浅野
■熱波。そんな言葉がぴったりな。名古屋もホント暑いです。この記事は7/9に書いているのですが、今日の名古屋は37℃超え。体温超えてますね。

そんな中、弊社の名古屋カウンセリングルームは名古屋市内「鶴舞駅」からすぐにあるのですが、駅からルームまで、およそ徒歩3分程度の距離を歩くだけで汗が吹き出し、さすがに夏を愛して止まない僕も堪えます(笑)

こんな季節、だからこそ口にするモノが冷たいものが欲しくなるところ。ただ、最近何故か名古屋駅ホームにある「駅きしめん」にハマり(笑)酷暑にもかからわず熱々のきしめんをいただくことが多いのです。ほんと美味しいんですね~!けれど、食べてホームに出ると、若干後悔する自分がいます。身体の中も外も暑いというのは・・・。

とにかく体調を崩しやすい季節です、皆様お体ご自愛下さいませ。

■さて、今日のテーマはこちらです。

弱い自分に罰しても・・・。

男性は弱さを嫌う、隠す。だから女性を愛を拒絶することもあれば、一人になろうとし自分の内面を人に見せないようにする。

そういったお話を今まで何度か書かせていただきました。前回の記事にも同じことを書かせていただきました。

この私たちの中にある「弱さ」という感覚に、自分自身がどう向き合ってるか?で、実は恋愛・パートナーシップの充実度が変わるんですよね。

今日はそんなお話です。前回の記事の続きのような部分を含ませつつ書いてみたいと思います。よろしければお付き合いください。

本当の強さは弱さに入る強さである

これは私たちの学ぶ心理学にある言葉の一つです。

私たちは成長していく上で心を強く成長することはもちろん、自分の弱み、欠点などを隠したり、補強したりすることってありますよね。自分を守るために。これ以上傷つかないために。

特にここでいう弱さとは「感情」でもあります。あなたが弱さのシンボルにしている気持ち。
例えば、寂しさ、虚しさ、無力感、罪悪感など。

これを隠して自分を守ることは、私たちが生きていく上で必要なことの一つであると思うんです。いつまでも弱いまま、何もできないままでは確かに生きにくくなってしまいますから。

ただ、この弱さを隠すことが時として、恋愛・パートナーシップでは「愛を伝え合う障害」になることがあるんですよね。

■例えば、これはありえない話ですが・・・もしあなたが完全無欠の人間だったとしたら、あなたのパートナーになる人が現れたとして、その人はあなたに何ができるでしょうか?

その人はパートナーとして、あなたと共に生きる意味があるでしょうか?という問題。

もしあなたが完璧なら、パートナーは必要なくなります。そして完璧なあなたをパートナーは愛することができなくなるでしょう。「自分で全て満たせるならば、共に生きる人を必要としない」から。

しかし、私たちは完璧じゃありません。究極的にはやっぱり一人では生きていけないものですよね。あなたに何かしらの弱点、弱さがなければ、人はあなたのことを愛せないということです。

ただ、私たちはどうしても自分の弱さを罰して嫌い、また隠す傾向があるものですよね。

その弱さを自分の中で叩きのめしたり、または「恥」にしてしまう。そしてひたすら隠して日々努力するわけです。そう社会があなたに要請すると感じることもあるかもしれませんしね。

すると、いつしか他人の持ち合わせている弱さをも嫌うこともあるでしょう。自分の弱さを嫌うと、同時に人の弱さが許せなくなるわけです。見ていてとても不快な気分がするのです。自分が嫌い隠しているものを感じているわけですからね。

すると余計に弱さを見せるどころか深く強くあなたの内面に隠してしまうこともあるかもしれません。

そして、私たちは何かを「隠す」ことをすると、その隠したものを人に探られまいとしますから、あなたの隠した弱さに気づき、触れようとしてくる人に対して、強い抵抗感を持つわけです。

それと同時に「怖れ」を持ちます。自分の弱さを暴かれる怖れ。

だからこそ、弱さを隠してしまうと、自分の弱さを誰かに見せることが怖くてそうそう簡単にはできなくなり、心理的には葛藤や抑圧が強くなるわけです。

これはちょっと苦しいんですよね。でも、この苦しさってある程度までは慣れますから、自分がそんな状態だと自覚できていない方も中にはいらっしゃるかと思いますが。


■さてここで、少し恋愛のこと、特に恋愛初期のことを想像してみてください。

例えば、あなたに誰か気になる異性がいたとして、あなたはその異性の前で自分の欠点や弱さを全開にして見せるでしょうか?

多くの場合、ノーだと思うんです。むしろ「自分が考えられる最高の自分でいたい」と思う方が多いはず。
そしてこの考え方、間違っているとは僕は思わないんですよね。

恋愛初期というのは二人の間に「親密感」がなく、また相手がどのような人間か情報が殆ど無い状態。最低の自分を見せて誰かに好かれるとは思わないし、それを望んでも確かに難しいし、素晴らしい自分を見せた方が恋がはじまる可能性が高まりますよね。

しかし、二人の間に親密感や「相手がどういう人か」分かってくると、逆に自分を、弱さを隠してしまうことが二人の間に溝を作ってしまうことがあるんです。

二人の関係が成熟すればするほど、そしてパートナーのことを大切に想えば想うほど、相手を愛したくなりますよね?大切な人だからこそ、もっと大切にしたいと思うようになりますよね?

そんな時、あなたが自分の弱さをひた隠しにしていれば、パートナーがもしその部分を愛したい、支えたいと思っていたとしても、愛せなくなるということに繋がります。

これはパートナーに「君は(あなたは)ほんと何も役に立たないよ、ダメ、そんな事じゃ僕を(私を)喜ばせられると思っているの?気分をよく出来ると思っているの?」といった心理的なメッセージを送ってしまうこととよく似ているのです。

もちろん、弱さを隠している方の多くはそんな加害者意識はありませんよね。あなたもパートナーを大切に思い、むしろ相手に嫌われたくない、または相手に負担をかけまいと思って行なっていることがほとんどでしょう。

しかし、あなたが自分の弱さを罰し、嫌い、隠せば、あなたを愛そうとする人は「無力感」を感じることになる。いくらあなたの心をノックしても、決して開かない扉を前に立ち尽くしてしまうのです。

それが時間をかけて積み重なった結果、二人の間に不満感や寂しさ、虚しさなどの感情的な溝、時には別れがやってくることもある。

あなたが何かしらの理由で、自分の弱さを嫌い、罰している限り、恋愛の中でその弱さを誰も愛することはできないでしょう。

■あなたの「弱さ」。それはあなたが隠すものではなく、嫌って罰するものではなく、受け入れて愛するものなんですよね。

自立的な方ほど自分の弱さを本当に強く強く律して裁いてしまいます。だから誰にも触れられたくない、バレたくない。愛させない。

逆に、依存的な方は、自分の弱さを受け入れられずに、人に受け入れてもらおうと思いすぎてしまい、恋愛が選択肢のない苦しいものになってしまうもの。

どちらにしても弱さを嫌い、弱さを感じている自分から目を背けているんですよね。

自分には弱さがある。

それは当たり前のことで、いくら恥じても、嫌っても無くなりません。当然のごとく僕にだってあります。

そしてどれだけ成長してもそれなりの弱点はいつもついて回るものです。だから、弱さを何ら恥じるべきことではないと思います。

なにより、必死に隠そうと心のエネルギーを「弱さ」に向けているならば、その分、自分の長所・強みに向けたほうがよっぽどいいと思いません?

もし、あなたの中に「弱さを抱えたもう一人の自分」がいたとして。あなたはそのもうひとりの自分にどんな声をかけてあげたいでしょうか?

それでいい、今まで頑張ってきたじゃない」と優しく愛してあげられるとしたら、どんな気分になるでしょうか?

あなたがもし自分の弱さを受け入れて愛する勇気を持つチャレンジをしたならば、もっと「自分の弱さを愛そうとする人の気持ち」が分かるはず。その愛し方がたとえあなたにとって、あまりここちのいい形ではなくとも、相手のその想いには気づけるかもしれません。

そして、あなたにとって大切な人の思いに、もし「ありがとう」と言えたならば、今よりもずっと上手な恋愛ができるようになるかもしれませんよね。

上手に自分の弱さを愛して、そしてパートナーと互いを愛しあえれば、その先に素敵なパートナーシップが待っているのかもしれませんね。

今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。


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