■カウンセリングサービス
の浅野寿和
です。いつもご覧いただきありがとうございます!
今日はまずお知らせをさせてください。
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■では今日のテーマです。
「いわゆる倦怠期の話」
例えばこんなケース。
「彼(主人)ともう何年も一緒にいるんですけど、飽きる?って言うんですか?こんなはずじゃなかったというか。私、このままでいいのかな?って思うときがあるんです・・・。」
「私が彼に惹かれて付き合い始めたんですけど、最近何だかツマラナイっていうか・・・。彼は悪い人じゃないんですけど、私の気持ちは満たされないっていう感じで・・・。別れを考えてしまうんですよね。」
そんないわゆる「倦怠期」のお話。今日は男性心理ばかりじゃないですけどよろしければお付き合いください。
■かつて僕が心理学を学び始めた頃の話。我が師匠がこんな話をしておりました。
「ロマンスに賞味期限があるとしたら、長くて3年ぐらいなもの。どんなカップルも飽きるものだ。」
その話を聞きながら「なんだか夢も希望もない話だなぁ・・・」と感じていた記憶があります(笑)
私たちはロマンスが大好きです。もっと自分をワクワクドキドキさせてくれるものを欲したりするものなんですよね。
パートナーシップレベルで言えば、いわば昔感じた「情熱的な想いやトキメキをもう一度感じたいなぁ・・・」と、心がロマンスが欲しいと感じるようになるんです。それはとても自然なことといえばそうなんですよね。
一方で「ありふれた」という言葉を使うとちょっと語弊があるかもしれませんが、日常の光景にあまりに変化が感じられないということは、逆に「安定感」もそこにあるわけです。
この安定感も私たちの心は求めている部分があるので、「今のままで十分幸せじゃない?」「パートナーと安定していれば大丈夫。」なんて考えるようになります。
特に自立的な男性の中にはパートナーとの関係に「感情的に揺さぶられない安心できる場所」を強く求める人もいて、それこそ「幸せのシンボル」だと感じている人もいらっしゃいます。もちろんそれに飽きる可能性もあるけれど、できれば安心感に浸っておきたいと思う男性も多いもの。
このあたりで2人の感覚が食い違い始めると、心の中にある「もっとロマンスがあればいいのに・・・」という感覚が徐々に顕在化してくるんですよね。それが「何か足りない」「今のままでいいの?」という感覚になって現れてくることがあります。
■ただ僕自身、過去にこんな話も聞いたことがあります。
「お互い、相手に魅力を感じなくなったことについて、コミュニケーションできるカップルはほとんどいない」
この話を聞いたとき、「そりゃ当たり前だよ・・・そんなこと言えるわけないじゃないか・・・」と思ったものです。それは相手を傷つけ批判しているようにしか思えず、そんなこと言えばケンカ、もしくは別れになっちゃうじゃない・・・と感じていたからなんですけどね。
しかし、お互いに傷つくより相手の気持ちを受け入れられるカップルってどれだけ強固な信頼関係があるんだろう?とも感じたものです。よっぽどの親密感が無ければなかなかむつかしいよなぁ・・・と感じていました。
この僕がかつて感じていた感覚。
これを深層心理レベルまで見つめていくと「親密感への恐れ」の表れでもあるといえるんですね。
とても不思議なことなんですけれど、私たちの心には自分がパートナーと本当に親密になることへの恐れていることが多いんです。
例えば、パートナーと親密になった度合いだけ
「他の人に取られたら・・・」「嫌われたら、飽きられたら・・・」「いなくなったら、死んでしまったら・・・」
なんて感じる。
これはあくまで余談ですが、僕自身も過去にパートナーを他の人に取られた経験もあれば、突然に別れを切り出された経験なんてのがあり、まさに親密感への怖れを多分に抱えている人間でした。ちなみに僕の場合、家族関係もかなり絆が切れかかっていたので、その恐れはさらに強くなっていた気がしますが。
私たちは心の中で強い「怖れ」を感じていると、どうしても深い親密感を築くことを避けるようになります。もちろん親密感はパートナーと近くなればなるほど強く感じますから、近くなればなるほど怖くなるんですね。
そして実は「倦怠期」ってこの「親密感への恐れ」という心理が働いて起きていることって多いんですよ。どこか親密感を感じるものを失うことへの不安が、パートナーとの距離をあえてつくる関係を作り上げているという感じでしょうか。
親密感をあまり感じない関係ってどこか寂しさや孤独を感じがち。相手に愛してもらえない感覚やどこか遠い感覚も感じてしまうことがあるでしょう。あまり幸せな気分がするものではないんです。
でも、過去に何かしらの喪失体験や同じような心の痛みがあると、どうしても「これ以上親密感を感じては危ない!」と感じる一線があって、それ以上は相手に踏み込まないし、相手にも踏み込ませないような状態を作るんです。
すると自然と相手との一定の距離をずーっと作ります。
しかし意外とこのことに私たちは無自覚であることがあって、時として「相手が距離を詰めてくれない」「もっとうまく愛して欲しい」と感じることがあるんですよね。怖れが強すぎて自分ではどうすることもできないと感じれば、どうしても相手に頼りたくなってしまいますからね。
そしてこの状態に耐えられなくなると、「こんな状態でいるのは嫌だからパートナーと別れて、もっと親密感のある関係を取り戻したい!」と感じるものなんですね。
でもこれ、親密感への恐れがあるかぎり、どこかで続いてしまうものでもあるんですよ。ロマンスがあるうちはまだいいんですけどね。
■何かの理由で親密感への恐れを強く持つと、どうしても愛し愛されることにブロックがかかります。
そんな時は一度、自分が親密感を恐れている理由を見つめてみることがいいかもしれません。何があって、いつから恐れているのか?これは少しセラピー的な要素が強いんですけれど、そのあたり心の理由を見つめて癒すこと。
また、セルフワークとしては恐れよりも「幸せなイメージ」が持てるように、一度自分に問いかけて見て欲しいんです。
「あなたが本当に欲しいパートナーシップってどんなものですか?」
・パートナーはどんな人がいいか?
・私はどんな女性(男性)でいたい?
・人としてどうありたいのか?
・二人の関係はどんな関係がいい?
・デートはどこがいい?趣味は?
・どんな仕事をしたい?相手はどうあって欲しい?
・二人の自己成長、何を目指して生きたい?
などなど。
自分の中にある素直な思いをチェックしてみてほしいんです。そしてその思いを誰かに聞いてもらってください。あなたの理想と本当にしたいことを語って欲しいんです。
できるならばパートナーとコミュニケーションしてみるのもいいでしょう。もちろん相手にも相手の思いがあります。重ならないことだって残念なことだけどあるでしょう。そんな時はスッパリ諦めるのもいいと思うんです。
でも親密感を恐れているときって、自分の本心の半分も表現していなかったり、相手に伝わっていないものです。そして自分自身でもまだ気づいていないこともたくさんあるのかもしれません。
「倦怠期」はどうしても重い感覚を感じることが多いものですが、大切なのは親密感を怖れるより、もっと素晴らしいものが手に入ると願うこと。そしてそうなりたいと具体的にイメージしそれを表現することが第一歩なんですよね。
今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。
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