■カウンセリングサービス の浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。
あっという間に7月がやってきますね。僕は何だか今年も既に半分経過したという実感があまりないのですが、みなさんはいかがでしょうか?
さて、今日はこんなテーマにしてみました。
■「最悪」・・・を恐れる彼のココロ
■前回の記事に引き続き、こんなケースを想像してみてくださいね。。
今、大好きな彼がいるんです。(結婚を考えている彼でもOK。)彼はとても優しいし、私のことを大切にしようとしてくれるんですよね。
だけど、私が彼に付き合おう!って態度をとると、(結婚をちらつかせると)彼の気持ちが逃げていくような気がするんです。
とにかく彼はハッキリしない態度ばかりで、いつもはぐらかすんです。
そんな毎日が辛くて・・・。
カウンセリングでもよくあるご相談の中に「彼がハッキリとした態度を示してくれないんです!」という内容があるんです。そして、今の彼の心理が知りたい!とおっしゃる方も少なくありません。
そこで、こちらからいろいろお話をお聞きしていくと、つまるところ
「私は彼に愛されているんでしょうか?」という所に行き着くことがとても多いんですよね。
その切ない気持ち、僕もお話を聞くたびにぐぐっと胸に迫るものがあるんです。それは切ないし辛いですよね・・・と。
ただ、よーく心の中を見ていくと、このような「ハッキリしない男性」の中に潜んでいる「ある心理」があるんですよ。今日はそのお話を書かせていただきたいと思います。
■少し想像してみてください。
「もし彼があなたとの関係に対して曖昧な態度をとり、一歩前へ踏み込んでこないとしたら、それは何故だと思いますか?」
・・・・。
これは僕の経験上のお話です。
「私に魅力が無いから?」「私を愛していないから?」
そう思われる女性がとても多いように思うんです。
ただ、時として「彼の中であなたが大きな存在(になりつつある)」けれども、一歩前へ踏み込んでこないこともあるんですよ。そこで彼の心には「リスク回避」的な作用が働いていて、あなたとの関係に曖昧さを持ち込むことってありえるんですね。
彼のリスク回避的な感情や思考。
多くの場合、それは「彼女を幸せにできるのか?」「責任を負えるのか?」といった「責任感」と「自信や力の無さ」いう感覚が産む発想が多いものですが、今回は少し違った考え方をご紹介したいと思うんですね。
それが「彼の心がとにかく2人の関係が最悪な状態にならないように!という方向を向いていると、彼が曖昧な態度を続ける」ことがある、ということなんです。
ここには彼の恋愛観や結婚観、心理学では「観念」と呼びますが、これが強く影響しています。
■これは一般論ですが、パートナーシップで「最悪な事態」として捉えられやすいのは何でしょう?
まず「別れ」ですよね。他にも「仲がとても悪い関係」であったり、どこか「主従関係のような繋がり」もそうかもしれません。
できればこのような状況になりたくない、と多くの人が思うでしょうね。
しかし、彼の中に過去の経験などから
「恋愛すると、結婚すると、大変なことが待っている。何かを失ってしまうかもしれない。」
という「観念」があると、彼は恋愛をすること、結婚に踏み切ることがとても不安でリスキーなもののように感じてしまうことがあるんです。
これは逆の立場で考えると分かりやすいんです。
もし、あなたが過去に両親の仲が凄く悪くて辛い思いをしたとして、子供心に「両親のような夫婦になりたい」と純粋に思うでしょうか?
もし、あなたが過去にとても辛い別れを経験したとして、純粋に「恐れを感じずに恋愛ができる」でしょうか?
どうでしょう。
できれば過去の状況の再現は避けたいと思うのではないでしょうか?
そんなとき、あなたの心はどこか「不安」を感じていることが多いと思うんです。
そしてもし、あなたの心がその「不安」に乗っ取られたり、支配されてしまうと、私達の現実は「最悪の事態にならない状況」の方向に進んでいってしまうんですね。
何故なら、心には「否定形」というものがないから、なんです。
あなたが「最悪な事態を回避したい」と思う=心は「最悪な事態」をずっと見つめているということ。いくらアタマで幸せを望み頑張ったとしても、心がロックオンしている最悪な事態や不安に備えることしかできなくなるんですね。
私たちは誰もがこのような不安を持つと、どうしても「何かを失わないような生き方」をしたくなるものなんです。
そしてこの「何かを失わないような生き方」こそが、「彼の曖昧な態度である」ということが少なくないのかもしれません。
そこでの彼は、あなたを愛しているかどうか?より、彼は自分の中にある不安に手を焼いている、そちらの対処に手間取っていて、あなたに明確な意思表示をできないままでいるのかもしれません。
これ、男の都合のいい言い訳に聞こえるでしょうか?そう思われる方のお気持ちも分かる気がします。しかし実際には、心の中でこのようなことが起きているケースもありえるんですよね。
だからもし彼が「君の事は大切だ」と本気で言うのであれば、それはあながち嘘だと決め付けられないんですよ。もちろんこの判断は当事者ではとても難しい部分があるので、第三者の見方が必要になるのかな?と思うんですけどね。
ただ、このようなケースの中には、女性側も大きな不安を抱えていることがとても多いようなんです。先に書きましたけれど、多くの場合「私は彼に愛されているんでしょうか?」というお話になっていくことがとても多いからです。
だとすれば、あなたもまた「何かを失わないような生き方」をしているのかもしれませんよね。
■さて、もしあなたと彼との関係がこの関係に似ていて、2人の関係をより良くしていきたいと思うのであれば、大切なことは1つです。
まず「パートナーの態度から未来を考える」ことを少しやめてみることです。
彼の態度を見てあなたも何かを失わない生き方をしていては、見えるものは最悪な事態だけになってしまうんです。自分の中の不安をかき消したくて「最悪の事態」の回避ばかり考えていると、相手に振り回される恋愛になってしまいますよね。実際には、自分の不安に振り回されてしまうことになるんですけども。
さらに心理的に見れば、パートナーシップは「心と心が繋がって、バランスが取れている状態」を指します。であれば、今のこの関係は「不安」と「不安」でバランスが取れている状態。
お互いに不安のスパイラルにはまっているんですよね。
ここで大切なのは彼との心のバランスを「不安」ではなく「幸せ」という基準で取ること!
あなたが心から手に入れたい幸せや理想のパートナーシップがあるなら、「私はこれが欲しい!」と自分に認めてあげましょう!
パートナーシップの心理ってとても不思議で、あなたが今ある2人のバランスを崩すと、相手がそれに合わせてくるか?もしくは、それに見合った新しいパートナーがやってくるか、のどちらかなんですよ。
つまり、私が真剣に幸せを望むと、相手も真剣に答えを出そうとするんです。
2人の間の答えが出る。
これは時としてとても怖いものだと思うのです。その怖さが強いのであれば、あなたの中にも何か不安を強化する感情が眠っているかもしれません。そういう時はカウンセリングがオススメなんですけどね。その強い不安、和らげたり、癒すことができるかもしれません。
その上でもう一度考えてみてもいいかもしれませんね。「私が欲しい幸せって何だろう?」と。
以上、皆さんの参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!
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