女性だけにあるものではないのと同じように、「男性性」も「男性」だけにあるものではありません。
女性であろうが、男性であろうが、「女性性」と「男性性」のバランスが上手にとれると精神が安定します。両方のいいところを引き出し合うことができますものね。そこは、人と人とのパートナーシップでも、自分の心の中の男性性と女性性のパートナーシップでも同じこと。
今の世の中は、普通に社会生活を送っていると男性性優位になる、と言います。
「時間を守らなくっちゃ。」←これ、男性性を使っています。
「宿題をやらなくてはいけない。」←これも、男性性です。
「ごはんを作らなくっちゃ。」←これも、男性性。
「◯◯すべきだ」は「思考」だから、男性性のエネルギーを使って行動しようとしているときの言葉なのです。
そう見てみると、私たちは、このエネルギーで1日の大半を過ごしている、と言えませんか?
「お洗濯しなくっちゃ」、
「お片づけしないと叱られちゃう」、
「約束は守るべき」、
と、「べき」の山が高くそびえるような生活ではありませんか?
これ、全部、男性性のエネルギーなのです。
「正しさ」という思考や、信念、意志の力で、行動しようとしているから。
それに対して、女性性のエネルギーを使うときは、
「はぁ、青空がきれいだわぁ」と思わず見入ってボケーっとする、
とか、
洗濯物の陽だまりの匂いに顔を埋めて、
「はぁ、お洗濯って気持ちいい!」って思うことだったりします。
イマイチ、現代のスピードに乗っていませんよね。
だからこそ、「女性性」、「女性性」って街宣車のように言ってあるかなければ、そういう気持ちを大切にすることを忘れがちだ、ということなのだと思います。
今だから思うのですが、
私が「女性性が足りない!」と言われていた当時の私は、今よりも数段、
「真面目だった」し、
「社会性があった」
と思うのです。
「女性性を上げること」=「不真面目になる」、「わがままになる」
なんて身も蓋もない話じゃないですか。
だから、そうは言いません。
そうではなくて、
「真面目一本やり」から「しなやかに」なる
と思うことにしています。
理性だけじゃなくて、情けも大事にできる、
って考えます。
「理性的に生きる」ことこそ人間らしさだ、という考えもあります。
だって、それって他の動物にはできないことだから。
知識や知恵を使うって人間らしいことだって。
でも、それをつきつめすぎると、
「気持ちはどうよ?」
ってことになります。
「男性性」なのか「女性性」なのか、
ってそういう話と一緒だと思うのです。
あまりにも「理性的に」頑張らなくちゃと心にプレッシャーをかけると、
つい、逆に、耐えきれなくなった「気持ち」は
堰を切ったように噴き出します。
キレる、とか
ヒステリーを起こす、とか。
理性的になることも、
キレることも、ヒステリックになることも、
自然な感情を感じているわけではありません。
ナチュラルな「気持ち」を感じるゆとりがないから、
「女性性」を感じられないだけ。
「女性性」の活躍する場面を作ってあげればいいだけ。
みんな時間に追われて、
みんな「こうあるべき」に縛られているとしたら、
家に帰ったときくらい、
「べき」なんかどうでもいいじゃない、
「したい」だけで生きようよ。
きっと、仕事に追われている男性、女性、
そして、「べき」に追われながら必死に生きる、全ての人たちがそう思っている。
だから、「女性性」がこうも礼賛されるのでしょう。
私は、「べき」の多い奥さんだったから、
「女性性がない!」
って言われてきたのだと思います。
だとすれば、それを変える最初の一歩は、
「べき」を辞める
こと。
「べき」と言っている自分がいたら、
すぐに言い換えてみて。
「私は、◯◯がしたい!」って。
「ごはんを作らなくっちゃ」ではなくて、
「ごはんを作りたい。(だって彼の笑顔を見たいから)」←これ、女性性のエネルギーです。
「宿題をやりたい。(だって能力を上げたいから)」←これ、女性性です。
「時間を守りたい(だって誰かを大事に思っているから)」←女性性です。
「やりたい」と最初は思えなかったら、「やりたい」理由を考えてみて。
しなくちゃいけないと思う理由をじっくり考えると、そこに人の顔が浮かぶことが多いものです。
私たちは、結局、誰かを喜ばせたいって思っているみたいなのです。
それこそが「女性性」。
ならば、そんなあなたの、
「誰かの喜ぶ顔がみたい」
気持ちを応援してみませんか。
きっと毎日が、今よりさらに豊かなものになりますから。
ココロを学んでバージョンアップしたいあなたのために、、、
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