浅野

カウンセリングサービス浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。


クローバー今日はクリスマスですね。皆さんはどんな風にお過ごしになっているでしょうか?僕はと言いますと、妻が買ってきてくれたケーキをいただきながら・・・仕事してました(笑)


とにかく・・・いいクリスマスをお過ごしくださいね。



■さて今回のテーマです。


男性と恋愛と家族の風景


例えばこんなケース。


最近付き合った彼が、どうも元カノをずっと気にしている様子なんですよね。


彼は一見そうは見えないけど、実は優しくて頼りになる人。だから私もと一緒にいるだけで何だか安心するんですよね。そんな彼だから私のことを大切にしてくれる。


ただ、稀にお互いの昔の恋愛の話をするときってあるじゃないですか?そんな時、決まって彼の表情が曇るんですよね。何だか苦しそうというか、切ない表情をするんです。


私が「まだそんなに気になるの?」と聞くと「そんなことはない」とハッキリ言う。


そんな彼の表情は明らかに何かごまかしている感じで。


・・・ちょっと不安になるんですよね。彼を信じてはいるんですけどね。


男性って昔付き合った女性を忘れないって言うけど、やっぱりそうなんでしょうか?こんな時私はどうしたらいいのかな?と思って。


ということで、今日はこのテーマについて書き進めてみようと思います。よろしければお付き合いください。



■さて、男性は女性に比べて過去の恋人のことを覚えている、という話。この話は以前にもテキストで書いた話なんですけどね。


男性の感情と結びついた記憶のストックは、フォルダ構造のようになっていて上書きされにくいと言われています。だから確かに過去の女性のことをよく覚えている男性がいらっしゃるのも事実でしょう。


とはいえ、記憶はあくまで記憶であるケースが圧倒的に多いものでしょう。何より目の前に愛する人がいればその人を選び、愛するわけです。


ただ、今回のケースのように「昔の恋愛」の話をすると表情が曇る、苦しそうな表情をする男性がいるとすれば、確かにその男性は過去の女性に何かしらの「気持ち」を残していると考えてもいいかもしれませんね。


じゃどんな気持ちを残しているの?まだ好きってこと?と疑いたくなるかもしれませんが、意外とそうではないケースもある。今日はこの部分について書いてみますね。



■これは「男性の愛情」の質の話になると思うのですが、多くの男性は「女性を守る」という愛し方や意識を強く持つことでしょう。それは多く、男性の愛情は経済的な面や責任という意味合いで表面化してくる事が多いんですけどね。



ただ、この「女性を守る」という部分に心の傷がある男性もいらっしゃるんですよね。そして、その心の傷の理由が男性の過去、特に母親との関係性から見て取れることがあります。


例えば、「家族」という構図の中で、男の子にとって守るべきもの、愛すべき者は誰か?という意識は誰に向けられるか?


多くの場合、その意識が母親に向けられることがあります。


とはいえ、もちろん母とは恋愛関係にはなれませんから、「母を助けたい」「母の役に立ちたい」「母が悲しい思いをしないように守りたい」という感覚になっていることが多いんですけども。(まぁこれは男の子に限ったことでもないんですけどね(笑))


しかし、例えば母親が犠牲的なタイプでいつも切ない表情をしていたり、厳しい人であったり、泣いているなんて現実が会った時。


もちろん母親の機嫌があまり良くない理由は・・・大人の事情であることが多いもの。


しかし、その男の子が懸命に母のゴキゲンを取ろうといい子にしていたり、頑張った結果、「自分は母親を助けられなかった」と感じるケースが生まれることがあります。


母がゴキゲンじゃないのは「自分のせいだ」と誤解してしまう感じですね。


そして、自分が何をしても母は笑わない、元気にならない・・・と感じたとすれば、ただただ無力感に打ちひしがれるかもしれませんよね。


すると「僕は大好きな女性(母)を助けられない存在」だという観念(思い込み)が生まれたりします。無力感や罪悪感をどこか強めに感じている男性って感じですね。


どこか「女性を助けられない感覚」だけは心の中に深く潜むように残るケースがある。否定しても感情や感覚が消えたわけではない、ということですね。


もちろん男性には「男たるもの」的な感覚もありますから、このようなネガティヴな感覚はできるだけ否定したいわけです。


だからこの観念や意識を日常では否定したり、男性が家族から自立していく過程でどこか忘れ去られていくようなものになることが多いのですけどね。



■さて、そんな男性が成長し、恋愛や夫婦関係を持つと


悲しんでいるならば助けたい、何とかしたい。
寂しそうにしているなら側にいてあげたい。
傷ついているなら方法はわからないけれど、とにかく何とか元気にしてあげたい。


そう願う傾向が強い男性になる可能性がなります。


またそもそも男性は誰かを助けた成功体験・達成感で自己評価が高まると感じている部分が女性に比べて強いので、どうしてもここにこだわってしまいます。



つまり・・・


元カノが傷ついているならば、それは愛情があるなしに関わらず、何とかしたい。
それが自分との別れというプロセスで傷ついているならば(と男性が思い込んでいるならば)その責任だけは取りたい。



しかし、実際に感じているのは過去の経験から抱えていた感情であり、過去の女性にその部分を刺激されているケースも少なくなかったりします。無力感や罪悪感を刺激されているんですね。これは愛とはまた質の違うものだと考えられますね。



とはいえ、もちろん見極めは必要ですけどね。いくら彼がいい人であっても、あなたより過去の人ばかり気にしているようでは、どうにもならないケースもありますから。



また、僕自身こう思う部分もあるんです。


男性のこの手の無力感や罪悪感は「無力だと感じた過去の自分を許す」ことなどで乗り越えられる可能性があるんですね。


そうではなく今の気持ちをひた隠しにして、今と過去に意識を分散させている状態は、確かにパートナーシップが不安定になる要素を大いに孕んでいると思いますから。


どんな方でも、パートナーの過去の恋人の影を感じて全く不安を感じない方はいないと思いますしね。


だから、男性側に悪意がないなら尚更、気になる過去の傷は癒しておく、ご自身の中の誤解を解いておくほうがいいかもしれません。


といったお話をさせていただくこともあるんですけどね。


ということで、男性にはこんな感覚があるよという部分を、あなたの不安などを解決する理解のキッカケなどにしていただければと思います。



また最後になりますが、このような心理を抱えている男性は責任感や優しさは強いタイプが多いので、あなたとの関係で上手に愛し愛されることで、過去の「無力感」が回復したり「罪悪感」が気にならなくなることもあり、素敵な関係を築ける可能性が大いにあると思いますよ。


そういう意味では、まずはお互いに「今」を大切にして欲しいと思うんですよね。


今回は以上です。



これで2013年の僕の担当回は終了となります。一年ありがとうございました。


来年は1月8日に新年最初の記事を投稿します。またよろしければご覧下さいね。


最後までご覧いただきありがとうございました。それでは良いお年をお迎えください。



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