恋愛テクニック-大野愛子

みなさん、こんにちは!カウンセリングサービス 大野愛子 です。

木曜日は、「不倫と浮気」をテーマにしまして、大門昌代・大塚統子共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。

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いつもお読み頂きありがとうございます。
前回は、「大失恋の後遺症」について書かせて頂きました。
>> http://ameblo.jp/love-counseling/entry-10951483652.html

お寄せ頂くコメントを拝見しておりますと、

「恋をするのが恐くなってしまった」

「次に進む方が良いとは思うけれど」

「でもまだ彼のことが忘れられない」というお声を多く頂きます。


わたし自身の経験を思い出してみても、「じゃぁ、次に行こう!」と前向きに進んで行けたワケではなく、苦悩と葛藤がありました。


「諦めなきゃいけないのは、分かっている。前向きになりたいとも思う。でも、今の自分では上手くいかないだろうな。」

こういう時って、頭(思考)と心(感じている気持ち)が、一致していないことが多いのかもしれません。これは車に例えるのならば、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなものなんですよね。


でも、そもそも車に載せている「荷物」が重すぎていたとしたらどうでしょう?
積載量オーバーの車なのだとしたら、やはりのろのろフラフラしてしまうことでしょう。


この重すぎる荷物。いったい何なのでしょうね?
今回は、「前に進めないなぁ、ちょっと停滞しているかも」という方にお送りいたします。

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この重すぎる荷物は、何だろう?


頭では分かっているのだけれど、どうしても手放すことが出来ない事を「執着」と言いますが、なぜ執着してしまうのかといえば、その恋に何らかの後悔が残っている場合も多いのではないでしょうか?


「あんな事を言わなければ、彼は別れるって言わなかったんじゃないか?」
「わたしのあの態度で、彼はわたしを嫌ったんじゃないだろうか?」


後悔って、関係が終わった後になって出てくるものなんですよね。
その恋が不倫であったとしたなら、「そもそも足を踏み入れなければ良かった」と思ってしまうかもしれません。
恋愛に限らず、仕事でもプライベートな人間関係でもこういうことはあると思うんですね。


この後悔、とっても重たく心に残ってしまう荷物なんです。ガクリ


それはどうしてかといえば、「取り返しがつかないこと」だから。
覆水盆に返らずという諺がありますが、一度こぼした水がもう戻せないのと同じように、過去に戻ってやり直すことが出来ないからなんですね。


相手から別れを告げられると、多くの人は「あの時こうしていれば・・・」と、自分を徹底的に責めます。
責めて責めて、それでもどうにもならない時は、今度は別れた相手を責め始めるのもよくあることです。


「そういえば、お金にだらしのない人だった」

「ちっとも優しい人じゃなかった」

「遅かれ早かれ、いずれ別れていたわよ」

上記の言葉は、わたし自身が言ったことがあるセリフでもあります。


でも、みなさんお気づきですか?
これは、「かなり強引に相手のことを忘れようとしている時」に、出てくるセリフなんですね。よく読めば、必死に自分を納得させようとしている痛々しい姿が浮かんでくるんですよね。


忘れられないのに無理やり忘れようとする。

相手を嫌ってでも無理やり手放そうとする。
「あんな人、嫌い!」本心からそう思っているわけはないのかもしれません。(だって、本当に嫌いなら執着する必要もないですよね。)


そうでも思わなければ嫌いになれないから、相手を否定してでも諦めるしかない。
自分の心にウソをつくしかないんですよね、心が痛みますね。


でも、なぜ後悔するの?


「あの時こうしていれば良かった・・・」。どんな自分だったら良かったのでしょう?


スポーツ選手のように、「この試合にベストを尽くしました!」と言えたのなら、そこに後悔はないのだと思うのです。でも、相手に別れを告げられるというのは、試合の途中で突然の退場を言い渡されるようなものではないでしょうか。


「もっと優しくしてあげたかった」

「あんなこと言わなければ」

「あの時素直になっていれば」


もっと出来たことがあったのに、そうしなかった自分を責める分だけ悔いる気持ちが出てくるんです。わたし達は、したこと・出来たことより、しなかったこと・出来なかったことへの後悔の方がずっと大きいのかもしれませんね。


後悔の中に隠れた本当のあなたが見えますか?


「もっと優しく出来たのに」と思うのであれば、あなたはとっても優しい方なのでしょう。
「あんなこと言わなければ」と思うのであれば、あなたの言葉は本当は誰かを癒すのでしょう。
「あの時素直になっていれば」と思うのであれば、本当のあなたは嘘がつけないピュアな心の持ち主なのでしょう。


本当の後悔というのは、上手に愛してあげられなかった、ということなのかもしれません。あなたにはその才能があるのにもかかわらずそうしなかったこと、そんな自分自身に悔いが残っているのかもしれませんね。


自分からそむけている目


本来優しいはずのあなたが優しく出来なかったのは、余裕やゆとりもないほどに追いつめられていたのかもしれませんし、自分という存在に価値を感じることが出来なかったのかもしれません。
出来なかった自分を責めることよりも、出来なかった自分を受け入れることの方が、勇気がいることかもしれませんね。


そう出来なかった自分を責めている時には、わたし達の意識は常に「過去」に引き戻されています。意識は過去を向いていて、実はうつむいたままなんですね。前を向いては、いないんです。


後悔というのは、現実から目をそらすのには、とても役に立ちます。
ある種の防衛本能でもあるのですが、現実を受け入れるのがあまりにも苦しい時に、後悔が出てくるのです。


そこにある本当の才能


後悔の中に隠れた本当のあなた、あなたが本当にしてあげたかったこと。
もし、今に目を向けていこうと思うのならば、あなたの周りの人に与えていって欲しいんです。


それは、今を生きるというチャンレンジでもあり、本来のあなたを取り戻すためのプロセスでもあります。
どこかであなたらしさからかけ離れてしまったから、恋愛がうまくいかなくなってしまったのかもしれませんよね。


後悔してしまう出来事というのは、実はあなたのもつ才能を使わなかったということを教えてくれています。
後悔というお荷物、本当は次の誰かへの贈り物に変えられるものなんです。


「あなたのおかげで、こんなに強くなれたのよ」

「こんなに変われたのよ」

「今思えば、人生の大きな節目だったように思う」

後悔の中に隠れていた才能を使い出すと、不思議とそんなふうに思える日が来るのです。たとえ今は、それが信じられないとしても。
そんなふうに思えた時には、もう執着は手放せているのでしょうね。シャボン玉


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わたし自身の大失恋は、11年お付き合いした彼に「やはり、一緒になれない」と告げられました。
自分ばかりを見てきたのではないだろうか、彼を理解してこなかったのではないだろうか、書ききれないぐらいの後悔がありましたが、それがあって人の心に興味をもてるようになったのだと思っています。


とはいえ、今でも夫に「僕の話、聞いてるの?」なんて、たまに言われちゃうこともあるんです。夫は、わたしがちゃんと聞いてくれる人だと知っているから、そう言うんですね。


「あ!ごめんね、聞いてなかったね。」と言うことは、わたしにとっては「そう出来なかった現実」を受け入れることでもあるんですね。完璧に出来なくても、目の前にいる相手を大切にするチャンスを与えられているな、と自分に立ち戻ったりしています。

一緒に進んでいきましょうね。ほのぼの


お読みいただきありがとうございました。
次週木曜日は、大門昌代カウンセラーです。どうぞお楽しみに☆

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