恋愛テクニック-浅野

カウンセリングサービス浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。


めっきり、秋ですね。秋になると何故か夫婦で京都に行きたくなるのは、数年前のある鉄道会社の広告に影響されているから?


まぁ、仮にそうであったとしても(笑)とにかく秋の京都は素敵で落ち着きますね。先日、夫婦で祇園~東山あたりをしっとり散策してまいりました。なんだか歩いているだけで癒されるってすごいです。


そこで妻に「僕も京都のような雰囲気のカウンセラーになりたいなぁ~」と話すと、「は?それは無理だから」とバッサリ。ここまで見事に袈裟斬りにされると逆に気分いいもんです・・・。


ずっと新調したかった帆布鞄も手に入れ大満足な休日。みなさんはどこかに出かけられましたか?



■さて今日のテーマはこちらです。


「年下の彼が告げた突然の別れ」


例えばこんなケース。


私の彼は職場で出会った年下の男の子なんですけど、その彼に突然、別れを切り出されたんです・・・。

3年付き合って私もこれから将来のことをって考え始めた矢先に。


はじめはね。彼のこと異性として見たことはなかったんです。私からみればまだまだ頼りない不安定な感じで。実際私の方がキャリアも経験も上。それに私の理想は私より年上のたくましい男性。まさか私が彼に恋をするとは思っていなかったんです。


でも、毎日毎日仕事に情熱を傾ける彼の横顔にふっと「男」を感じちゃったんですよね。

そしてある時、彼からの猛アタックがはじまって。はじめは「年下の人とはムリ・・・」とお断りしてたんだけど、彼が不器用だけど真剣に想いを伝えてくれるから、つい私もOKしたんですよね。


実際彼とお付き合いしてみると意外と楽しくて。彼も本当に優しくて私のことに一生懸命。不器用だなぁと思うこともたくさんあったけど、「あぁ私、愛されてるなぁ」って思いましたね。


仕事でもできるだけ彼の役に立ちたくっていろいろアドバイスもしていたんですよ。時には厳しい指摘も「ありがとう」って真剣に私の話を聞いている彼を見て「可愛いな」って、なんだか愛おしくもなりました。


それが最近、彼が「疲れた・・・」って。疲れたから一度終わりにしようって。


私はそんなつもりないし、って伝えてもごめんの一点張りで。周りの噂では他に年下の女性がいるらしい。それが許せなくて彼に聞くと、やっぱり彼は否定して。私もつい感情的になって彼を問い詰めてしまって・・。今はもう2人の関係凄く険悪になってて。


あんなに上手くいってたのにどうして?って今は思うんです。私は本当に幸せだったのに・・・。


このようなお話をお聴きするだけで本当に切ない気持ちになりますが、年下の彼からの突然の別れ。


一体彼がどうして心変わりしてしまったのか?それが分からなくて思い悩まれる方もいらっしゃるかもしれませんね。それは本当に辛いことだと思います。


年下の彼との恋。


この種のテキストって女性心理からのアプローチで書かれていることが多いと思うんです。このブログですと月曜日・根本カウンセラーが書かれているかと思うのですが、水曜日のテーマは「男心」ということで、今回は男性心理という切り口で書いてみたいと思います。よろしければお付き合いくださいませ。



■さて、年下の彼の突然の心変わり。


これを心理学を使って見つめていくと、ある一つの事実が見えてくることがあります。


それがこのブログでもたびたび出てくる「自立」と「依存」の関係性


心理学のセオリーでは、恋愛関係で「自立」と「依存」の立場が固定化されて変化しなくなったとき、時として2人の関係が拗れていくと考えることが出来るんですよね。もちろんこれはあくまで一つのセオリーで例外もありますよ。


今回のケースでは女性が「自立」の位置から、男性が「依存」の位置から恋愛関係がスタートしたと考えることができるんですよね。


例えば、今回のケースでの女性にとっての「年下の彼」という存在。


私を一生懸命愛してくれるという意味では素晴らしい男性なのですが、女性の心の中で「年下」というどこか弟や後輩的なイメージが強く残っているケースも少なくないようなんですよね。そしてそのイメージは女性だけでなく彼の中にも存在している場合も少なくないようです。


そう。どこか男性にとって「年上の女性」って憧れの存在になることがあるんですよね。元々は思春期あたりの男性に多い感覚なんですけど。どこか高嶺の花のような手が届かないような存在と感じる男性もいらっしゃいますし。だからこそパートナーになりたいと頑張られる方もいらっしゃいます。


また、2人の世界ではそれほど「年下」を意識していなくても職場や友人の中など2人の世界を出た時に、女性が「姉」「先輩」のような自意識を持たれる場合もあるのかもしれません。


人の心というのは不思議なもので、他人への印象って「今までで感じた最もインパクトの強い感覚」を残すものなんですよね。よく第一印象は大切!といいますが、それは第一印象がもたらす心理的インパクトが大きいからなんです。そしてその第一印象で抱いた感覚をその人に貼り付けるということを私たちは無意識的に行なっているものなんですよね。


それをあえて表現するならば、お互いの中で「暗黙の了解で行われる心のポジショニング」のようなもの。女性が自立で男性が依存。そこから始まっているという了解がずっと2人の中に有り続けたのかもしれません。



■ただ、その心のポジショニングはいつまでも変わらないのか?どちらかが変えたくならないのか?と言えば、それは別の話。


特に多くの男性は心理的な自立を好むもの。女性を守ろう、そんな強い自分で在りたいという欲求・心理を潜在的に抱えているものなんですよね。(もちろん甘えたい欲求が強い方もいらっしゃいますがそれは別のケースのお話です。)


すると彼はどこかで「年下の彼」という現実ではなく、彼女との関係で感じる心理的な関係性を変えようという試み始めることがあるんです。


例えば、仕事に打ち込むだとか、とても高価なプレゼントを用意するだとか、彼女の想いに必死に応えようとするだとか。


それは彼の反抗や抵抗ではなく、愛する人のために「依存」的な自分を卒業して「自立」的な愛を与える人になることを目指しているのかもしれないんです。そしてそれは心理的な成長のプロセスを順調に辿っているということでもあるんですね。


ただ、ここで彼が自立すればするほど2人のマインドは「自立」と「自立」という構図になってきます。


ここで成熟した大人同士は対等に向かい合うという発想が生まれると良いのですが、多くの場合どこか「愛したい」と「愛したい」がぶつかり始めるんですね。そして悪意など全くないレベルで心理的な競争がおき始めることがあるんです。


心理学ではこれを「パワーストラグル」愛する主導権の争いが起きるのです。


自立の人にとって「愛する」ことは自己価値と直結します。するとどちらがうまく相手を愛しているか?人として成熟しているか?という「勝ち負け」がつきやすくなるんですね。


だからこそ、このパワーストラグルに入ると、お互いに「どちらが正しいのか?凄いのか?」を証明したくなるんです。まぁ、いわゆるケンカですね。彼がケンカを好まない人であれば、ダンマリを決め込んだりあなたと距離を取り始めるといった形で出てくることもありますけれど。


今回のケースのような彼が年下の場合。そして女性が自立し成熟している場合。


どこかに彼の方に分の悪さがありますから、どこか男としてのプライドが傷ついちゃうんですね。そしてさらに頑張ろうとする人もおられるかもしれません。


一生懸命愛しても、愛せない。愛が届かない。もしかして自分は十分ではないのかな?


もし彼がそう感じるとしたら・・・これって失恋のマインドとよく似ているんですよね・・・。


もちろんここで彼が愛することを諦めると「依存」的な態度に出ます。女性に対して不満感を口にすることだってあるかもしれませんね。


しかし彼がさらに自立しようとすると、彼のハートはどこか燃え尽き始めたり、傷ついてしまうことがあるかもしれません。そして自分の愛を受け取ってくれるような女性に意識が向くことも・・・。


それが彼の口から出た「疲れた・・・」という言葉の意味なのかもしれません。


もし彼のその言葉の意味が、愛することに疲れたということならば・・・なんだか本当にもったいない気分になるのは僕だけでしょうか?



■さて、今回のようなお話だけでなく、年下の彼とのお話を聞くたびに僕自身がよく感じることがあるんですね。


例えば女性自身が「年上」であるってことをどのように捉えていらっしゃるのかな?という部分。


年齢が上というだけでとても気にされる女性も少なくないようですし、年上だからと彼に過剰に気を使ったり頑張られる方もいらっしゃるようです。


ただ、年上女性を好む男性ってどこか「超自立」ではなく「若干依存的」であることって少なくないようなんですよね。そのような男性にとって女性が「年上」であることって「魅力」であり、年下の女性にはない「アドバンテージ」なんですよね。


そのあたり、しっかり受け取っていただきたいなと思うんです。


また、女性がわざわざ「自立」を全て捨て去る必要もないんです。


カウンセリングの中でも「男性って若くて可愛い女性がいいんでしょ?」と聞いてくださる方もいらっしゃいますが、そうとは限りません。恋愛が始まっているなら尚更。


そうではなくて自分自身の中にある「自立」も「依存」も認めて上手に表現できるといいですよね。頼るときは頼って、応援するときは応援して、相手のピンチの時には立ち上がる。


少し自分を緩めて上手に自分の気持ちと付き合えるようになれば、もっと彼の愛も受け取れて彼も喜びますし、あなたもめいっぱい彼を愛せますよね。


そして最後に、男性はどこか潜在的に女性の弱さを受け止めたいと願うもの


いつも女性の期待に添えるかどうか?はわかりませんし、それが男性の未熟さだと言われてしまえばそれまでかもしれませんが・・・ただ毎日頑張っている女性、自立し成熟している女性の弱さを見せて欲しい、楽になって欲しいと願っている男性もいるということだけ知っておいていただければなぁ、と思います。


今回は以上です。皆さんの何か参考になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。




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