恋愛テクニック-大野愛子

みなさん、こんにちは!カウンセリングサービス 大野愛子 です。

木曜日は、「不倫と浮気」をテーマにしまして、大門昌代・大塚統子共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。

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お付き合い当初のラブラブな関係が落ち着いてきた頃の、わたしのお話です。


「何かが変だなぁ」とは思っていました。
デートの回数が減ったとか、電話の回数が減ったとか、そういうこともありましたが、もっと別な「何かが変」。これ、女の勘というやつなのかもしれませんね。
わたしの場合は、彼が目を見て話をしなくなったというところに、まず違和感をもちました。


「彼、浮気をしている??!!」
そう思ったのですが、確証はなかったんです。もちろん、証拠もなく、「そう感じる」というやつです。(目を見ないからと言って、すなわち浮気をしているという意味ではありませんよ。)


「ねぇ、浮気とかしてる?」と、聞ければ良かったのかもしれません。
わたしが聞いたのは、「最近、なんかあったの?」という程度。
彼の気持ちを確かめるのが、怖かったんですね。事実を知るのも恐かったんです。


その恋の結末は、彼が駅のホームのベンチで女の子と座っている姿を目撃したことで、幕を閉じました。ガクリ


それでも最後の最後、意を決して彼に電話をして、「あの子とお付き合いしているの?」と聞いた時には、もう遅かったんですね。
「お前は、ひとりでも大丈夫だろ?」と、彼に言われたのを覚えています。
彼が選んだ新しい彼女は、ちょっとはかなげな、でも甘え上手そうな女の子でした。


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若かりし頃のわたしのフラれたお話ですが、浮気をされた体験でもありました。
その当時のわたしを通して、どんな心理が隠されていたのかを、みなさんと一緒に見ていきたいと思います。


「きっと愛されない」という無価値感。


彼に対して、「なんか変だな」とは思っていましたが、それと同じぐらい「気のせいなんだろう」とも思いました。
いえ、そう思いたかったんですね。事実を知りたいと思う反面、確かめてしまって彼を失うリスクの方がわたしにとっては大きかったんです。
だから、「最近、なんかあったの?」という遠まわしな質問をしたのです。


多かれ少なかれ、誰でも「わたしはきっと愛されない」という無価値感はもっているものです。ただ、この無価値感が強く出過ぎてしまう時に、言いたいことを言わず、聞きたいことを聞かず、自分の気持ちを隠してしまうようになるんですね。


自分の気持ち隠すと、相手にはそれが伝わらない。


彼に何も確かめられないまま、「もうわたしのことは飽きたんだろう」という焦りを感じていました。「彼がいなければ生きていない」という、彼を失う恐れも同時に感じていました。


もちろん、わたしの心の中には、たくさんの気持ち(さみしい・好き・戻って欲しい)もあったのです。
でも、関係を壊すことの方が恐くて、態度や言葉に出てこなくなってしまうんですね。出せない、と言った方がよいでしょうか。もし出してしまったら、「この恋は終わる」というような気がしていたのでしょうね。

彼にはわたしの気持ちは、全く伝わっていませんでした。


彼もわたしの目を見なくなりましたが、わたしも彼に確かめないことで、自分の本心から目をそらしました。傷つくのが分かっているから、自分を守ろうとする防衛の心理が働いてしまうんですね。


いつも自分の気持ちが分からない。


彼に嫌われないように彼の顔色を見ていましたし、自分の気持ちを抑えてでも彼に合わせるようなことは、よくやっていました。
たとえば、彼がパチンコをする隣で何時間も待つとか、呼び出されれば何時であろうが出掛けていくとか、今のわたしであればしないであろうことも、その当時はまったく平気だったわけです。

「なんだか都合よく扱われているなぁ」と感じることも多かったのですが、「彼と一緒にいられること」の方が優先されていました。


「嫌われたくないのでしていること」(犠牲)と、「自分がそうしたくてしていること」(愛から与えること)は、本来全く違うのですが、わたしの中ではその区別がつかなくなっている状態でした。


でも彼を嫌いになれない。


この頃のわたしは、愛されたいという気持ちが強く、自分が必要とされることを、「相手の愛情だ」と思っていました。だから、少々都合よく扱われても我慢が出来てしまうわけです。
愛されたいという思いが強いと、自分を必要としてくれる人にしがみついてしまう場合があるんですね。どうしても自分からは、彼を嫌いになることが出来なかったんです。


もうダメなんだなと確定してから、彼に「あの子は、何?」と聞いたわけですが、自ら玉砕しに行ったようなものなんですね。自分から嫌いになることが出来なかったので、嫌ってもらうしかなかったのかもしれません。


「彼がいなければ生きていない」という気持ちは、彼の浮気が発覚してから強く感じたものですが、それよりもっと前から、「捨てられるのではないか?」という思いは、わたしの心の中にずっとあったようです。


(今回の記事では触れませんが、わたし個人の問題として両親の離婚等があったので、「誰かがいなくなる」ということは、不安が大きくなる要因でもあったのだろうと思います。)


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わたしがやってきたことは、自分の気持ちを抑え込んだまま我慢をしてきた、ということです。


自分の気持ちを抑え込んだまま、気をまわして(彼の望むように)動いていました。
相手の気持ちまで察して動くわけですから、「ひとりで二人分考えている」とも言えるんですね。


このタイプの女性は、人の気持ちを察するのが上手だったり、配慮上手である場合も多いんですね。
ただ、人に合わせすぎるために、対人関係でも「人にふりまわされる」「巻き込まれてしまう」ようなことが多いかもしれません。「彼を助けてあげたい」というような気持ちも強いので、必要とされれば、夜中に呼び出されても出掛けて行くようなことも、ついしてしまいます。


ですが、自分の気持ちを態度や言葉で表わすことは少ないんですね。
わたしのように「お前はひとりでも大丈夫なんだろ?」と思われたり、明るいタイプの方であれば、「お前は何も考えてなくていいよな」とか、言われてしまうわけです。

(こういうふうに誤解されてしまうと、ますます何も言えなくなるという悪循環も苦しいんです。)・・・


今回お伝えしたいポイントは、 「自分を隠し続けたり相手に合わせ過ぎることにより、結果的に、自分の望むような方向にいかなくなっている」ということなんです。
我慢をする恋愛をしたいわけではないのですが、わたしはこのパターンをもっていたようで、恋愛でつまずくことが多かったんですね。


我慢しすぎていないかな?
合わせすぎていないかな?
都合の良い女になっていないかな?
自分の本当の気持ちが分からなくなっていないかな?


意識的にせよ、無意識にせよ、そんなことが多くなってはいないでしょうか?あれ?


このパターンを抱える方は、自分の本心や本意と向き合うことがとても大事なのですが、今回だけではお伝えしきれないので、次回に続きをお送りいたしますね。

我慢ばかりの恋愛をしている方は、なんだか悲しくなってきちゃったかもしれませんね、ごめんなさいね。えへへ…
でも、それが感じられるということは、それだけ自分を抑えてきたということなんです。そこが、自分と向き合うスタートラインなんです。


「わたしの気持ちは、ぶっちゃけどうなのよ?」ぐらいの勢いでお待ち頂ければと思います。相手の気持ちは、ちょっと脇において、「わたしの気持ち、ホントのところはどう?」というところが、コツでしょうか。


これは、次回に向けてのひとつの大切な問いかけです。少しばかりのお時間を取って頂きふり返ってみられると良いと思います。
恋愛ばかりではなく、日々の対人関係の中にも、そういうことってあるかもしれませんから。


ラブあなたの、「本当はこうして欲しいのに」を探す次回(9/15)にしたいと思います。お読み頂きありがとうございました。


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