■カウンセリングサービス の浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます！
最近、本当に久しぶりに映画館に行ってきたんです。以前は本当に映画が好きでよく見ていたのですが、最近はすっかり映画に投資する時間を作れずにいて、少し寂しい思いをしていたんですよね。そこで休日に妻が僕を連れ出してくれました。
久々の映画館はなぜか新鮮で、いいリフレッシュになり。今はたまには自分への投資や癒しとして映画館に通おうかなぁ？なんて考えています。ま、実現するように頑張ろうと思うわけですが・・・。
映画や音楽は本当にお手軽な癒しだなぁ、と思います。気軽に気分を変えられる素敵な手段。ということで、自室でも映画を！と早速、懐かしい手持ちのDVDを見てみることに・・・。
さて、今日はまずお知らせをさせてください。
6月10日(日)に名古屋・心理学ワークショプ
を担当させていただくことになりました。
今回は２時間かけて「あなたの強み」にググッとフォーカスしていきます。
ぜひご検討ください！
テーマ: あなたの強みの見つけ方 ～自分を高める心理学～
日 時: 6月10日(日) 18:30～
会 場: 名駅・ウインクあいち（名古屋駅徒歩３分）
講 師: 浅野寿和
■では、今日のテーマです。
「二人の疑いがしかける罠」
カウンセリングをしているとパートナーシップの問題の影に潜む「彼と仕事の関係」がクローズアップされることが少なくないんです。お話を聞きながら、アレ？それって・・・？とこちらが思うことがある、というお話なんですけどね。
例えば
彼はハードワーカーで忙しくて時間が作れない人。彼は彼なりに今の関係を大切にしてくれるけど、やっぱり私は淋しい、といったケース。お互いにすれ違いが増え始めたり、女性がいつも「待つ」ことばかりで切なくなってしまうというお話をお聞きすることがあります。
「やっぱり彼は私より仕事の方が大切なんでしょうか？」
「いつも待ってるってやっぱり辛いんですよね・・・」
「彼に愛されてるって実感がないんです」
確かに辛くて切ないお話ですよね。
ただ、このようなお話を聞くと僕は「どうして彼はそこまでハードワークしているのか？」「何が理由であなたよりも仕事に自分のエネルギーを投資しているのか？」という部分がとても気になることがあるんです。
それが彼の経済的な事情であったり、単純に仕事が好きでたまらないというケースもあるでしょう。
ただ、たとえそうであっても、お話をよくよくお聞きしていくと「今のあなたが感じている切ない気持ちと似たようなものを彼も感じているのかも？」と思うようなケースもあるんですよね。今日はその辺のお話を書いてみたいと思います。よろしければお付き合いくださいませ。
■これは少し違う例え話になりますが。
例えば女性が自分を磨き、美しくなっていけばいくほど、彼が離れていく、男性が近づいてこないといったお話をお聴きすることがあります。
自分ではそんなに自信があるわけじゃないけれど、周囲から綺麗だね！かわいいね！と言われる。時には嫉妬されることもあるけど、周りが思うほど恋愛が上手くいっていない・・・という女性のお悩みもあるぐらいに。
なぜそうなってしまうか？を男性心理的に考えると、男性から見て「美しい！素敵だ！」と思う女性と対峙したとき、どうしても男性の深層心理に「この女性に自分はふさわしいのだろうか？」という疑いを感じてしまう、なんてことがよく起きている可能性があるんです。
特に恋愛初期に多いのですが、男性が女性を本当に素敵だな、と感じているにもかかわらず、女性に対して積極的な態度に出れなかったり、ハナっから諦めてしまい声もかけないなんてことが起きるのですが、それは全て彼の自分に対する疑いがベースになっています。
その全ては、あなたという輝きを感じた時の「彼の心のパターン」が作り出す行動。そしてその心のパターンを作り上げているのが「自己懐疑」なんですね。
この手の疑いが強い男性は、彼女にメイクや美しいお洋服を着ることを求めない、女性の行動を束縛しようとする方も存在したりするんです。
そういう意味では、女性がどんどん美しくなっていくとそれに比例するように、男性の自信のなさも増えていくのかもしれません。あなたが光なら彼が影になってしまっている状態とでも言えるかもしれませんね。
（同じ理由で、男性がとても素敵だったり、社会的に成功していたり、有名になるほど女性の不安が増していくため、彼がどれだけ社会的に認められていて、女性を大切にしていても、私は彼にふさわしくないのではないか？と感じている女性もいらっしゃるわけです。）
■彼がそんな自己懐疑を強く抱えたときに出てくる心理パターン。そのひとつに「ハードワーク」があるんですよね。
これは今までにも書いたことではありますが、男性が自分自身への疑いを払拭するために求めるものは「成功」や「達成感」であることは多いです。自己懐疑を感じないような自分になるためにと、彼が成功を求めようとするのは男性の心理としてとても自然に起こることなんです。
だからハードワーク、仕事にエネルギーを投資することに夢中になる男性はたくさんいます。
逆にそこで彼女に対して直接エネルギーを投資しようという発想が生まれない男性も少なくありません。何故なら今の自分のままで女性にエネルギーを投資して、女性が喜ぶとは思えなかったり、感覚としても抵抗感が強いとそうなるのですけれど。
これ、あなたの事を大切に思っていないって限ったことではなく、彼の中にある自己懐疑が彼に「今のままの自分は十分ではないだろう？」と囁きつづけている結果なんです。
その疑いの声を彼は真実の声だと思っているようなものですね。もちろん、傍にいるあなたがどう思っているか？は別として。
つまり、どこかで彼の中で「自分は影だ」と認識したとき、その光であるあなたから距離を取ろうとすることは、恋愛感情というよりは彼の自己懐疑、劣等感によるものであることもある、ということ。
ただ、その彼の仕事に向けられているエネルギーって最終的にはあなたに向けられていることも往々にしてありえるんですよ。もちろん男性はそれを表現しないことの方が圧倒的に多いのですが。
■「男性のすべての成功は女性に向けられている。女性の美しさのすべての目的は男性に向けられている。」
僕が心理学を学ぶ中で、我が師匠が話していた言葉です。
時に、どこか否定したくなる言葉かもしれませんね。昔は僕も、そんなこたぁねぇだろう・・・と思っていましたよ。しかし今は「あぁなるほど」と納得することが多いです。どこか私たちが男性・女性としてよりよくなろうとするモチベーションって、自己投資だけでは、ある意味限界がある。それを実感したからなんですけど。
「誰かのために、より自分を高めよう」とすること。
これはとても強く、愛に満ちた感覚で、結果的に自分の自尊心を高めてくれるものでもあるんですよね。それは何より「誰かによりよい愛情を受け取って欲しい」という願いがそこにあるから強いのです。
そして、男性が成功を女性に向けてどんどん広げ、女性がその美しさを男性に向けてどんどん開いていくことができたら、本当に素敵なパートナーシップが誕生するのですが、その逆に進んでいるケースも少なくないのかもしれません。
特に自己懐疑が強い男性は、自分の想いを「表現すること」も、女性からの想いを「受け取ること」もとても苦手。元々感情的なものをどう扱っていいかわからないし、自分を表現してもあまりに不釣合な感覚がしたり、時には恥ずかしくてできない方が多いのです。だから仕事に夢中になったり、今目の前にあることに一生懸命になる。
そんな時にあなたが彼の前で自分を責めてしょんぼりしていたり、彼に事を責め立てると、彼は「まだ俺は十分じゃないのか？！」とよりハードワークにエネルギーを投資していくことも考えられます。
その結果、どんどん距離を感じて、要らぬ誤解がたくさん生まれていく。言わなくてもいい一言で二人の間に溝が出来ていく。まぁ、その逆、男性が女性を理解できないケースも同じですけどね。
ここで大切なことは、あなた自身のことも、そしてパートナーのことも「褒め、認める」こと。自己承認と他者承認ですね。そして、相手の行動の中にある想いに気づく「心の審美眼」を養うこと。これは自分のハートの感受性を高めることでもありますね。
もちろんそうなるには感情的な癒しも必要になる場合もあります。そんな時はカウンセリングなどのサポートを受けていただくと良いのかもしれませんが、一度「彼のその行動には一体どんなメッセージが込められているのだろう？」と考えてみることって、とても大切なことなのかもしれませんね。
今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました！
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