恋愛テクニック-浅野
カウンセリングサービス浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます!


最近、引越しが決まりまして、只今その準備に追われている最中なんです。


僕は元々興味のあることにとことんこだわってしまう凝り性な性格ゆえに、新居選びにも時間がかかるかなぁ?と思っていたんですけどね。なんと今回は即決に近い形で物件が決まったのです。


縁というのでしょうか、直感というのでしょうか?その物件に入った瞬間に「ここだ!」と感じたんですよね。すると妻も同じ意見で。こんなことも珍しいのですが、なんとも不思議な新居選びでした。


いやぁ、迷わないっていいですね。なんだか気持ちがスカっと晴れやかになるものです。



■さて今日のテーマです。


「君は僕と一緒にいてはいけないと思う」


または「もっと君を幸せにしてくれる人を選んだほうがいい」


私は彼のことが好きなのに、急にそんなこと言われても。そう思っているうちに彼が私と距離をとりはじめたんです、だとか。


一緒にいると彼は口癖のように私にそんな言葉を伝えてくるんです、だとか。


恋愛のご相談の中でこのようなお話をお聴きすることがあります。


「君はもっと幸せになるべきだ」「他にいい人がいるよ」という言葉。どこか綺麗事のように感じたり、それって結局は私を拒絶してるだけでしょ?と思われる方もいるかもしれませんね。確かにそういう意味であるケースもあると思うんです。


ただ、「自分と一緒にいない方が相手のためになる」と本気で思って彼女に伝えてしまう男性もいらっしゃるんですよ。何だか不思議な話なんですけどね。ということで、今日はそんな男性のネガティヴな?心のお話を書いてみたいと思います。よろしければお付き合いください。


■大切な人を前にして「自分と一緒にいても、きっと相手は幸せにはなれないだろう」


そう感じる男性って僕の経験上ですけど、とても多いとは言いませんけど、ものすごくレアな存在とも言い切れない気がするんです。全ての男性がそうだとも思いませんが、多くの男性はこういった気持ちを感じることがあるんじゃないかな?と。


もちろん男性が成功していたり、日常に大きな問題がなければいいんですよ。


ただ男性が、仕事の問題や経済的な問題、自分の家族と恋愛との関係でトラブルや悩みを抱えると、「問題のある自分のそばに大切な人を置いておくことは、とてもワガママで自己中心的なことだ」と思われる方もいらっしゃるようなんです。


これ、心理的には罪悪感を強く感じている状態。罪悪感が強くあると大切な人を遠くに置く、または遠くにいる人から愛するなんてことが起こるんです。だから恋愛になる前、2人の関係がまだ親密じゃない時はいい感じだったけど、実際に付き合ってみると彼が距離をとり始めたり、どこか拒絶してるの?といった言動をとるようになったり・・・。


そしてこの拒絶のようにも感じられる彼の言葉。彼の中では悪意なく、相手に対する愛情、気遣いや優しさだといった発想で出てくることが多いので、彼の中では逆にあなたのことを考えて・・・と真剣に感じていることが多いもの。


だから、2人の関係が進展すればするほど、親密になればなるほどお互い隠れた感情が出てくる、つまり彼の中の罪悪感が色濃くフォーカスされますから、例えばお互いに結婚や同棲を考え始めていたり、そうでなくてもお互いに何となく意識するようになると、どんどん彼の表情が冴えなくなってくるなんて形で出てくることもあるんですね。



■では彼がどうしてそんな強い罪悪感を感じてしまうのか?といいますと。


彼の過去に鍵があって、何かしらの挫折感、失敗感、無力感を強く刺激される出来事が彼の「自信」を打ち砕いている可能性がとても高いんですね。


例えば、恋愛での失敗、ビジネスでの挫折などは典型例で、自分は十分ではなくむしろ未熟、欠陥があると強く自分を裁いてしまうと、このような状態になりやすいもの。


それ以外にも、彼の家族の問題・・・これは深く書くと止まらなくなるのでサラッと書きますが、例えば彼の父や母が強い力を持っていて、今まで両親の思うように生きることしかできなかった、そうすることで家族のバランスを保ってきた・・・なんて経験があると、強い罪悪感を抱えやすくなるんですね。


自分の中の意志と家族の意思がぶつかったとき、どこかで自分の気持ちを捨ててしまうことになるわけですが、その感覚が彼の中で強い不満感を作りつつ、しかしそれが家族への想いを伝える手段で、家族が喜ぶことだ、とも言える状況を作り上げるんですよ。


なので、彼の中では経験的に「自己犠牲」をすることが、相手のためになるという発想、感覚を持ちやすくなるんですね。


自分は自分の思い通りに生きようとすると、誰かの反発が出てくる。誰かに否定される。誰かが不幸になる。そんな思いが、彼のあなたを寄せ付けない言動につながっていることも実際にはあるようです。


その彼の言動の裏には、彼の怒り~自由にならないことへの抵抗~や、悲しみ~喜びではなく犠牲でしか愛情が伝わらないという辛さ~、そしてそんな自分への自己嫌悪が沢山隠れていることが多いものです。


そのあたり、彼は我慢しているのでなかなか伝わってこないこともあるんですけどね。ただカンのいい鋭い女性の皆さんの中には、そのあたりなんとなく感覚で捉えておられる方もいらっしゃいますけれどね。


それに彼にとっても愛情や信頼、親密な関係は「欲しい」と思うものだから、彼はあなたを突っぱねるような言動をしつつも、そのニーズが漏れ出るといいますか・・・。そう言いつつも、一緒にいるとか、あなたを求めるような言動をする、優しく接してくるなんてことが同時に起こることが多いんですけどね。


そういう意味では、愛情や親密感を手に入れようとすると犠牲しないといけない?もっと苦しまないといけない?と感じる、彼の心のクセのようなものでもある、と言えるでしょうか。


■さて、ではもしあなたのパートナーがこのようなタイプの男性で、彼との未来を考えているとしたら・・・。


まず考えておくといいことが、彼の拒絶の裏にある「本音」をしっかり見つめること。彼の言動をまともに受け止めて、あなたがハートブレイクしないことを意識して欲しいんです。もちろん傷ついちゃうのはわかりますし、それが悪いわけでは決してないんですけどね。


ただ、いいか悪いかは別にして、彼があなたに拒絶のようにも取れる言葉を伝えてくるということは、彼の中であなたとの親密感や信頼関係を感じているから、なんですね。彼のようなタイプの男性は、元々距離のある人間関係を作るので、そう簡単には近づいてきませんから。


なので今、彼はあなたとの距離感を感じて、彼が恐れている、もしくは自己嫌悪が強まっていると考えておいたほうがいいんです。


何よりあなたが我慢することなく、自信を持って彼にしっかり愛情伝え、素直な気持ちを伝えていってほしいなと思います。


ただ、だからといってあなたが彼に「寂しい」「辛い」と彼に理解を求めようと気持ちを伝えてもうまくいかないことが多いようです。


むしろそれは彼のようなタイプの男性には逆効果であることが多いもの。彼はそもそも自分に誰かを幸せにする力がないのでは?と感じていたり、相手の幸せを願った時に自分の幸せを諦めるという心理パターンがあるので、辛くなって彼が距離をとり始めるかもしれません。


本当の意味で「僕と一緒にいないほうがいい」と彼が感じてしまうわけですね。


かといって、彼の気持ちを逐一理解し、フォローして受け入れていく「母親」的な存在になりきってしまうと、あなたが彼との関係を楽しめなくなってしまいますよね・・・。


だから、今回のようなケースでは、よりお互いが「男」と「女」であることを意識されるといいのかな?と思うんです。


彼のことも「立派な男性」として認識してそう扱うこと。そしてあなたも「素敵で大人な女性」であるとしっかり捉えておくこと。


この大人な女性という視点はとても大切で、彼を受け入れるだけでもなく、彼に甘えるだけでもない、どこか自立した成熟した女性は、今までの彼にはなかった存在でもあるわけですから。


言いたいことは好意も批判もしっかり伝える。だからといって彼を弾き飛ばすわけでもないし、甘やかすわけでもない。なによりあなたの気持ちがブレない「自信」がある状態であることはとても大切だと僕は思うんですね。


ちなみに、僕のカウンセリングで一番大切にしていることはこのあたりで、どうパートナーと関わっていくか?も大切なんですけど、男性も女性もお互いに「自分の自信をブレさせる不安を癒す」ことや、「自分の魅力や影響力を本当の意味で感じてもらう」ことをテーマにしていることが多いんですよね。実際に受けていただくと・・・そんなことばっかり話してますよね?きっと(笑)



■そして最後に、もしかすると読んでいただいているかもしれない、このテーマのような不安を抱えている男性へ。


全てを自分で決めてしまうのではなく、パートナーに素直な気持ちを伝えて話し合ってください。


優しさゆえに、自分から幸せを諦めたり、遠慮をすることだけが、相手を喜ばせる手段ではないと理解してもらえればと思います。だれかのことを考えて、自分を苦しめる幸せなどありえません。まず自分に本当の幸せを許すことを考えてみてください。


そしてどうか目の前にいるあなたを愛する人の気持ちを信頼する強さと、気持ちに応える勇気をもっていただきたいな、そう心から思います。目の前にいるパートナーを、あなたを傷つけ、今までのようにあなたを苦しめる存在にしないでいただきたい、そう思うのです。


今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました!



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