4月より毎週月曜日の「恋愛テクニック」がリニューアル!
「カップル・カウンセリング」と題して、パートナーシップの問題の修復やもっと幸せな二人になるための提案をしていきます。
担当は「池尾昌紀」「池尾千里」の夫婦カウンセラー。夫婦で毎週交代で発信していきます。
新しくなった「月曜日:カップル・カウンセリング」のコーナーを、どうぞお楽しみに!
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先週は、「池尾千里」が「「遠慮」について考える~良き妻であろうとすること~」という記事を書かせていただきました。
今回の記事では、私、池尾昌紀が「自立男性の弱音」について、書かせていただきます。
例えば、こんなご相談
彼は、超自立。
ハードワーカーで、仕事はできる。
根は優しい人だけど、私に厳しすぎる。
すぐに私にダメだししてくるし、
私が弱音を吐くと、すぐに怒り出す。
私だって、毎日仕事をがんばって、
弱いところなんて会社で見せたことはない。
二人でいる時くらい、素の自分を出したいのに。
どうして、私の弱音を聞いてくれないの?
「自分の禁止していることをされると腹が立つ」という心理法則があります。
超自立男性は「弱さを出すのは男として失格」と思っている傾向が強いので、「自分の弱さ」を許すことができません。
けれど、そんな男性だって人間です。弱いところもたくさんあります。
ところが、それを全力で心の奥底に閉じ込めて、「強い男」を生きているわけです。
この状態は「弱音を吐くことを禁止している」ので、「弱音を吐く人」を見るととても腹が立ちます。
ですから、彼女であるあなたが「弱音を吐く」ことを許すことができないのですね。
彼が自立していればしているほど、周りの弱さが目について、周りがみんな弱い人に見えてしまいます。
これは、彼が強いのではなく、むしろ「弱さを隠しすぎる」ために、「弱さが気になってしょうがない」のです。
表面意識では「みんな弱い奴らだな。これくらい自分でやれよ。」みたいに腹を立てているのですが、心の奥に隠された心理は「俺がこんなに一生懸命『弱音を吐くのを我慢して』がんばってるのに、なんだよ!」というもの。
これは「せっかく弱音を我慢しているのに、弱音を吐かれると、思わず自分も弱音を吐きそうになってしまうから、そんな風に刺激しないでほしい」という心理なんです。
ですから、彼があなたの弱音を聴いてくれなくて腹が立ったり、いちいちダメ出ししてくるような場合は、この心理を理解するところから初めてみましょう。
「彼は強い人」ではなく「彼は弱い人」「弱さを我慢してがんばっている人」なのだと思って見てあげます。
すると、彼の言動の端々に「弱さを我慢して、強がっているところ」に少しずつ気がつけるようになります。
その「弱さ」を見てあげてください。
そして、彼のがんばりを認めてあげてください。
例えば、
「部下が気が回らない奴で、仕事ができなくてさあ。俺についてこれないんだぜ。情けない。」
みたいに言いだした時があれば
「あんたみたいに、ダメだししてたら、誰もついてこないわよ!」みたいに言うのは逆効果。
それよりも、そのダメだしの後ろに隠れている「弱さ」を見てあげて、彼のがんばりを褒めてあげてほしいのです。
「あなたは、いつも気を使って、配慮を怠ってないもんね。腹が立つのは当たり前よね」
そうすると、彼は「自分の気持ちをわかってくれた」と感じて、もっといろんな話をしてきます。
そんなキャッチボールを続けていくと、「俺だってこんなにがんばってるんだ」みたいな弱音を言い出すことも。
そんな彼を励ましたり、応援してあげる。
そのことで、彼の我慢が「少し」緩む瞬間があります。
ほのかな温かみが二人の間で交換されるような瞬間がやってきます。
最初のうちは、本当に微妙な温かさです。
けれど、この「微妙な温かさ」にいつも気をつけて感じようと思っていると、段々、どんな話題や、どんな褒め方をした時に彼が緩んで「微妙な温かさ」が交換されるのかが、わかってくるようになります。
人の心は誰かに理解されたと感じると、「受け入れてもらえた」という安心感を生みます。
それが心と心をつなぐ役割をはたしてくれるようになるんですね。
大切なのは、彼は弱さを我慢しすぎて、温かい心まで閉ざしてしまっていることを覚えておくこと。
その温かさに触れることはできることをあきらめないこと。
そして、この温かさを感じるためには、あなた自身が、自分の心の中にある温かさを感じられるようになる必要があります。
このやり方を彼に使っていくには、まず、あなたの心に余裕を作る必要があります。
まずはあなた自身が親友などの理解者に自分の思いを聞いてもらうこと。
また、自分の時間を楽しむ、リラックスタイムを作る、ゆっくり休む、ということをしてください。
この余裕が、あなた自身の温かさを感じられるようにしてくれます。
こうした心の余裕のスペースを使って、彼を受け止めてあげないと、受け止めきれません。
彼が少しずつ緩んできて、温かさの交流ができるようになってくると、彼もあなたのことを受け入れてあげたい、と思っていけるようになります。
そうなると「弱音を聴いてくれる」というより、「温かさをお互いが感じ合う」ことが大切で、そのことが本当に気持ちを楽にしていくのだ、とわかっていくことができます。
すぐには難しいことですが、まずはこうしたコミュニケーションを積み重ねていこうと思ってみてください。
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この「カップル・カウンセリング」のブログ連載では、男性心理を「池尾昌紀」が、女性心理を「池尾千里」が担当し、「男心」「女心」を解き明かしていきます。
合わせて「男心」「女心」を理解しあった二人が、どのように問題を乗り越えていけるのか、という事例を紹介しながら、恋愛・夫婦問題で悩んだり、恋人が欲しい!方へのアドバイスを発信していきます。
手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。
>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ
また、夫婦の関係性についての記事は、下記をご覧ください。
>>>「夫婦のラブ・クリニック」
今後の「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞお楽しみにしていただけたらと思います。
今回の記事がお役に立てたなら幸いです。
次週、5月11日(月)は妻、「池尾千里」が担当します。
どうぞお楽しみに!
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