恋愛テクニック-大野愛子
みなさん、こんにちは!カウンセリングサービス 大野愛子 です。

木曜日は、「不倫と浮気」をテーマにしまして、大門昌代・大塚統子共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。

*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。

前回は、「自分の気持ちが分からなくなる恋、していませんか?」をお送りしました。http://ameblo.jp/love-counseling/entry-10995681889.html
今回は、後編をお送りします。


・合わせ過ぎてしまうので、言いたいことも言えない
・なぜか我慢ばかりになってしまう
・都合のよい女扱いをされているような気がする
・自分がどうしたいのかさえ分からなくなってしまった


恋愛に限ったことでないのですが、つい自分の気持ちを抑え込んでしまうという方に、参考になれば幸いです。


◆どうして抑え込むようになってしまうのか?

ちょっとだけ、前回の振り返りをしますね。

----------------------------------------------------

言いたいことを言ったり、聞きたいことを聞くよりは、関係性を壊さないために、自分の気持ちを抑えてまで相手に合わせてしまう。
(愛されないという無価値感がある。)

嫌われるのが恐いので、自分の気持ちを確かめるよりは、自分で判断をして動いてしまう。
(相手の思うように気をまわして動いてしまう。)

自分の気持ちを抑えているうちに、態度にも言葉にも出せなくなる。
(抑え込んでいる気持ちが、相手には伝わっていない。)

相手に振り回される事が多くなり、いつしか自分の気持ちが分からないという状態に陥る。
(しかも、結果的に自分の望むような方向にいかなくなっている。)
-----------------------------------------------------

そもそも、自分の気持ちを抑え込んだままの恋愛をしたいわけではないですよね。結果的にそうなってしまっている、という感じだと思うんです。


自分の気持ちが分からなくなるのには、実は、ちゃんと理由があるんです。


自分を抑える恋愛(日常)がパターン化してくると、「きっと自分の希望は叶えられない、言ったところで報われない」と諦めてしまうようになるんですね。諦めた希望や気持ちは、そこで切り捨てるしかない状態になってしまうんです。その繰り返しの結果、自分の意志をもたないようになってしまうので(持っても無駄という感じで)、自分の気持ちが分からなくなるんですね。


先日、こんなことがありました。
6人ほどでハンバーグ屋さんに食事に出掛けたのですが、たくさんのメニューがあり迷いました。わたしは少々軽めの食事にしたいと思っていたのですが、わたし以外の5人は、「お店オススメのデミグラスソースハンバーク!」と決めました。わたしは、「大根おろしハンバーク」と思っていたのに、つい「わたしもみんなと同じでいいわ」と言いました。


こういうことは、よくある些細なことだと思うんですね。
ですが、後になって気が付いたんですね。「わたし、このパ―ターン案外多いなぁ」って。

わたしの例でお話すると、「大根おろしハンバーク」という第一希望を抑えたら、自分の目の前に出てきたのは希望外のハンバークだったわけです。「本当はこうしたいのに」を抑えてしまったとしたら、自分に残る選択肢は第二希望以下のものばかりです。


こんな些細なことでも、自分のパターンって出るんですよね。
これが、恋愛だったらどうでしょうか?もっと顕著に「彼の都合に合わせ続ける」という形で出るだろうと思うんです。
その結果、諦めが早くなったり、相手に都合良く合わせることがあたり前になったり、さらなるスパイラルにはまってしまうんですね。


これは、恋愛ばかりに起こることではなく、自分の希望や夢、可能性までも切り捨ててしまうことにもなるんですね。本来、対等な関係であるはずのパートナーシップでさえ、「まずは、彼ありき」だとしたなら、自分の存在を切り捨てていることと同じになってしまうのですね。


◆親の影響からの場合

自分の希望や夢を切り捨てるようになった背景には、親子関係が大きく影響している場合もあります。
多くのケースでは、過干渉な親御さんによるもので、「どれがいいの?」と聞いてくれる前に、「あぁしなさい」「これがいいわよ」「これがあなたのためよ」などの、自分の意志をもつことをあまり許されなかったケースが多く見受けられます。「言っても反対される」「言うだけ無駄」という経験が多かったことにより、気持ちを表現することを諦めることが多かったのかもしれません。


わたしの場合は、過干渉な親ではありませんでしたし、どちらかと言えば放任主義な親のもとで育ちました。ですので、ほとんどのことは自分で意思決定をしてきたのですが、進路、就職などの何か大きなことを自分で決めて親に相談をすると、「それは、ダメだ!」と覆されることが、とても多かったのです。
最終的には、親の意志に沿ってしまうようなところがあり、そのうちに「大事なこと」は、話さなくなりました。これも諦めなんですね。


◆自分の気持ちを取り戻すために

親の意志に沿うということは、うるさいと思いながらも、どこかで守られているという安心感があったりもします。少なくとも、良い子をしていることで、波風を起こさなくて済むとか、自分で考えずに済むとか、援助を受けられるとか、メリットも少なからずあるわけです。
大人になった皆さんであれば、この感覚はなんとなく分かるものになっているかと思います。


そう言う意味では、精神的な「親ばなれ」に取り組むことで、改善されていくこともあります。ですが、日常の生活の中で取り組めることもたくさんあります。


日常の生活の中で、つど「わたしは何がしたいの?本当はどうしたいの?」と問いかけてあげて下さい。


それをやり始めると、「いつもの自分」が出てきて、こういうでしょう。(いつもの自分=かつてであれば、ここに親御さんの意見が入っていた部分です)
「それって迷惑なんじゃない?」「大丈夫なの?」「やめておけば・・」「丸くおさめようよ」


「でも、どうしたいの?」
何度でも聞いてあげて下さいね。
それでも、出てこないこともあります。だとしたら、それだけ自分を抑え続けてきたということです。それに気が付いてあげて下さいね。


「でも、どうしたいの?」
そうすると、だんだん分かってくるんですね。
「良い子でいなきゃと思っていた。」「拒絶されることを恐れていた。」「この場をしのぐことで必死だった。」
ここで、いつも諦めていたんだなぁ、って分かってくるんです。


◆それでも、やっぱりダメって、思ってしまいそう?

どうしたいのか?が分かったところで、全ての希望や夢が叶うわけではないかもしれません。
ただ、分からないまま、あまり欲しくもないものばかりで満足しなければいけないのだとしたら、気持ちはどんどん疲弊していきます。(いつも何か違うんだよなという感じだったり。やる気がどうしても出なかったり。)


「自分はどうしたいか?」を考えることは、わがままや自分勝手になるのではないか?と考える方もいるでしょう。わたしもそうでしたから、わたしなりに分かる部分があります。

相手に合わせることもやり過ぎて、振り回される・言いなりになるというところまでいくと、それは犠牲になるということなんですね。


かつてのわたしのように、彼にいつ呼び出されてもいいように友人との関係を切ってしまったり、休日も予定を入れなかったり、朝から晩まで彼優先な生活をしてしまうような経験は、ありませんか?
友人に誘われると、気がすすまないのだけれど、どうしてもNOと言えないことがありませんか?


一番の問題は、輝いているあなた自身を失うということかもしれません。
相手に合わせ過ぎたり、犠牲になっている時は、疲弊をしていくので、あなたらしさの輝きはどんどん失われていきます。
かつて、彼が恋をした瞬間のあなたは、とても輝いていたのかもしれないのに。


あなたが手に入れたいのは、犠牲をすることでもなく、自分の存在を切り捨てることでもなく、相手の重荷になることでもなく、誰かの顔色をうかがうことでもなく。わがままになることでも、自分勝手になることでもなく、あなた自身でいられることではないでしょうか?キラキラ


あなた自身でいられるように、あなたの気持ちのもう少しだけ深い部分に(相手に合わせた感情から選ぶのではなく、自分の本音の部分に)、耳を傾けてあげて欲しいと思います。(´-┃


最後に、わたしの経験からお伝えさせて頂くのならば。
我慢の多かった方が自分の気持ちに耳を傾け出すと、「こうしたい!」ということよりも、「○○したくない」「○○したくないのにしてきたんだ」ということの方を先に感じられるようになることが多いようです。
気持ちが分からないでいる時には、なんとなくモヤモヤした違和感としてもっている感じですが、モヤモヤの正体がだんだん見えてくるようになります。
逆説的ですが、したくないことが分かると「したいことが見えてくる」ことも多いようですよ。


どうぞあなたの気持ちに耳を傾けてあげて下さいね。お読みいただきありがとうございました。

*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。

◆大野愛子のプロフィール  Twitter ときどきつぶやきなう音符

◆カウンセリングを受けるには?  ◆会場案内
シャボン玉 シャボン玉

「浮気失恋セラピー」の携帯サイト!
おなじみの根本裕幸、村本明嬉子を筆頭に、秋葉秀海、浅野寿和、嶽きよみ
大野愛子が執筆をしております。みなさまの恋のお役に立てれば幸いです。
詳しくはコチラ! 
http://www.counselingservice.jp/k/uwaki/uwaki.html