みなさん、こんにちは!カウンセリングサービス
の大野愛子
です。
木曜日は、「不倫と浮気」をテーマにしまして、大門昌代・大塚統子と共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。
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新しい年が始まりましたが、皆さんは年末に大掃除はしましたか?
「もちろん!」という方、「忙しくてそれどころじゃなかったわ!」という方、様々だと思います。
心理学的な見方をすると、よくこんな事を言われていますよね。
「部屋の乱れは、心の乱れである。」
「部屋の状態と心の状態は、同じである。」
みなさんも、どこかで聞いたことがあるかもしれませんね。
最近であれば、「断捨離」「ときめき整理収納法」などが、話題になってますね。部屋の片付けもそうなんですが、心の中を片付けることも、人生をスッキリと生きるコツなのかもしれません。
今日は、そんなお話を。
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わたしの経験を例にお話しますね。
今までの恋愛において別れを経験した時(私のそのほとんどは、フラれた時なんですが)、彼との思い出の品々は全て処分するタイプでした。
それがアクセサリーであれ写真であれ、関係が終われば、泣きながらすぐ処分。
そうでもしないと、思い出すのがつらかったんでしょうね。
アドレスも電話番号も、その勢いでもちろん3日以内に消去。
でもですね、あまりにも大切なアドレスと電話番号だったので、メモ帳にちゃんと書き写してあったのです。品物は処分出来たけれども、彼と繋がる可能性のあるものは、躊躇したんですね。
もう電話も来ないし、メールも来ない。
そんな数週間を過ごしたのち、メモ帳にある番号を黒く塗りつぶす自分。
これで、キレイさっぱり!と行けばいいのですが、そんなに簡単じゃないんですよね。「記憶」は、残るんです。
わたしは、彼の電話番号を、なんと暗記していました。
(今では考えられないでしょうけれども、携帯電話よりも家の電話で話すことが多かった時代のお話です。)
かけることも、かかってくることもない電話番号。
彼の笑顔を思い出せなくなっても、電話番号だけは思い出せました。(その後、何年も。)
痛々しいお話なのか、未練のお話なのか分からなくなってしまいましたが、
目に見えるものは処分したつもりでも、記憶や感情や思い出は残るわけですよね。心の中に。
みるみる元気がなくなっていくわたしに、周りの人は言いました。
「別れて良かったんだよ。だって随分と悩んでいたよね。」
「もっと良い出逢いがあるはず。あの彼との将来は難しかったんじゃない?」
わたしの心はこう言っていました。
「でも、彼が好きだったの。彼が良かったの。彼のことしか考えてこなかったの。」
「自分の人生に彼以上の人が現れるはずはない。」
「彼以上に好きになれる人はいない。」
残ったのは、「それを失った自分」だったんです。
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このあたりで、その当時のわたしにどんな心理があったのかをお話しますね。
「彼以上の人が手に入るはずがない」という、わたしの思い込みがありました。
「思い込みなんかじゃないわ!」と、その頃のわたしなら言います。
その当時のわたしには、それが事実だったのですから。
「二度と手に入らない」と思っているわけですから、「それをまた手に入れられる自分」も同時に否定していたわけです。
別れた以上、あの彼は手に入らないかもしれません。
でも、今後いっさい何の幸せも手に入らないかといえば、そうは言いきれないはずですよね。
彼にしがみついているようで、手に入れていた頃の自分にもしがみついていたのです。手に入らないと思うからこそ、やっと手に入れたものを失うことは最大の失敗のように感じます。
自分を責め、どこが悪かったんだろうと後悔をしながら、「もしかしたら戻ってくれるんじゃないか」と手に入れていた頃の自分にしがみつきました。
(頭では分かっているけれど、気持ちが納得出来ないのは、こんな時なのかもしれません。)
もっと素晴らしいものを手に入れよう。
もっと幸せを受け取れるようになろう。
もっと愛せる人はいるかもしれない。
彼にしがみついている手を離し、手に入れていた頃の自分にしがみつく手も離してこそ、やっと両手が空くのかもしれません。
時間はかかるかもしれないけれど、空いた両手で自分を抱きしめることが出来たのなら、少しは自分を大切に出来そうですよね。自己否定というのは、自分の可能性すらも奪う事と同義なんです。
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不倫やセカンドのポジションでも、似たような心理が働くことがあります。
「今、手にしているものをどうしても手放すのが恐い。何もないよりは、あたたかさが欲しい。」
そんな思いが隠れていることがあります。
最後に、冒頭のお部屋の片付けの件に戻りましょうか。
「これを捨ててしまうと、もう次は買えないかもしれない。」という恐れがあると、手放すことが出来なくなります。
「なんとかなるわ」とは思えず、“未来に対して弱気になっている・過去に引きずられている”という心理が隠れていたりするのです。
とりあえず残しておくことで、少しでも“安心感”を感じたいものです。
物によっては、いろいろな感情や思い出がくっついているので、その感情の方が手放せなくて処分できないというのも、よくありますよね。
(※これが全てではありませんが、ひとつの心理として参考にして下さい。)
もし変化を求めるのならば、「今の自分に合うもの、気に入るもの、もっと気分の良くなるもの」を入れるスペースを、準備してみても良いのかもしれません。
もちろん、わたし達の心の中のことは、部屋の片付けほど簡単には出来ていません。もっともっと複雑で多彩で、癒すべき課題をたくさん抱えています。
だからこそ、「そろそろ手放したほうがよいもの」「本当に大切にしたいもの」「これから手にしたいと思うもの」があるのならば、何を自分の手元におこうかと見直すことも大切なのかもしれませんね。
参考になりましたら幸いです。
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◆大野愛子のプロフィール
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おなじみの根本裕幸、村本明嬉子を筆頭に、秋葉秀海、浅野寿和、嶽きよみ
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