恋愛テクニック-浅野
カウンセリングサービス浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。


さて、今日のテーマはこちらです。


女性の愛と男性の隠したい気持ちの話



■「女性はパートナーとの間に不安を感じると、更に愛そうとする


以前、ある女性からこんな言葉を聞いたことがあるんです。男性を一生懸命に愛そうとする女性にお聞きするとかなりの方が「YES」と答えるこの言葉。


僕が癒しの道に入った頃。初めてこの言葉を聞いた時の率直な感想は「よく分からない」でした。


今になってみると自分なりに少しづつ理解できるようになった(ように思う)この言葉。しかしいまだに感覚として完全に捉えているのか?と聞かれれば、即答でYESとは言い切れない、という部分が本音で。僕はやっぱり男性であって、男性では分からない想いが女性の中にはあるのだろうと考えていたりします。


私はこんなに愛しているのに・・・」


僕自身、このようなお話を女性から何度もお聞きしてきました。


どうして彼は分かってくれないのでしょう?


男性にとって理解しきれない、もう一歩前に出る女性の愛情や心の動きがそこにある。しかしそれがいつもうまく行くとは限らない。


そこで今回は、パートナー間に不安や問題があるとき。特に彼を深く愛そうとするあなたを前にした時、彼が何を感じているのか?について書いてみたいと思います。よろしければお付き合いください。



■もちろん男性にもいろいろな方がいますよね。だから一概に言い切れないケースでもあるんです。男性の中には女性の感情を理解し、彼女の想いに上手に反応する男性もいらっしゃるでしょう。特に幼いころから親子関係・友人関係でのコミュニケーションが円滑に進んできたタイプに多いと思うんですけどね。


しかし、女性の想いをうまく理解したり、感じ取ることができない男性もいらっしゃいます。それが悪いということではなく、ね。


逆に、パートナーシップレベルで、男性が問題を抱えた時。


それは二人が会えない、すれ違う、会話が減った、ケンカが絶えない・・・いろいろな問題で、です。


おそらく目の前にある問題を自分の力で何とかしようと、誰にも話さず一人で抱え込む男性は多いと思います。それが解決できる問題なのかどうか?は別として、ある意味オートマチックにそうされる男性は少なくありません。


心理的に自立するということは「自分の力で何とかする」ことにも繋がります。また男性の中にある「強さ」へのこだわりがそうさせることも往々にしてありえます。だから男性がそうなってしまう傾向が強いわけですが、これは男性に限ったことではないかもしれませんね。


また同時に、パートナー間に不安や問題があると感じた時、男性の中には「相手との距離をとろうとする」方もいらっしゃいます。コミュニケーションを図るのではなく、愛情を交しあうのではなく、相手との距離を取ったり、何も言わなくなったり、そのウラで女性には分からない形でコツコツ努力されるケースもあるんですよね。


パートナーとの間に何か問題がある。そんな状況になれば男性も不安になります。今後どうなるだろうと考え込んでしまうこともあるでしょうし、辛い気持ちに苛まれることもあるでしょう。


そんな時男性はできるだけ感情的になることを避けつつ、今ある「手持ちのカード」の中から、できることを選んで解決していこうとする傾向があると考えられるんです。


例えば、仕事に熱中する、収入をアップさせる。とりあえず連絡やデートの回数を増やす。プレゼントを渡すなど、いろいろです。そして男性にとって抵抗感を感じにくいコトから順にカードをきっていく感じですね。そういう努力をするものなんですね。


もちろんそれで状況が改善されればいいのですが、そうではない時。男性はもう自分の手持ちカードがなくなってしまいます。いわゆる「何も与えられない」と感じるんです。(もちろん実際はそうではなく、与えられるものも手段もある場合が多いのですが)


こうなると男性は気持ちの面で追い詰められます。逃げたくなります。何から?と聞かれれば、「自分の無力感」から。しかし実際はパートナーと共にいるときにその感覚を感じますから、男性自身も「パートナーと向き合いたくない」と感じることが多いと思うんです。(多く、カウンセリングはこの状態からスタートすることが多いですね)


また男性にとって手持ちカードは自分の「価値や才能(武器)」。それを切ることは「愛すること(愛情)」ですが、いつまでも無尽蔵に切り続けていくことができるとは限らない。


逆に、頑張れば頑張るだけ心理的に余裕がなくなっていくでしょうし、燃え尽きる時期も早まるかもしれません。そんな時、徐々に男性自身のパートナーへの気持ちや問題解決に対するモチベーションも削がれていきます。



■ここで登場するのが「女性はパートナーとの間に不安を感じると、更に愛そうとする」という部分。


男性が心理的にこのような状態になった時。例えば女性に「私はこんなに愛しているのに・・・」といわれると男性はどうなるか?


男性の気持ちは時としてひたすらに苦しくなっていくことがあるんですよ。何故か?と聞かれれば、「私のことを愛しているなら・・・」と迫られている感じがするからです。


男性にとって「今のあなたは無力でダメで愛が足りない」と言われているような「感覚」がすることがあるんです。もちろんすべての男性がそうだとは言い切れないんですが。


そして結果的にそこで湧き上がる気持ちは「俺だって・・・」という感じが多いでしょうか?


それが理由になってケンカが起きることもあるでしょう。気持ちをぐっと飲み込んで耐える男性もいるでしょう。どちらにしても問題は解決せず、より火種は大きくなるような感じですよね。



もちろんこの女性の中にある「私はこんなに愛しているのに・・・」という気持ちにもいろいろ種類があると思うんですよ。


これは少し厳しい意見ですが、ただ彼に私の気持ちを分かってほしい、彼に愛されないと不安で追いかけているだけなら、それは自己中心的な愛で彼に愛を与えているとは言えないケースもあります。それならば愛情を与えているようで、彼からの気持ちを引き出そうとしているだけの関係になるわけですから、問題解決が遠のいても仕方がない側面を持ちます。


この場合、愛を与えることで今の関係を抜け出せるようになるかもしれません。


しかし、そうではなく、女性が不安を越えて「もっと私が頑張ろう」「彼を深く愛そう」とされているとき。それなのに彼の態度や表情が冴えずに、どこか逃げ腰になっているようにみえるなら、これほど女性にとって怒りを感じたり、空しさや悲しさを感じることはないのではないか?と僕は想像していたりします。


と同時に、おそらく男性の心の中で起こっているであろう現象もいつも想像してしまいます。


もしかすると、男性の中で「女性の強く前に出てくる愛」と「あなたのニーズ・要求」の境界線が分からなくなっているのではないか?と。


自立した男性ほど、女性の想いには応えたいと思うし、自分は女性の想いに応えられるだけの男でいたいと願っているものです。だから男性はあなたのニーズを受け止めたいと思うこともあるでしょう。


しかしそれがどうやっても満たされない時=二人の間の問題が解決しない時。男性はあなたの愛を感じたときに、それが「自分が応えるべきあなたの強い要求」にように感じてしまうことがあるのかもしれません。


心理的には男性が前を向こうとする想いはあるけれども、同時に女性の思いとは別に、強い劣等感や不足感を刺激されてしまって動けなくなる感じ、と言えばいいでしょうか?感情的な抵抗が強く生まれて前に出れなくなっているんですね。意識的にどっちを向いているかとは別のお話として。


これはあくまで僕自身のカウンセラーとしての経験上の話ですが、この男性の感覚は女性にとって少し理解し難いことなのかな、とも感じています。感情的に男性より強い女性だからこその発想だと思うんですけどね。


逆に男性は女性がそれほどまでに感情に対する強さを持っていることがピンと来ないのかもしれませんね。


そう考えると、男性と女性で考える「愛情」とその「強さ」の意味が違うのだろう、と僕はそう考えているんですけどね。



■こんな時はもちろんお互いのことを理解できずに苦しむこともあるでしょう。


男性は女性に近づけば自分の無力感や我慢の辛さ・心苦しさを感じるでしょう。女性は相手が向き合ってくれないという悲しみや無価値感を感じることもあるかもしれません。


だから向き合いたくない、相手を責めたくなる、現状に失望する・・・。そういうこともあると思います。


そんな時こそ、自分の気持ちや感覚で相手や状況を推し量り判断するより、「自分の中では見えない相手の本心もある」と考えてみる、一度立ち止まってみてもいいのではないでしょうか?


何故なら、相手のことを自分なりに愛することって間違った心の選択肢ではないと思うからです。しかしすれ違っていては効果的ではないのも事実。


相手が何を求めていて、自分が何を相手に伝えたいのか?それは(あくまで)「今の自分にとって」お互いに理解できることなのか?受け入れられることなのか?それとも二人がお互いに支えあって解決する課題なのか?


特に優しい人ほど、この答えを出すことを「怖れる」があまり、曖昧な返事をしてしまうんですけどね。でもずっと曖昧にしておくと苦しいことなのかもしれません。


逆に、ゆっくりでもいい、ちゃんとお互いのハートを素直に通わせれば、誤解を解消しお互いを理解したり、違いを認めることもできるかもしれません。少なくとも相手に対してベストを尽くした感は残るはず。罪悪感を残さないで済むと思うんですよね。


そのために少し勇気は必要ですけれど、お互いに、自分の中に意識を引かずに相手を見ること。お互いの「感覚」を理解していくことが大切な気がします。


男性は女性の、女性は男性の心理を自分なりのベストで理解すること。


それだけで随分と心が落ち着いたり、不安の理由が分かり誤解も解ける。そんなケースに僕も随分と出会ってきたように思いますし。


怖いのは目の前で起きていることを自分の判断で理解してしまうこと。自分が十分ではないという感覚を使って、相手の態度で自分を責めてしまうことなのかもしれませんね。


今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。


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