恋愛テクニック-浅野


カウンセリングサービス浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。


毎日まだまだ寒いですが、随分と春めいた日差しを感じるようになって来ましたね。僕もカウンセリングに向かう道すがら名古屋の街を歩いていると、冷たい風の中に陽の光が日々強くなっていることを感じて、心がホッと穏やかになることが増えてきました。


僕がこの仕事をさせていただくようになってから、「心がホッと穏やかになる」瞬間を随分大切にするようになった気がします。


すると、その感覚を街の色んな所で見て感じるようになるんですよね。チルアウトな雰囲気を作り上げているカフェ。バーで流れるラウンジやJAZZなどの音楽。心がほっとする穏やかな映画や「いつもありがとうございます」と笑顔で語りかける店員さん。その他にもたくさん。


何だか癒しってそこかしこに溢れているだな、と気付かされます。僕も微力ながら、日々そんな心がホッとできる場所を提供して行きたいと思う、そんな毎日です。



■さて今日のテーマです。今回は今までと違い「ナイーヴな男性が抱えるお悩み」という側面からアプローチしてみます。


彼が仕事で悩んでいるとき、あなたに知っておいてほしいこと。


例えばこんなケース。


「彼女とのことを考えると気が滅入ってしまって困っているんです。


彼女とお付き合いして数年。凄く優しくて素敵な女性なんですよね。ただ、僕はずっと仕事に違和感というか・・・不安を抱えているんですよね。この仕事を続けていっていいのだろうか?と。


もちろんこんなご時世だし、将来のこともあるし、仕事は今のまま続けていこうと思ってきました。仕事についても自分なりに熱意を持って仕事を続けてきたつもりです。


でも、どうも不安や違和感が消えなくて、この仕事が一生続くってことを考えると・・・気が重くなるんですね。


このことは彼女も知っていますが・・・どこか彼女に負担を掛けたくなくて、あまり相談したくないんですよ。


両親や友人に相談すると「仕事ってそんなものだから頑張れ」「余裕があるから不安になるんだ」と言う。分かるんですよ、その言葉の意味は。僕もそう思うんです。これは僕のワガママじゃないか?とも思います。


でも「何かが違う」という気持ちが消えない。日々、仕事に向き合う気力がどんどん無くなってきているようで。


もちろん彼女とのこと、お互いの年齢や生活を考えれば僕だって未来や彼女のことを意識しないわけじゃなく。僕も結婚するなら彼女、と思っているんですよね。


でも、このまま結婚していいのか?と本気で思うんですよ。今のままで前に踏み出していいのか?それは無責任なんじゃないか?という気になるんですよね。


この考え方自体が間違っているんでしょうか?僕は彼女を愛していないんでしょうか?今はもうよく分からなくなってきて。


そう思うと彼女にとても申し訳ないような気がしますし。・・・時々、もっと他にいい男がいるだろうなんて、また無責任なこと考えてしまうんですよね。答えが出なくて正直悩んでしまうんです。」


ということで、彼が仕事で悩んでいたら?というテーマで今日は書いてみたいと思います。よろしければお付き合いください。



■今まで男性心理をご説明する上で書かせていただいていること。「男性にとって仕事は自己価値と直結していますよ」という話。


その理由は、


・男性の深層心理には「狩猟民族」的な意識があること・・・だとか。
・仕事・お金の類は心理的に「男性性」が司るもの・・・だとか。
・仕事の悩みは深層心理的に父親との葛藤に起因するものであることが多い・・・だとか。


だからこそ男性は仕事の悩みにとてもナイーヴになる、というお話を書かせていただいてきました。


***


ただ、実際カウンセリングの現場で僕が感じる「実感」は、また別にあるんですよね。


それが「彼が仕事の悩みを抱えた時、女性はどんな視点で現実を捉えているか?」という部分。


例えば今回のケースのような状況に陥った時、パートナーである女性からこんな意見を伺うことがあるんです。


「私はただ彼と幸せになりたいだけなのに、彼はどんどん深刻になっているようで・・・。」
「彼は私との未来をどう考えているのか?それが分からなくて不安で・・・。」


コレは一般的によくある話なのかもしれませんが、彼は「私」と「仕事」を天秤にかけていると感じておられる女性がいらっしゃったりするんですよね。


ただ、今回のようなケースで、彼が「仕事」と「あなた」を天秤にかけているか?というと、少し違う側面を持っているように僕は思うことがあります。もちろん例外はあり、ですけどね。



■「自分はあなたに何ができるのか?」


そんな男としての自信が揺らいだ時。男性の中には


「好き」だとか、「嫌い」だとか。
「傍にいたい」とか、「いたくない」とか。


そんな感覚とはまた違う、どこか使命感や義務感にも似た感覚が生まれることがあります。


それを例えるならば、どこか、女性に対してだけでなく、社会やあらゆる人間関係の中で自然に感じる「期待」に答えようとする結果のようなものでしょうか。


そんな中で、彼女をずっと待たせている自分や、どうにも今の悩ましい感覚から抜けだせずに「男らしい」決断ができない自分を感じ続けていれば・・・僕は君を幸せにできていないんじゃないか?と判断してしまうこともあるようです。


「決してパートナーを手放したいわけではない。けれど、手放さなきゃいけないような気がする。」


特に仕事や経済的な問題を抱えた時、こんな矛盾を男性は抱えることもあるようです。それはどこかで自分の傍にいたら最愛のパートナーが不幸になってしまうのではないか?といった発想です。


心理的にはまさに相手を汚してしまうような感覚・・・「罪悪感」ですね。


そして、男性の不安や違和感は自分自身への不信感になっていきます。


そこでは、パートナーである女性の視線を感じるだけで、何だか申し訳ない、相手の望みに答えられない自分が情けない、そんな気分になっていくこともあるようですよ。


でも、素直な想いを伝えられないんですよね、男性から女性に。


今、自分が「仕事で悩んでいて将来が不安で・・・」と女性になかなか言えないもの。それって女性に対して「今の自分には何も与えるものがないかもしれない」と言っているようなものですから。


なので、その結果、男性の中には女性の前から「去る」という決断をする人もいます。


それは「恋愛」という意味では彼女にとっては申し訳ないと思いつつ、「現実」という意味では、彼女にとっていいことだと感じ(半ば思い込み)恋愛感情を断ち切って行く感じ。


また、彼女の存在が大きすぎて、自分から「去る」決断ができず現状をキープしてしまうこともあるでしょう。


しかし、おそらく感情的には「自分がいないほうが彼女のためになる」という方向にエネルギーが傾倒するので、結婚することにも前向きになれず、彼女を愛そうとすることが本当にいいのか?疑ってしまう人もいらっしゃるでしょう。


今回のケースに出てくる男性はこのパターンに似ていますね。


■とはいえ、まぁこのお話は全くもってパートナーである女性の気持ちが入っていない話でもありまして。


「相手はいろんな事考えてるかもしれないけど、結局私のことをそこまで愛そうと思わないってことでしょう?」といったご意見が飛んできても不思議じゃないなと思う部分もあります。


実際のカウンセリングでも「彼女はどう思っておられるんでしょう?彼女の気持ちはどこにあるんでしょうか?」とお聞きすることもあるぐらいです。



ただ、こうも思います。


もしかすると彼は今、「仕事での不安を解消した自分」と「仕事での不安を抱え続けている自分」を天秤にかけ、あなたにどちらの自分を選ばれるのか?と考えているのではと。


その可能性は・・・低くないと思うんですよね。


そこには「自分は十分にあなたを支え続けることができるか?」というような疑いを持っている可能性があって、この疑いは「あなたが彼を愛している事実」を、彼が愛ではない形で受け止めてしまう要因になります。


もちろん、彼にとっての仕事の問題は、彼自身のために「この状況を打破したい」と願っていることは間違いないのでしょうが、それ以上に「自分の足元がぐらついている」状態で、誰かを幸せにするという重大な決断ができずに苦悩していることもよくあるようですよ。


そして彼自身もその違和感の理由が分からないなら困る、はずなんですよね。


(ちなみに彼の中の違和感の理由を理解したり、癒すことが男性のカウンセリングのテーマになることも結構あるんですけどね。)


そう考えていくと、彼が信じられないのは・・・パートナーシップはニコイチ。お互いに支えあって生きていくという感覚。どこか~あなたと出会う前からも~彼はいつも一人で生きてきたのかもしれませんね。



■ただ、このタイプの男性はあなたのことを表面的にでさえ当てにすることはないでしょう。(まぁ結果的に女性に依存してしまっている事実もあるのですが・・・。)


だからこそ女性側は寂しさ・悲しさ、見てもらえていない感覚になることも多いと思います。


そこで最後になりますが、このようなケースであなたが彼との未来を考えておられるならば、知っておいてほしいこと。そのいくつかを書いておきたいと思います。



・彼の「曖昧な反応」は必ずしもNoではない、ということ。


このタイプ彼は悩んで自分の中で答えを出そうとしているのかもしれません。今回のようなケースなら、彼の曖昧な態度=愛情がないと結びつけるには十分な材料がないケースだと考えてみて欲しいんですね。

ゆっくり、思い出してみて欲しいんです。彼があなたのためにしてきたことを。その中に彼の本音の欠片が眠っていることもあるんですよ。



・「彼があなたを大事に思っていない」わけではないんです。


今回のようなケースの場合、あなたを大事に思っているから、手放そうか?前に進む覚悟を決めようか?仕事について真剣に向き合って自分の道を探そうか?と悩んでいる事が多そう。


その彼の姿はあたかも自分のことばかり考えているように見えると思います。内面で葛藤して一人で答えを出そうとしているのですから。


ただ、だからといってあなたのことを考えていないわけではない、ところがポイントかもしれません。彼の口から語られない本音が見えなくしてしまう真実もあるかと思います。だからあなたがまず不安になってしまうなら、その不安のケアや、誰かの意見を聞いたほうがよさそうです。友達でもご両親でもカウンセラーでもいいので。



・そもそも彼は甘え下手。


このタイプの彼は表面的な「甘え」を嫌い、禁じているがゆえに、自分の中の悩みや真剣な思いをも外に向かって吐き出さないタイプ。それがいい事だと考えていたり、本音を表現することを何かしらの理由で怖れている可能性大なんです。


そこはちょっと見守ってあげて欲しいのです。そして少しでも彼が少し弱みを見せた時(本音を見せる覚悟ができたとき)、あなたの愛情を素直に伝えてみてください。彼の忍耐や我慢の抵抗力が落ちた時でないと、彼のハートの中にあなたの思いが素直に入って行かないケースもありえるんです。タイミングも時には重要です。



・何かを伝える時はできるだけ具体的に


彼に何かメッセージや想いを伝える時は、「具体的な事実とともに気持ちを伝える」ようにしてください。人は思い悩んでいる時、心に余裕がなくて人の言葉をうまく理解できないこともあるんです。


また男性の理解は「事実→感情」というプロセスを辿るので、いきなり感情を伝えてもよく分からないことが多いもの。過去のことでも何にしても、具体的な事象を上げて、その結果あなたがどう思ったかを伝えるとより効果的なんですよね。



今回は以上です。今日はいつもとは違った切り口で書かせていただきました。最後までご覧いただきありがとうございました。



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