池尾昌紀
毎週月曜日の「恋愛テクニック」は「カップル・カウンセリング」と題して、パートナーシップの問題の修復やもっと幸せな二人になるための提案をしていきます。

担当は「池尾昌紀」「池尾千里」の夫婦カウンセラー。夫婦で毎週交代で発信していきます。

「月曜日:カップル・カウンセリング」のコーナーを、どうぞお楽しみに!


***ご案内***
<7月の池尾昌紀・池尾千里のカップルカウンセリング>
7月11日(土)13時~、16時~の2枠【名古屋のみ開催】
※他の日程をご希望の場合は、「カウンセリングサービス・予約センター」
06-6190-5131/06-6190-5613)までお問い合わせください。


<池尾昌紀の心理学ワークショップ  

◎「この夏、本気の自分探し!『あなたらしい輝き方・発見講座』」13:30-17:30 (昼の部)

◎「癒しマニアのための『心の癒し方講座』」18:30-20:30 (夜の部)

【名古屋】7月19日(日)会場:名駅・ウインクあいち 

【東 京】7月26日(日)会場:五反田・ゆうぽうと

※詳細・お申し込みは>>>こちらへ!

 
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先日の記事「魅力がないから浮気されたの?~二人のすれ違いを見つけるチャンスだとしたら~」(2015.6.15)に読者の方からコメントをいただきました。

なかなかコメント返信ができずに申し訳ありません。いつもありがとうございます。


今回の記事は、いただいたコメントからインスピレーションを得て、書かせていただきたいと思います。


これは、ここのところのテーマである「浮気心」に関する記事の続きでもあります。


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自立同士のカップルは、お互いに甘えるのが下手。

これは、俺は俺、私は私で生きていく!みたいな「硬派」なイメージをされるかもしれませんが、仲がよくて思っていることを話し合えるような場合でも起こりうること。


正反対のタイプのカップルに見えても、「本当の気持ちを言えない」ところでは同じなんですね。


なぜ甘えられないのかといえば、それは「自分なんてどうせ愛されない」という無価値感が根本に眠っています。


誰がみても自立して仕事もバリバリできて魅力的な女性であったとしても、自己評価は低い。

すると「自分みたいなダメな人間が甘えていいはずがない」と思って、我慢してしまう場合が多いのです。


また、心理法則のひとつに「自分が禁止していることを誰かにされると腹が立つ」というものがあります。


あなた自身が甘えること、本音を言うことを我慢していると、相手が甘えてくると腹が立ちます。

自立同士のカップルは、お互いにこうしたことを(無意識に)感じるので、ますます甘えられなくなってしまうのです。


でも、それだけが理由ではありません。


こうした心理は「甘えたり本音を言ったりすると、相手に迷惑をかけてしまう」という遠慮や優しさが元になってもいるのです。

ほとんどの場合、無意識にやっているので、自覚できていないだけなんですね。


二人がそんな関係のカップルだった場合。

あなたの彼が甘え上手な女性に心がなびいたら、どう感じるでしょう。

浮気のご相談を受ける時、こうしたケースがとても多いのです。


浮気の心理は「不足原則」と言われます。

パートナーが持っていない魅力を持っている人に惹かれるというこの心理。


あなたが甘えられないタイプだとしたら、甘え上手な女性に彼がなびいたら、深く深く傷つきます。


自分には魅力がないのだ、と感じるから。


また、相手の女性にとても腹が立ちます。

さらに、自分に素直に甘えてこない彼にも腹が立ちます。

どちらも、先の「自分が禁止していることをされると腹がたつ」という心理法則が働くのですね。

心理法則はともかく、腹がたつのは当たり前の話ですよね。


そうすると、そんな風に怒っている自分が嫌になったりもするのです。


しかし、苦しみの理由は他にもあります。


それは「甘えなかったのは、自分が自ら選んだこと」という自覚があるからです。

無意識にやってしまっていることが、ほとんどなので、表面意識での自覚はありません。

しかし、心の奥底では「自ら望んでやっていたこと」という意識があるんですね。


すると、この「無意識の」思いが自分を責めたてます。

無意識だけに、自分で自覚できないため、何が苦しいのかわからないことが、苦しみを大きくします。


実は、ここに眠る一番大きな思いは「私の気持ちを彼にわかってほしい」なんです。

そして、その下には「私も甘えたい」という強い思いがある。

でも、そもそも素直に甘えられるものなら、甘えられているのです。

「甘えたいけど、甘えられない」という強い葛藤があるから、苦しんでいるのです。


その葛藤の大きさは尋常ではないほど巨大です。

自分の力でなんとかできるとは、とても思えません。

幼い頃からずっと自立してきたとしたら、それは、諦めてしまったことでもあるのです。


そんな自分の思いを救ってくれる唯一の方法。

それは「あなたが私の気持ちに気づいてくれて、甘えさせてくれること」なんです。


でも、一方で、それを彼に強いるのは本当に迷惑をかける、申し訳ないことをしてしまう、と感じている部分もあります。


こんな負のループが延々と続いていくことが、どんどん自分の心を苦しめて、出口をなくした迷路にいるような気持ちにさせてしまうのですね。


では、どうしたらいいのでしょう。

これは全て無意識に感じていること。

まず、自分の本当の気持ちに気づくことがスタート。


気づくだけで、とても楽になります。


そして、次は「相手に自分の思いを伝えないと、伝わらない」ことを学ぶこと、です。


これ以上、私に我慢しろっていうの!と思われるかもしれません。

でも、特に男性は、女性の繊細な気持ちを察するのが「超下手くそ」なんです。


こんなに複雑な心理を抱えているのですから、あなたが彼に本当の気持ちを言えないのは、当然です。


けれど「気づいてくれないのは、彼の愛が私から他にそれたからだ」と思うのではなく、「伝えてないから、わからないだけかもしれない」という視点を持とうと思ってみてください。


だからといって、彼に弱音がはけるようになるわけではありません。

でも、この気づきと学びを持ち続けると、ある時、何かの機会に言えるようになる場合だってあるのです。


あなたが怒ったり、落ち込んだり、悩んだりする時。

思い出してください。

あなたの心は、こんなに複雑に悩んでいることを。

葛藤するのは当たり前なんだということを。


そして、それはあなたの「愛と優しさ」故に、あなたの本当の気持ちを自分で抱えてしまっていることを。


そんな自分のことを、健気で優しい人だ、と思ってあげてください。



この記事は、男性の私から見た視点で書かせていただきました。

女性からの視点ではどう思えるのでしょうか。

次週、7月6日(月)は妻、「池尾千里」が担当します。
前回に引き続き、池尾千里には、女性からの視点でこのお話を書いてもらえたらと思います。


今回のお話が少しでもお役に立てたら幸いです。

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この「カップル・カウンセリング」のブログ連載では、男性心理を「池尾昌紀」が、女性心理を「池尾千里」が担当し、「男心」「女心」を解き明かしていきます。


合わせて「男心」「女心」を理解しあった二人が、どのように問題を乗り越えていけるのか、という事例を紹介しながら、恋愛・夫婦問題で悩んだり、恋人が欲しい!方へのアドバイスを発信していきます。


手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。

>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ


また、夫婦の関係性についての記事は、下記をご覧ください。
>>>
「夫婦のラブ・クリニック」

今後の「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞお楽しみにしていただけたらと思います。


次週、7月6日(月)は妻、「池尾千里」が担当します。
どうぞお楽しみに!

池尾昌紀のプロフィール&ブログ

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