毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。

担当は「池尾昌紀」「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。



    


「ご主人と世間話しされますか?」


夫婦の世間話・推進委員としましては、つい伺ってしまうわけですね。

夫婦の会話がない、または、少ないといった場合、お互いに理解することや、理解してもらうことを諦めていることが多いです。


でも、夫婦の関係を、今より良いものにしたいと思っていらっしゃる場合、

「ちゃんと夫婦の話し合いの時間を持たないといけませんよね。」

なんて仰います。


でも、「話し合いしましょう」なんて言われたら、誰だって、ドキっとします。妻に、そんなことを言われたら、回れ右して、退散したくなってしまうのが、世の夫たちではないでしょうか。


男性が、女性に比べて、口下手なのは、周知されているところですが、男性とコミュニケーションを取るためには、予め知っておくと良いことがいくつかあります。

ちょっとびっくりするものもあるかもしれませんが、3つにまとめてみました。



 男性は、自分の気持ちがよくわからないことが多い。


 男性は、自分の気持ちを、言葉にすることが苦手。


 そこに、悪気は一切ない。



いかがですか?女性なら、自然に出来ていることが、男性にとっては、非常に難しいということがあるんですね。


女性は、自分の気持ちをキャッチするのが上手です。それは、もともとの感性もありますし、生理があることで、心と体のバイオリズムに慣れているということでもあるでしょう。

気分が落ちたり、上がったりを短い間隔で繰り返すのが、女性。

「あーもーイライラするーっ!」と文句を言っていたかと思うと、「あ、そうだ!美味しいチョコがあったんだった♡」みたいに、ころころと気分が変化します。そして、そんな変化に、女性は慣れています。自分がどんな状態か、キャッチできるし、どうすると機嫌がよくなるのかも、だいたい把握しているのです。

女性同士ともなれば、細かなことは言わずとも、思いを汲んであげられたり、さりげない優しさに気づいて喜べたりします。共感能力も高いので、理解し合いやすいのですね。


ところが逆に、安定志向なのが男性といえます。だいたいいつも同じようなテンションところにいて、上がると、しばらく上がったままですが、またもとの場所に収まり、落ち込めば、しばらく落ちたままですが、また、もとの位置に戻るのですね。

すると、気持ちの起伏には、女性ほど慣れていないわけです。当然、自分のことも理解しにくくなってしまいますよね。ましてや、自分の気持ちを言葉にするなんてことは、とても難しいようです。


男性のこのいつも平常心という状態には、文化的な背景もあります。

メソメソするな、ごちゃごちゃ細かいことを言うな、愚痴るな、慌てるな、取り乱すな・・

常に冷静で、落ち着いていることを躾けられ、求められます。

また、正義と強さは、セットになって男性像を作っているようにも思います。


これってまるで、「武士」のようだと思いませんか。


日本の男性って、「武士」みたいに育てられるんですね。

それにまわりも、それが良いと思っていたり、そうあることを期待していたりしているようです。


しかし、そんな現代の武士たちの中には、「男性性」だけでなく、「女性性」というものも備わっています。(昔の武士にも備わってはいたはずですが)時代は移り、男性と女性の役割は、「武士」がいた時代とは大きく変わりました。

ひとりの人間の中に「男性性」「女性性」がバランスよく備わっていることが、今の時代を生きやすいものにします。


「武士」だって、寂しいと言ってもいい時代になりました。

でも、素直に言えないし、寂しがり屋の自分を、どうあつかっていいのかわからないのです。だから、とりあえず、ぱっと見わからないように隠してしまいます。

わかりやすい例をあげると、こどもが生まれた後、妻がこども専用のママになってしまい、夫が寂しさを感じるケースです。


こどもが生まれたのだから、しかたがない。

父親なんだから、一家の主人なんだから、がんばろう。

いろんな理由で、寂しさを飲み込んでしまいます。


けれども、飲み込んだ寂しさをわかってほしい気持ちが溢れてきます。でも、それもうまく表現ができません。すると無愛想になったり、ぶっきらぼうになったり、イライラと怒りっぽくなったりしてしまうのです。

そんな夫をこんなふうに認識しておくのは、いかがでしょうか。


「寂しがり屋の武士」


決して夫は、妻を悲しませようとか、いやな思いをさせようとしているのではないのです。

ただ、寂しさをうまく表現できずにいるだけです。妻が傷つくことはありません。


心が自由になってもいい、そんな時代を生きる「武士」たちが抱える苦悩がここにあり、それは、感情のリーダーシップが取れる女性の受け止め方次第で、絆を深めることにも、パートナーシップをすすめることにもなるでしょう。


お役に立てれば嬉しいです。


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名古屋イベントのご案内

名古屋カウンセラーズフェスタ

メインテーマ『人生を変える8つのストーリー』


私・池尾千里も講演させていただきます。
「自分にマルをつけよう~人生を変える自己承認の力~」


日時:2015年11月22日(日)10:00~17:20

会場:(名駅)愛知県産業労働センター・ウインクあいち

交通:名古屋駅より徒歩5分

料金:¥3,240-

   ※出入り自由のフリーパスです。

   ※打ち上げへのご参加は別途割勘での精算となります。
   (飲食代3,000円程度)

   ※参加条件:18歳以上の方。ただし、2歳未満のお子様に限り、

    お一人まで無料でご参加頂けます。

カウンセラーズフェスタって何?詳しくは>>

お申し込みは、こちらです>>>申込みフォーム


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この「カップル・カウンセリング」のブログ連載では、男性心理を「池尾昌紀」が、女性心理を「池尾千里」が担当し、「男心」「女心」を解き明かしていきます。


合わせて「男心」「女心」を理解しあった二人が、どのように問題を乗り越えていけるのか、という事例を紹介しながら、恋愛・夫婦問題で悩んだり、恋人が欲しい!方へのアドバイスを発信していきます。


手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。

>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ


今後の「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。


今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。


次週、11月2日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。

どうぞお楽しみになさってくださいね。


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