■カウンセリングサービス の浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。
さて、今日のテーマはこちらです。
「告白できない男性のココロ」
僕がこのブログを書かせていただくようになった影響でしょうか?恋愛のご相談の中でも女性から
「最近いい感じになってきている彼がいるんですけど、どうも彼の態度がハッキリしなくて。なかなか付き合うってところまでいかないんです」
というお話をよくお聴きするような気がするのです。もちろんこれは統計を取っているわけでもなんでもなく僕の感覚としてのお話なのですが。
ただ、僕の中でどうも印象深く残っていて気になって仕方がないので(笑)今日は「気になる彼がハッキリしない理由」の中の1つを書いてみたいと思います。よろしければお付き合いくださいませ。
■僕がこのブログを書き始めた数年前。最初の記事にはっきりとこう書いています。
「僕は恋愛ベタでした」と。
今でこそ既婚で、カウンセラーという仕事もさせていただいていますが、まぁ昔は恋愛が苦手、女性との関係に臆病であった時期もあります。特に20代前半まではホント悩んだ時期もありましたっけ。
その当時の自分を振り返ると、自分から相手に告白する勇気がなかった時期もありますし、傷つくことが怖いという感覚がとても強かった記憶もありますね。
その当時は、自分にあまりに自信がなかったので「今は恋愛って気分じゃないんだ」という強がりを周囲に言っていた時期もありましたし。
仕事の方が大事だよとか、俺は趣味に生きてるから、なんて、今となっては「なんの言い訳だい?」と思うような言葉をつないで、自分自身を納得させようとしていたんですよね。
・・・書いていてちょっぴり切ない気分になってきたのですが、続けます。
■これは当たり前のことなんですが、恋愛ではどちらかが「好きだ」と告白しない限り、2人の関係は友達関係から先に進みませんよね。どちらかが一歩、恋に前進しないと「何も起こらない」状態になります。
この状態を「曖昧だ」を解釈して悩まれる方もいらっしゃるようです。
きっと自分の中では相手が気になる、好きだという感覚を持っているからこそ、そう思われるのでしょうね。それぐらい恋愛ってナイーヴなものって感じですけど、今回のようなケースは、どこか「何もハッキリしていない」状態だということも少なくありません。
ただ、このことを理解していたとしても、どこか自ら恋愛に対して一歩踏み出せない、告白できないタイプの男性っていらっしゃるんです。
とても繊細だったり、マジメであったり、どこか女性をどう扱ってよいか分からないと感じている人に多いんですけど。
そのような男性はやっぱり「傷つくこと」や「失敗」を怖れています。
そして、告白してうまくいくことよりも、うまくいかない方に信頼!を置いていることが多いようです。そんな自信はあまり必要ないとは思うのですけれども・・・その信頼は男性の心の中でひたすら「ダークストーリー」を描き続けます。
例えば、「きっとあっさり振られてしまうに違いない・・・」「何勘違いしてんの?なんて言われたらどうしよう・・・」などなど、現実はともかく、自分が進みたい未来を暗い方に傷つく方に想像していってしまうわけです。
これ、心理的に見ると「そもそも自分が愛されるにふさわしい」と感じられないからこそ、出てくる怖れなんですね。
そして愛されない自分をどこか「恥じて」いたりします。
また、「自分は愛されない」「恋愛で傷ついてしまう・恥をかいてしまう」という思いは、多く異性に対する疑いや不信感につながり、その影響で悪意はなくとも、疑い深い目で異性を見てしまうことになることが多くなるんです。
もし男性のマインドがこのような状態になれば、恋愛で男性の方から何かしらアクションを起こす可能性はかなり低くなってしまいます。
むしろ自分を隠したり「何もしない」「諦める」ことで大きな感情的なリスクを回避しようとすることや、女性の出方をずっと待つことが多くなるでしょうね。
だから文字通り「何も起きない」状態ができあがりますし、女性からすれば「一体何を考えているの?」と感じて当然の状況が生まれるわけです。
■更に、このようなタイプの男性の深層心理には「何かを好きになったり、のめりこんでしまうということに対する怖れ」が隠れていることがあるんです。
例えば、学生時代などの思春期には、勉強などやらねばならないことがたくさんあるので、自分の興味があることや好きなことにできるだけ夢中にならないよう自分を律し、コントロールしていきますね。
そうでないと、自分の好きなことばかりしてしまって、やるべきことができなくなると思っていたからです。
このように男性が過去の経験で「好きなものを好きだと言っていられない、そう言ってはいけない」という感覚を強く持つ経験していると、その後も心の中でその感覚が残り続け、目の前に素敵な女性がいたとしても「好き」と表現してはいけないような感覚が生まれることだってあるんですよね。
そういう意味では「あなたのことが好きだけど、自分の好きに素直になることは悪いことのような気がするので、とりあえず好きにならないように頑張ります」といった感じで頑張っている男性もいるということなんですね。ちょっと不思議な話なんですけど。
■さてここで、実際に私たちカウンセラーがどこか恋に前向きになれない男性とお話することがあるとしたら、一体どんなお話をさせていただくのか?という部分を書いてみたいと思うのですが。
恋愛が苦手な方にご提案すること、その一つに
「どんなものでもいいから、あなたが好きなものを好き、したいことをしたいと表現してみてください」というものがあります。
私たちは好きなもののことやしたいことについて考えているときは、思い悩んだり暗い表情はしないものです。表情は明るく、自然と笑顔があふれていて、とてもいい印象を周囲の人に与えます。
更に、好きなことしたいことを意識すると、私たちのマインドのベクトルは「自分の中」から「自分の外」に向かいます。そうなって初めて「自分の中にあるネガティヴな感覚」ばかり見つめてダークストーリーを描いている状態から抜け出せますし、自分自身の気持ちにも素直にになれ、周囲の人たちの思いも少しずつ理解することができるようになるんですよね。
しかし、そこには罠があって、どうも自分の好きなことや興味に対して、抑圧的・禁止的な感覚を拭えない男性も多いようなんですね。
過去に傷ついていたり、自分の気持ちに素直になることより、自分の気持ちをコントロールしていたほうが認められた、褒められたなんて経験をすれば、この罠はどんどん強くなります。どこか心が頑なになっていく感じでしょうか。マジメといえばマジメなんですけどちょっと硬い感じですかね?
■だからこのようなタイプの男性ともっと親密になりたいと思われるのであれば、もう少し2人の間の信頼関係を育む必要がある場合が多いような気がします。
もっと彼に興味をもってあげて、それを伝えてあげて欲しいんです。(ただ無理して彼の都合よく合わせるのとは違いますよ。)
相手を褒める、認めるなんてこともそうですし、彼の趣味を褒めてあげたり、仕事に興味をもってあげてもいいし、彼のさりげない優しさや長所を伝えてあげるのもいいでしょうし。時には、ある程度、相手のペースを待ってあげることも必要になってくるでしょう。
不安になって焦って答えを聞きたくなる気持ちはすごくわかるのですが、それにはまだ時期尚早って場合も少なくありませんし。
時には彼から無理やり答えを引っ張り出すのもいいんですが、いい答えを引き出すにはやっぱりそれなりの繋がりや信頼が必要になってきますしね。
怖がりさんの恋愛には、やっぱり焦りは禁物って側面はどうしてもでてきます。ゆっくり共に歩むスタンスと、彼と一緒にいるという気持ちが大切になってくるんですよね。
今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。
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