毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。

担当は「池尾昌紀」「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。



    



甘え上手な女性がいる反面、甘えられない女性もたくさんいます。

今回は、甘えられない女性について、そして、そんな女性がどうするとよいのか、書いてみたいと思います。


前回の夫・池尾昌紀の記事はこちらです。

甘え上手な女性に彼がなびいた時


このタイトルを見ただけで、「なにぃーっ??(怒)」と怒りが込み上げる方もいらっしゃると思います。

夫・池尾昌紀が書いているように、「自分みたいなダメな人間が甘えていいはずがない」という思い込みのせいで、もちろんこれは、大きな誤解なのですが、そのせいで、「甘え」を自分に許せなくなることがあります。


自分がダメな人間だと勘違いしたのには理由があるはずで、何かそう思い込むような出来事があり、自分の価値をそう決めてしまったのですね。するとその価値に見合うような生き方になっていきます。


「誰かに迷惑を掛けてしまうかもしれない」

「誰かの負担になるかもしれない」


だから、そうならないようにしなくてはいけない。

すると、全部自分でやらなくちゃいけなくなります。誰の助けも借りずに、頑張って一人でやり切ることが、唯一の生き方になってしまいます。とても「自立的」になってしまうのですね。


親、パートナー、友人、同僚・・・、誰に対しても、このやり方が出ます。

「親に気を使わせないように」

「パートナーの負担にならないように」

「ともだちに迷惑がかからないように」


私のために、誰かに何かしてもらうという発想が出なくなってしまいます。


今回の場合は、「パートナー」に対して「甘える」ということなのですが、このような生き方に慣れてしまうと、頼むこともできないのに「甘える=相手の負担になる」なんていうことができるはずがないのですね。


しかしながら、男性は頼りにされるのが嬉しい生き物です。男性だけでなく、人はみな、役に立ちたいと思っていますよね。アテにされて、頼まれて、誰かの役に立つのが、とても好きなのです。そこに女性らしい「甘え」が加わると、男性は、まんざらでもないというのが本音のようです。

「しかたがないな~(笑顔)」

と言いながらも、やってあげたい、役に立ちたいとなるのですね。


そんな男性心理を、いくら聞いたとしても。

「頼ってみましょう」

「甘えてみましょう」

なんて、思えるはずがありません。


「甘えるなんて、無理。」

「そんな女になりたくもない。」


こうした男前な「自立女子」が、世の中にはたくさんいます。


しかし、彼女たちの心理は、こうです。

「私なんか、迷惑になるから、負担になるから」


でも彼女たちは、そんな部分は絶対に見せません。

パートナーにも、絶対わからないように隠しています。


素っ気なかったり、強気だったり、ガオーっと火を吹いたり、折々に彼を突き放しては、感づかれないようにしています。それは、それは巧みな技で、彼女たちは、繊細で弱い部分を隠しているのです。


にもかかわらず、そんな部分を全開にして「甘える」ことのできる人たちを、彼女たちが、穏やかな気持ちで見ることができない、ましてや、彼がそんな女性になびいたなんて、言葉では言い尽くせない怒りや悲しみが湧き起こるに違いありません。


そして、ここには、大きな諦めのような感情もあるのです。

「私は、あんなふうにできない」

「あんな可愛い女性にはなれない」

彼に対して、可愛くない自分を責めているのです。


男性からは、とてもとてもわかりづらい部分です。

もちろん彼女たちは、上手に隠しています。

しかし彼女たちは、心のとても深いところで、そんな私をみつけて欲しいと思っています。


「甘えられない女性たちへ」


甘えられない私を責めるのも、反省することも、する必要はないと思います。

ただ、いつの時も「甘えていい」「頼っていい」「この人をアテにしてもいい」を許可を出しておくことが大切だと思います。許可だけを、何度も。


できないんですから、今は!(きっぱり)


ひとりでやろうとして、とても苦しい時、「こういう時、甘えていいんだな」って、何度も自分に言ってあげましょう。実際甘えられなかったとしてもかまいません。


「迷惑になるから、絶対甘えちゃいけない」と思っているよりも、ずっと楽で、ある時うっかり、可愛い私が彼の前に飛び出すかも。彼があなたの役に立てる、初めてのチャンス到来となるかもしれません。


大人の女性の自立的な凛々しさと、繊細な甘い部分というのは、双方が共存したとき、とても豊かな女性像となって、男性を惹きつけるものなのではないでしょうか。



***



この「カップル・カウンセリング」のブログ連載では、男性心理を「池尾昌紀」が、女性心理を「池尾千里」が担当し、「男心」「女心」を解き明かしていきます。


合わせて「男心」「女心」を理解しあった二人が、どのように問題を乗り越えていけるのか、という事例を紹介しながら、恋愛・夫婦問題で悩んだり、恋人が欲しい!方へのアドバイスを発信していきます。


手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。

>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ


今後の「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。


今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。


次週、7月13日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。

どうぞお楽しみになさってくださいね。


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