浅野 
カウンセリングサービス浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。

前回の記事を書かせていただいた日が東京カウンセリングサービス感謝祭の直前だったのですが、あっという間に2週経ちましたね。東京感謝祭ではたくさんの方とお話でき、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。本当にありがとうございました!

また当日は「ブログ読んでます!」とお声をかけて下さる方も。ホント感激しました!ありがとうございます!これからもご覧いただければ本当に嬉しいです。そしてまた東京にもお邪魔しますので、その時はどうぞよろしくお願いします!

ちなみに今日、名古屋では日本シリーズが!ドラゴンズファンが熱く燃える!そんな毎日でございます(^^)僕も若干熱くなっておりますがそれはそれとして。


■さて、今回は前回(先々週)の続きになります。前回の記事はコチラ>>>

「彼の気持ちが分からない、ということ(後編)」

前回同様、読者の方によってはチクっとする内容になるかもしれません。今回は僕自身の体験からの記事を書かせていただいていますが、ご覧いただいて難しいと感じたり辛い気分になられる方もいらっしゃるかもしれません。

「あぁ今は読めないな」と感じられたら無理をされずい止めていただければ、と思います。もう少し心が落ち着いてからご覧になってくださいね。


■当時付き合っていた女性に突然の別れを切り出された僕。大きな不安に飲み込まれていた僕にカウンセラーさんが話してくれた言葉はこうでした。

君は彼女の不安を知らないのかもしれない。そして、自分の不安を払拭することに躍起になっている。
だから君は彼女の気持ちが「分からない」ことからはじめるしかないんじゃないかな?


■パートナーの気持ちが「分からない」ということ。

これは心に強い不安や苦しみ、恐れをもたらします。

そしてパートナーに「分かってもらえない」ということ。

これも心に強い不安や苦しみ、恐れ、そして孤独感をもたらします。

彼女が別れを切り出した理由が分からないということ。

僕がその「分からない」という気持ちと向かい合うと、僕は不安で苦しくて辛くて悲しくなりました。だから何とかこの状態を抜け出したいと思ったんですよね。

でももし彼女も同じような気持ち、「僕の気持ちが分からない」「自分を分かってもらえていない」と感じていたとしたら・・・。彼女もきっと辛かったはず。

彼女が僕に別れを切り出すずっと前からそんな不安や恐れを抱えていたのかもしれなかったという事実に気づくまでに、僕にはある程度の時間を費やしました。

分からないからはじめる」とは、その自分の中の「分からない」ことを受け入れて、「分からない」と思ったときに感じる自分の感情を手掛かりに、相手が感じていたであろう気持ちをみつめていくということ。

理解できない相手を理解するとき、理解できることはただ「分からない」ことしかない。これって悲しいことでもあるけれど、でもその当時の僕が彼女の気持ちを知ろうとするために残された最後の手掛かりだったんですよね。

そこで僕が自分の不安や現実に目を逸らし、彼女を引き止めたい一心で「君の気持ちは分かったから」「僕が変わるから」と言ったところで、彼女の気持ちの前ではすぐに嘘だを見破られてしまうのは明白でした。自分でもなんとなく分かっていたんです。

それは嘘だ、と。なにより僕の発想の中に「彼女の気持ちが何もないこと」が、事態の本質を感じられていない証明でもありましたね。

別れを切り出された僕ができたこと。それは彼女と引き止めることじゃなく、自分の不安に飲み込まれ、欠点を探してひたすら訂正することじゃなく、彼女の辛い気持ちと同じ気持ちを認めて感じることだった。

そこには僕が彼女を本当の意味で愛しているのか?とずっと問われていたような、そんな感覚もあった気もします。

そして僕の辛さの裏側に隠れていたのは、僕の「自信のなさ」。今まで僕が愛されていたと実感できないほどの自分への不信感。言い換えれば、僕は心の中で、彼女の気持ちよりも自分への不信感を優先させていたということだったんです。

ちょっとした皮肉とも言えますよね。自信がないからこそそれを隠し、彼女との関係を必死につなごうとしていたけれど、その自身の無さが理由で二人の関係が終わってしまったのですから。

■別れを切り出されれば不安にもなります。自分の欠点だって気になるでしょう。自分が愛されない理由をひたすら考え思い悩むことだって。それはとてもナチュラルな心の動きなのかもしれません。

ただそんな時、愛されることばかり、愛されているかどうかという不安ばかり見続けていると、自分を愛してくれている人の気持ちを見落としてしまうのかもしれません。結果、あなたを愛する人が愛し疲れてしまい「もういいよ」という言葉が出てくることも。

もしそれが理由で関係が壊れていくとしたら、これほど悲しい話はないような気がします。

「私は愛される」「私は彼を本当に愛している」

あなたにこの思いがあれば、もっと胸を張って愛し愛されることができるでしょう。そしてあなたを愛する人も楽になる。

でも逆に、自分への不信感や自信のなさばかりに心が支配されているときってやっぱり相手の気持ちが見えなくなることがとても多いもの。

もし、あなたに急にパートナーから別れを切り出されたという辛い出来事があったなら、そしてもう一度パートナーとやり直したいと思うのであれば、まずパートナーを追いかけるより、自分と向き合うほうがやっぱりオススメなんです。

彼の気持ちが分からなくなるぐらいに、何か自分の中で隠し続けているものがあるなら尚更。ただ闇雲に相手の気持ちに手を突っ込んでも拒絶されるほうが多くなるかもしれませんしね。

そして、あなたが別れを切り出した彼の気持ちが分からなくて、そして本当に彼の気持ちを理解したいと願われるのであれば、その「分からない」というところからはじめてみてもいいかもしれません。

ただ、この「分からないからはじめる」というチャレンジは偉大ですが、方向性を間違うと自分を否定し、また誰かに否定されているような感覚ばかり湧き出して、結果自分や誰かを責めてしまうことにもなりかねません。だから僕たちカウンセラーと一緒にチャレンジしていただくほうがより安全かな?とも思います。

■最後に、僕たちの心は実は強さやしなやかさを持っています。辛い現実や感じたくない気持ちを感じ昇華させてあげられるだけのね。

僕自身も否定し続けてきた自分の気持ちや彼女の気持ちが分からないという部分と素直に向き合えるようになると、心はどんどん落ち着いてきたんです。あれだけ辛かった現実を冷静に受け止められるようになってくるんですよね。

するとこれが彼女にとっての真実かどうかは別にして、自分のこと彼女のこと、分かることが少しずつ増えてくるんです。彼女が一緒にいた理由も、どうして彼女が別れを切り出したのか?その理由も冷静に受け止められる準備ができてくるんです。

こうなってようやく彼女と冷静に向かい合えるようになった気がします。

正直、後悔も沢山ありましたが、彼女に感謝できることも増えました。綺麗事じゃなくやっぱり手放しは辛かったですけど、彼女との関係にちゃんと区切りをつけることができたんですね。

もちろんこれは僕のお話ですが、実際のカウンセリングをしていて同じようなプロセスを経ていかれる方のお話をお聴きすると、みなさん同じようなことを話してくださいます。

そして「そろそろ次に目を向けてみようかと思うんです。もういいですよね?」と。

もちろん私たちには現実を受け止める自由もあれば、受け止めない自由もありますからね。だからこれが正しいという答えなんて出せません。

ただ本当に相手のためを思って相手を理解しようとしたとき、勇気がいるけれど自分の不安を手放さなきゃ見えないものがあるのかもしれません。

彼の気持ちが分からない不安。自分の中にある自分への不安。どちらも否認したくなる感情ですよね。ただ、自分の気持ちと向き合うことができると「自分は今まで愛されていて、それぐらい魅力もあって、そして人を愛する力も備わっていること」に気づくことができるものだと思います。僕たちカウンセラーは時として、そう感じられるまでとことんお付き合いさせていただくこともありますし。そう感じてもらいたいという願いをいつも持っているんですよね。


はい。今回は以上です。皆さんの何か参考になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました!


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