恋愛テクニック-浅野
カウンセリングサービス浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。


前回も書きましたが、いよいよ引越し準備が本格的に始まった我が家では、只今選択の実習が毎日行われているんです。選択の実習とは・・・これは新居に必要なものか?それとも不要なものか?の選別なんですけどね。


今回の引越しではガンガンときめかないモノを整理してスッキリさせようと思っているのですが、部屋を片付け出すと、思いもよらないものがわんさか出てきてビックリ。意外な部屋の収納力の高さに驚く毎日です。


というか、ただ単純に僕がいろんなものをしまいこんで忘れているだけなんですけどね(笑)



■さて今日のテーマです。今回は前回の記事のスピンオフ的な内容にしてみたいと思います。前回の記事はコチラ です。


「気持ちを伝えると逃げる。そんな彼の気持ち。」


例えばこんなケース。


彼が放つ「君はもっと幸せになるべきだ」「他にいい人がいるよ」という言葉。


そして遂には「別れ」の言葉を切り出す彼。「僕は君を幸せにできないと思う」って。


その言葉がほんと辛くて。私、いっぱい彼を責めたし毎日泣いてたんです。どうしていいか分からなくてほんと辛かったんです。


でも、カウンセリングを受けてみたり、友達と話したり、いろいろ気持ちを整理する中でかなり気持ちが落ち着いて。私も冷静になって彼を見ていると、彼もすぐに二人の関係を諦めているわけじゃないのかも?彼なりに頑張って愛そうとしてくれるんだって思えるようになったんです。


だから、私も彼にちゃんと愛情を伝えようと思ったんですよね。素直になって愛していることを伝えていたんです。いつも一緒にいたいよって。


でも、そうすると彼の表情は冴えないというか。逆に今までよりも素っ気なくなったり、どんどん距離をとり始めているんですよね・・・。


彼は私との関係を大切に考えてくれているんじゃないの?そう私には感じられるんだけど。どうして私の気持ちを伝えるとダメなの?それってやっぱり私のことが嫌いってこと?どうなんでしょう?



大切な人を前にしてネガティブな発言をする彼のこと。前回の記事で少し彼の心の中を解説してみました。


ただ、あなたが彼の気持ちが分かったからといって、あなたが素直になって頑張って愛情伝えたとしても、彼が素直に受け取るとも限らない。そんなケースもあるんですよね。ちょっと悲しいケースなんですけど。


今回は、どうしてそんなことが起こるの?という部分について少し書いてみようと思います。よろしければお付き合いください。



■前回の記事にも書きましたけど、基本的にこの手のタイプの彼のハートの中には罪悪感や挫折感があって、自分に対する自信を感じにくい状態なんですよね。


そしてどこか愛し方が自己犠牲的になっていることが多いものなんです。


そこであなたがとても頑張って彼なりの愛情に気がつくことができた。それは本当に素晴らしい事なんです。


そして「あぁ私、まだ愛されているのかも?」と、彼に愛情を伝えたとしても・・・これはとても残酷に聞こえるかもしれないのですが、確かに彼はすぐにその愛情に反応しないだろうなぁ、と僕自身感じるケースもあるんですよね。


では、どうしてそんなことが起きるのか?


これがまさに男性心理と女性心理の違いといいますか。男性は「事実」女性は「感情」という鉄板法則の違いなんですよね。


だから、あなたの愛情を伝える行為は素晴らしい事なんですけれど。例えるならば、あなたが彼に渡しているメッセージは「何行かすっ飛ばした、結論(あなたの感情)だけを書いてある手紙」のようなものと言えるでしょうか。



■例えば、このタイプの彼はどこか「自己犠牲的」な愛情表現をすると書きました。


犠牲は何であれとても苦しさを伴いやすいものです。それが相手のためであっても、犠牲をすればするほど自分がどんどん磨り減っていく感覚を感じるもの


そして仮に彼が「僕は君を幸せにできないと思う」って話したのであれば、きっとそれは「もうこれ以上君をどう愛したらいいのか?わからないんだ」「もう無理だって思」という言葉なんだと思うんです。


「僕は君が笑顔になること、君が幸せそうにしていられるように、自分なりに頑張ってきた。


仕事も出来る限り頑張ってきたし、君が不機嫌な時はそっと見守って、君が困っているときはできるだけサポートをしてきたつもり。


けれど、君はいつも僕の横で不機嫌そうにしていたり、いつも何か足りないという表情をしている。僕は君のその顔を見るたびに自分がちっぽけに思えて辛くなるんだ。


きっと僕が不十分なんだろう。僕がもっと強い男であったなら、もっと包容力のある男であったなら、君にそんな思いをさせることはなかったのかもしれない。


だから僕のチカラでは君を笑顔にしてあげることはできないんだろう、そう感じるんだ。」



■また、これも前回の記事に書きましたけど、そもそもこの手のタイプの彼はあなたを「遠く」から愛します。そして男性特有の「事実」を根拠にした愛情表現をします。


何か家事を手伝ったり。あなたの困っていることがあれば、経済的なことを含め具体的にサポートしたり。そんな愛情表現をするんです。


でも、そこであなたが彼に求めていることが満たされていなかったとしたら。


例えば、もっと話を聞いて欲しい。いつもそばにいて欲しい。二人の時間を大切にして欲しい。私があなたを愛していることをちゃんと感情的に受け止めて欲しい・・・。


「あなたはいつもいつも、私の気持ちをどうして分かってくれないの?!」


そう思って当然といいますか、それはとても辛い気持ちになると思うんですよね。その気持ちが悪いわけではないと思うんです。


ただ、ここが彼のわからない部分なんですよね。あなたの気持ちをはかりかねている部分といいますか。どうしても事実中心の男性の発想は、目の前にある物事や人の表情を手掛かりにしていくことが多いですから。



ここまで読んでいただくと、もしかすると彼への不信感や不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。そしてそう感じることもとても自然なことだと思うんです。


ただ、心理的に見て「不信感や不安に何かしらの目的があるとしたら」と考えると、それは「現状の認識を歪める」というものなんです。


心の奥底の部分ではお互いに想いあっている状態であっても、相手への不信、自分への不信、それがもたらす不安や恐れが、2人の関係を歪めていくことはありえると思うんです。


そもそも、彼もあなたも自分なりの愛し方でずっと関わってきたはず。それは相手に愛情がなければできることじゃないと思うし、お互いのその頑張りって素晴らしいと思うんですよね。


そして今、更に二人の関係を深めて行くために、今ある自分のやり方や、不信感、不安を抱きしめるより「どれだけ相手に理解しやすい愛情表現にこだわるか?」が大切だと思うんですよ。


先に書きました、あなたが彼に渡しているメッセージは「何行かすっ飛ばした、結論だけを書いてある手紙」と言えるでしょうか、の意味はここにあります。


彼にとってみれば、あなたが「愛している」という言葉の意味がよくわからないんだと思うんです


いつも不機嫌だったり、怒っていたり、泣いている君が僕を愛している?どうして?」と。


そして、時にはその「愛している」という言葉が、「もっと愛して」に聞こえることもある。あくまで彼の立場からすれば、もっと頑張れってこと?もっと犠牲しろってこと?もっとこの辛い気持ちに耐えろってこと?といったようなニュアンスを伝えてしまうこともあるんですよね。


つまり、彼があなたの気持ちや言葉の意味を誤解していて受け取れないのかもしれません。だから彼は愛されるとあなたから遠ざかる。浮かない顔をすることがあるんです。


これはもちろんあなたも同じかもしれません。もっと寂しさに耐えろってこと?悲しみや孤独に耐えなきゃいけないの?という感覚になって、さらに彼に詰め寄りたくなることだってあるかもしれませんしね。



■では、こんな時どうしたらいいの?なんですけれど。


もしあなたが彼なりの愛情に気付けていたならば。それをできるだけ具体的なエピソードを交えて彼に伝え、感謝してみてほしいんです。


例えば、昔は彼の愛情気づけなかったこと。
私も寂しくて苦しかったこと。
でも今は、彼なり愛情だったことに気づいたこと。
彼が苦しい思いをしていたのかもしれないことにも気づいたこと。
そしてとっても感謝していること。


あなたの気持ちを全て伝えて、その上で彼なりの愛情をちゃんと受け取ってあげて欲しいんですね。そうすることで彼の想いや時として辛い犠牲も愛情に変えることができるんです。


彼が「自分がやってきたことが無駄じゃなかった」ことに気づいたとき、初めてあなたに向き合えるようになるのかもしれません。


そしてこの方法は彼との関係を改善するケースだけでなく、彼との関係から卒業する時にもとても有効なんですね。何よりお互いの間にある罪悪感を払拭することができますから。


ただ少し注意しておいて欲しいことがあって、ただ単純にそう言えばイイってことではないんですよね。


正直言いまして、このタイプの彼は繊細な側面を持っているので、あなたの愛して欲しい気持ちが先行してテクニックとして使っただけでは彼のハートに真意が伝わらないことが多いもの。


むしろ逆効果、時には大ヤケドしちゃうこともあるので要注意なのです。


何より大切なことは、彼なりの愛情表現をあなたのハートで受け取ること。あなたのハートが動く「感動」と「心が震えるような感謝」が必要なのです。


そしてそれは、彼との関係だけにとどまらず、あなたがずっと求めていたものではないでしょうか?


今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました!



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