■カウンセリングサービス の浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。
さて今回のテーマです。
恋と心の距離のお話
例えばこんなケース。
彼は優しい人でとてもいい人。だけど本当に私のことをどう思っているか分からないんです。
口では好きだとか大事に思っているって言うけど、本当に?って思うんです。
私が彼の言葉を信じられないだけなのかな?とも思うんですけどね。でもどうしても、彼の言葉が私の心に響かない。
一緒にいる時だけなんですよ、安心するのって。離れていると凄く不安になる。
不安になるから沢山心配しちゃうんですよね。
楽しいはずの恋愛が不安や疑心でいっぱいになってしまうと楽しめなくなっちゃいますよね。
ということで今回は、彼の気持ちが信じられないだとか、彼の気持ちが分からない、響かないというテーマで書いてみたいと思います。よろしければお付き合いください。
■相手の気持ちがわからない。そういったご相談は本当にたくさんいただきます。
今日は、こんな時こそ気づいておきたいことについて書いてみたいと思うんですね。
・男性心理を学ぶこと。
男性と女性は全く違う。だからあなたの常識だけで彼の思いを判断するとネガティブになりすぎたり、逆に彼の気持ちを見逃してしまうことにもなりかねません。
男性心理を知るという意味ではこのブログの記事が参考にしていただけると幸いですね。
僕自身に限って言えば、もう3年ほど男性心理についてテキストを書いていますので、バックナンバーを遡っていただいてもいいですしね。ちなみに僕の個人ブログにもバックナンバーをまとめてありますので参考にしてくださればありがたいです。
・お互いの「心理的な距離」について理解しておくこと。
実際は傍にいるけれど、心は遠い距離感を保ったまま。そんなケースに僕自身出会うことも少なくありません。
これは妙な表現ですが、一緒にベッドの中に入っていたとしても心理的にはかなり距離があるなんてこともあるぐらいです。
例えば、あなたがパートナーに5m先から「好きだ、大切だ」と言われて、近くに彼を感じられるでしょうか?彼の気持ちが心にジーンと響くでしょうか?という問題。
それよりも適度に傍にいたほうが、彼の思いだけでなく、その表情や身体のあり方・雰囲気を感じられると思いませんか?
心理学にはパーソナルスペースという言葉があるんですけどね。
パーソナルスペースって「誰かに近付かれると不快感や抵抗感などを感じる空間や心の距離」のこと。簡単にいえば、心の距離感で他人に踏み込まれたくない部分ってことですね。
このパーソナルスペースは人によって様々。ここでの距離感が遠ければ遠いほど、実際に人が傍にいても遠くに感じるなんて事がおこります。
また、その距離感を作るものは人によって様々ですが、例えば異性に対する怖れ、自身のコンプレックス、罪悪感などは代表例で、相手に近づかれると感情的なリスクが生じて、その距離感から抜け出したくなったりします。
結果、自分なりに安心感のある相手との距離感を取るわけです。が、この距離感を取ること自体は、そもそも自分の心を守るためにそういった行動をするわけですから、悪いことであるとは言い切れません。まぁ日常生活では、むしろそう行動することが当然であるという場合のほうが多いかもしれません。
ただし、恋愛で親密感を感じたい、相手と愛情を交わしあいたいと思うと、時としてその距離感を縮めたり、自分のスペースに相手が踏み込むことを許したり(例えば愛情を受け取ること)、自分から相手のスペースに踏み込む(例えば愛情を与えること)なんてことが必要になってきますね。
僕自身、よく「私は愛される自信がない」というお話をカウンセリングの中でお聞きします。
これって心理的に考えてみると「相手にパーソナルスペースに踏み込まれると嫌なんです」とお話されていることに繋がっていることがよくあります。
僕からそうお話すると、
「え?私は愛されたいんですよ?彼にこっちに来て欲しいんですから、そんなはずはありませんよ~」
とおっしゃってくださる方もいらっしゃいます。
また、普段は自立されている女性や、恋愛になるととことん気を使ったり愛しちゃう女性だと、この事実に薄々気がついておられるケースもあり
「そうなんですよね、彼のことは好きなんですけど、そもそも人に近づかれたり、自分のペースや自分の空間を乱されると苦痛で・・・」
とおっしゃってくださる方もいます。
そんな時、僕自身、特に対面式のカウンセリングで、心を癒やすというアプローチと同時に、「相手との距離感を測る」なんてことをします。そして相手に近づく、相手に近づかれるなんて心理的な意味での練習を、最近特によく行うようにしています。
それは何故か?というと、いくら恋愛テクがあっても相手との距離があれば相手の心に届かないから、なんですね。
まずはその距離感を自覚してもらい、相手との距離感をあなたから詰めることで、相手の気持ちがよく分かるようになったり、不安よりも愛情を感じられるようになることもあるので、とても大切だなぁ~と思っているんですね。
相手の気持ちを本当の意味で感じたければ、勇気はいるけれど相手との心の距離感を縮めること。
距離感が縮まらないまま相手を判断することは、どちらかというと「あなたの考え」で今を決めていることになっちゃうんです。(もちろん相手もあなたとの距離があるので、相手の考えで今を決めていることが同時に起こるのですが)
■人を愛する時、私たちはどうしても相手の間合いに踏み込まなきゃいけなくなります。
そんな時、心はこう感じます。相手は警戒しているのでは?嫌がるのでは?私を受け入れてくれるかなぁ?と。
どこかで学んだわけでもないのに、なぜか不思議と自然にあなたの心と身体がそう感じて、怖くなっていきます。とてもナイーブな感じで。
そんな時、あなたの背中を押してくれるものが「自分の価値・魅力・才能」なんです。なのでカウンセラーは「自分を褒めましょう、認めましょう」などよくご提案するんですね。
私にはこんなに素晴らしいところがある、私の愛は本当に相手を喜ばせられる。心の面で「与えるものがある」という感覚ですね。
その感覚は相手に踏み込むときの怖れを低減してくれますし、相手が自分を受け入れてくれた時に「自信・成功体験」となり、あなたのさらなる充実感を与えてくれます。
だから恋愛では「自分のウリ」が必要になってくるんですよね。逆に内面が自己否定の嵐になっていると、丸腰で相手に踏み込むようなもの。人一倍勇気が入りますよね。これはめちゃめちゃ怖いですよ(笑)
ちなみに、この「自分の価値・才能・魅力」という感覚、お互いに自立していたり、二人の関係性が時とともに成熟してくると、今度は逆にそれを手放して「ありのままの自分を相手に明け渡し愛させる」ことで心理的な距離を縮めていく、なんてことが必要になってくるのですが、それはまた別の機会に書いてみたいと思います。
心の距離の縮め方は人それぞれ、その状況に応じて違うものなんですよね。
今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。
浅野のカウンセリングを受けるには?
>>>弊社カウンセリング予約センターにお電話ください!
06-6190-5613 ・ 06-6190-5131(受付:12:00~20:30・月曜休)
浅野は名古屋をベースにカウンセリング活動中。東京・大阪には毎月出張カウンセリングを行っております。カウンセリングスケジュールは>>>こちら
<<< で確認していただけます。
12月12日(木)~15日(日)に東京へ。12月23日(月・祝)に大阪へ出張カウンセリングに参ります。よろしければこの機会にご利用くださいね。
浅野寿和のブログ(プロフィール)
>>>浅野のカウンセリングスケジュールはもちろん、只今執筆中のパートナーシップに関する記事や、過去に執筆した男性心理のテキストもごらんいただけます。
>>>こちらからどうぞ。