恋愛テクニック-浅野
カウンセリングサービス 浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。


ずいぶんと朝晩涼しく・・・いや時に寒く感じるようになってきましたね。名古屋の街を歩いていると、なんだか年末に向かってまっしぐらって感覚がするときもあり。


ん?でもまだ10月?あれ?早いな?なんでかな?とカフェでコーヒー飲みながら不思議に思っていたら、なるほど。カフェの店内にクリスマスソングが流れてたんですね。


クリスマスかぁ・・・と遠い目になりつつ、12月まであと1ヶ月半なんですよね・・・。


ちなみに私が次回、東京にカウンセリングでお邪魔するのは11月末~12月。10月に伺ったときはまだ暑くて半袖シャツで向かいましたけど、次はコートが必要かな?なんだか季節のめぐり方って早いなぁと思う毎日です。



■さて、今日のテーマはこちらです。


「彼が元カノに会いたくなるとき」


例えばこんなケース。


「やっちゃいけないなと分かっているけど、ついつい見たくなる彼の携帯。どんなメールしてるの?とか、予測変換で出てくる女性の名前を探ってしまうんですよね。ま、今のところ彼にはバレてないようだけど。


もちろん何もないって、不安になることなんてないって確かめたくて携帯を見ちゃうんですけど、あれ?これってもしかして・・・。


それは私も知ってる名前で。彼の元カノ。そこには彼から彼女へのメッセージが・・・。


私は彼との関係は上手くいっていると思っていたのに。彼もいつも通りで問題なんてないって思っていたのに!もう!こんな事なら携帯見るんじゃなかった!」


というお話もあるかと思うんですね。そしてとても不安で悲しい気持ちと共に


「私と一緒にいても元カノに関わろうとするってどういうこと!?」


という率直なご意見といいますかご質問といいますか、そんな切なる心の声をお聞きすることもあるんですよね。ということで、今日は「彼が元カノに会いたくなるときってどんなとき?」というテーマで書いてみたいと思います。よろしければお付き合いください。



■さて、彼が昔の彼女にコンタクトをとりたくなる時。それはもちろん「彼の中で2人の関係が冷めちゃってる」というケースもあるのですが、中には「2人の関係はむしろ上手くいっているのに、彼が過去に振り向いてしまう」ケースもあるようです。


それはどうしてなのか?という部分を探るために、僕も実際のカウンセリングでは色々なことを質問させていただくんですけどね。


お話を聞くにつれ、「あーそれはもしかすると、彼は過去の女性と戻りたいと願っていないけど、そうしてしまう事があるのかもしれないなぁ~」と感じることがあるんですね。


もちろん女性からすると許せないことだと思いますし、僕もそんな彼の気持ちを全肯定するつもりはないんです。「あかんことはあかん!」のです。それに「そんな男は無理!」と思われてもごもっともだと思いますし、それはそれでいいと思うんです。


今回のテキストはその上で、の話だと思ってください。今回は「どうして彼は過去の女性に関わりたくなるのか?」という心理を中心にを書いてみようと思うのです。その点だけご了承ください。


また、このようなケースをキッカケに「これどういうことよ!」「なんだよ!携帯を勝手に見たのかよ!」なんて感じで、お互いにケンカしてしまったり大きな問題になってしまうと、彼は更に過去にしがみつこうとするのかもしれないので、そんなケースは今回書くテキストの意図する範疇から外れることもあります。あわせてご了承ください。


■では早速書いてみたいのですが、私たちの心理というのはある意味で「とても便利」に作られている部分があるんですね。まぁ言い方をあえて変えると「都合良くできてい」わけですが。


私たちの心は基本的に「忘れる」ことで出来ている側面があるんです。特に嫌な出来事や辛かったことはあまり覚えていないことが多いものなんです。


例えば小学校時代、小学4年生の11月10日に出た給食のメニューがとっても苦手な食べ物で嫌だった、としても、大人になった今、そこまで正確に日付まで思い出されませんよね。むしろ忘れていることが多いはず。そのようにどこか「自分にとって重要ではないこと」は忘れ去られていくものなんです。


ただ、時にいつまでも覚えていることもありますね。例えば、私たちにとってとても嬉しかった出来事。またはあまりに悲しかった出来事。


それはある特定の記憶に、大きな刺激やインパクトなど「感情」がくっついて残り、心の中で記憶と共にそのままずっと保存されているような状態だと思っていただくとわかりやすいかもしれません。


そして私たちにとっていつまでも覚えていることというのは、心にとって極力「覚えていていい思い出」であることが多いんですね。例え過去に「辛かったこと、嫌だったこと」があったとしても、そこは忘れさられ記憶がどこか書き換えられるような、あえて言うなら美化されていくような、そんな作用があるんです。


先の給食の例え話で言えば、給食のメニューで苦戦した事実はあったけど、でも今は「給食の時間って楽しかったなー」なんて思い出だけが残る感じでしょうか。もちろんそう思えない方もいらっしゃるとは思うのですが。


逆にとても悲しい思い出を覚えているということは、心にあまりに大きな痛み、ハートブレイクが生まれていて、その痛みが癒されることなく今も残り続けている状態であることが多いですね。



■さて、先ほどの給食の話。この「給食」の部分を「彼の過去の恋愛」に置き換えて少し考えてみてください。


そう。彼の中で「過去の恋愛」つまり過去の女性に対する感覚がどこか美化されている、理想化されているケースも大いにあり得ると思うんですよ。


もちろん彼にとって過去になっている恋愛ですから、きっといろいろなことがあったのだと想像できますよね。


終わった恋だから、そこにはすれ違いも痛みをわけあった経験、愛せない理由や自分も辛くなったような経験もあったかもしれない。


だから本当の意味で過去の恋愛とリアルに向き合ったとき、やっぱりむつかしい・・・と思うであろう要素はたくさんあるはずなんです。


しかし、どうも彼が過去の恋愛を思い出している時というのは、そのネガティブな記憶の部分が都合良くすっ飛ばされて、過去のいい思い出だけを彼が思い出しているってことはありえると思うんですよね。


そういう意味では彼は今、どこか理想化された過去に自分の気持ちの置所を探していたり、少し現実で感じる心理的な負担を避ける意味合いで、過去の恋愛を思い出している可能性は否めません。


そしてこれは僕の経験上思うことなんですけど、何かしら彼の中で「乗り越えなきゃいけない壁」が出てきた時に、彼は過去を見ようとしたがる傾向があるようなんですよね。



■もちろん彼の行動は、パートナーであるあなたの心を揺さぶるでしょう。時に悲しみを刺激したり、怒りやイライラに火をつけることだって大いにあり得ると思うんです。その気持ちを否定するつもりはありませんし僕なりにですが理解できるんです。


ただ、あなたが彼との今後を考えているならば・・・ちょっとひと呼吸おいたほうが良さそうです。


あなたの気持ちは信頼できるお友達やご家族、時にはカウンセラーでもいいのですが、そのあたりで「話を聞いてもらう」ことなどで少しづつ消化していきましょう。


そして少し心を落ち着けて、ゆっくり彼の今置かれている状況を見つめてみてほしいんです。


どうでしょう?彼、何か悩んでいたり困っていることはなさそうでしょうか?仕事や人間関係、家族の問題や経済的な問題や自分の将来についてなどなど。もちろん隠し事も一つの問題の形。彼はなにか隠していないでしょうか?たとえ詳しくわからなくても、そんな気配はないでしょうか?


彼が過去を振り返っているとき、それはどんな理由にせよ今が辛い時なのかもしれません。もちろんその彼の理由がいいかどうかは別にして、です。


そんな彼を見てあなたが寂しくなったり辛い気持ちになって自分を責めたり、逆に彼を責めてしまう時、状況はあまり良い方向に流れていかないのかもしれません。


何より忘れて欲しくないのは、元カノさんはあくまで元カノ。そう、今ではなく過去なのです。


元カノさんは今の彼に直接触れられるわけでも、今すぐ彼をサポートできるわけでもありません。今、彼のそばにいて彼に触れられるのは・・・あなただけなんですよ。それは彼ももちろん理解していることなんです。


その大きなアドバンテージ、ちゃんと感じてみましょう不安に駆られてその事実をぶっ飛ばしていませんか?


もし、あなたの気持ちの中で元カノの存在があなたの存在を脅かしているならば、それはあなたの不安や自信のなさが響いている可能性が大。もっと自分も彼も信頼していいはず、ってそう自分に何度も言い聞かせてみてほしいんです。


そして彼の問題を解決するのではなく、たとえ問題があったとしても自分はそばにいるよ、といったメッセージを軽いタッチで伝えて欲しいのです。(ケースにもよりますが伝え方が重くなりすぎると逆効果になることもあるので要注意・・・)


何より男性が問題を抱え、そして過去を見ているときというのは、自分が抱えている問題の大きさと比例して、目の前のパートナーに問題を見せることを嫌っているときでもあります。


「こんなことを彼女に話したら、きっと彼女に迷惑がかかる。もしくは自分が悩んでいることがバレたら彼女は、そんな弱い自分に愛想つかすかもしれない。そうなれば下手すりゃ別れがやってくるかも?それは嫌だ・・・。」


なんて彼が考えている可能性もあるんですよ。


もちろんこれはひとつの考え方。だから例外もほかの考え方もあるでしょう。


ただ僕が思うには、もし彼の行き場のない気持ちの矛先が理想化された過去に向かっているだけならば、それはある意味で「まだ彼があなたをパートナーとして強く認識している」ということなのかもしれないな、と。


そう考えることもできそうですよね?


ということで今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。



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