恋愛テクニック-浅野

カウンセリングサービ スの浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。


梅雨真っ只中ですね。ジメジメとした毎日が続きますがいかがお過ごしでしょうか?


何だか週末に雨が多くて、カウンセリングにおいでいただくまでにビショビショになるような、そんな毎日ですね。特に遠方から名古屋までおいでいただくお客様には、とてもありがたく、若干何だか申し訳ないような気分になる毎日です(^^;


さて、今回のブログのテーマ。いろいろ思いついたんですが、とても1回の記事ではとても書ききれないので、何回かに分けて書いてみたいと思います。


「男性が愛されることを拒む時」


その中でも特に「喪失感」をテーマにしてみたいと思います。


「彼の喪失感が招く罠」



■例えばこんなケース。


今、大好きな彼がいるんです。(結婚を考えている彼でもOK。)


だけど、私が彼に近づくほど彼の気持ちが逃げていくような気がするんですよね。


そして、彼の口からこんな言葉が。


「嫌いとかじゃない。でも、今は・・・」


そんな彼の言葉が辛くて・・・。


そういえば彼、過去に大きな失恋を経験しているらしいんですよね。(離婚やパートナーとの死別を経験しているというケースでも応用できます。)


そういう意味では彼、恋愛を怖がっちゃってるのかな?とも思うんですけど。もし彼が傷ついているなら、そこも私が何とかしてあげたいって思うんですけど。


彼が頑なに拒んでくるんですよね・・・。どうすることもできないって感じで。


一体、私はこれからどうしたらいいんでしょう?


頑張って彼を愛そうとしても彼が応えてくれないって辛いですよね。


ただ、彼の過去に大きな失恋や、離婚、パートナーとの死別などという、大きな喪失体験がある場合、彼は今のあなたとの関係に前向きになれないことってよくあることなんです。


そこで、そんな彼の心の中では一体何が起きているのでしょうか?という部分から、少し書いてみたいと思います。



■例えば、失恋や離婚、パートナーとの死別といった経験をすると、私たちはある感情を感じることがあるんです。


それが「喪失感


大切な何かを失ってしまったという感覚やそれに伴う強い痛みですね。


そこで、理性的でも感情的にでも彼なりに「喪失」の理由が分かれば、まだ腑に落ちたり頑張れることってあると思うんですよね。


ただ、彼が感じた喪失感のその理由が分からないと、彼の心は大混乱を起こすんです


例えば、彼女から別れを告げられた・・・けど、その理由が分からない。

彼女がどうして気持ちを変えてしまったのか?それが分からない。

また、事故や病などでの死別となれば、自分が最愛の人を失ってしまった、その理由が見当たらない。


そんな状態に陥ることも少なくないようです。


答えがない。分からない。


その感覚は非常に大きな恐れと不安を呼び起こします。時には心がパニック状態になってしまいます。


だから、私たちはその状態を避けるために、喪失感の理由を欲しがるようになります。そしてその答えを自分で作り上げようとするんです



■彼の喪失感とその理由。


もちろんそこで「仕方ないよね。そういうこともあるさ」と現実を受け入れて前を向ければいいのですが、なかなかそうはいかないことが多いもの事実。


むしろ、大切なものを失ってしまった、守れなかった、傷つけてしまったといった発想が強くなることもある。


「あの時こうしておけばよかった」
「もっと俺が傍にいてやれば」
「もっと俺が気遣ってあげれば・・・」


特に責任感や愛情の深い優しい男性は、そんな自分の至らなさを責め、強い強い後悔と自責の念を答えにしてしまう方が多いようなんですよ。


何故なら、自立した男性ほど強い責任感と共に生きていることが多いから。彼が過去の女性を本当に愛していた度合いだけ、この感覚は強くなっていきます。


だから、彼の喪失感が強いければ強いほど「全て自分が悪い」といった感覚を持ち、次第に彼は「過去への執着」を見せるようになる人もいるわけなんです。


目の前にあなたという愛してくれる存在がいたとしても、彼はいつまでも過去にこだわり続け、あなたとの関係に前向きになれないのはそのため。


こう考えることができるんです。


とはいえ、そんな彼の行動はどこか「逃げ」のように感じたり「過去の人を今もずっと想ってる」のようにも思えるのです。


あなたは彼の態度から、無力感を感じたり、「愛されない私」を感じてしまうこともあるかもしれませんよね。


ただ、そこであなたが不安になって焦ってしまったり、また彼を何とかしてあげたいと思うがあまり、彼の気持ちをあの手この手で何とか変えようとすると逆効果なんです。例えば、彼の心の傷を守る絆創膏があったとしたら、それを無理やり剥がそうとしているようなもの。


心理学ではこれをコントロールと呼びますが、彼をコントロールするということは、彼に過去の痛みを感じろ!と迫っているようなもの。どんどん彼は追い詰められていってしまいます。


そんな時、彼は本気で拒絶するかもしれませんよね。そうなってしまうと2人の関係はこじれてしまうんです。



■もしあなたの気になる男性やパートナーがこのようなタイプの男性だったとしたら、今のあなたができることは「もう一度彼を信頼すること」かもしれません。


それは、もう一度幸せになりたいと思う気持ちと、過去がもたらす辛い感情。これが渾然一体となっている彼のハートを包み込んであげることができる私、になることと似ています。


何より彼のこの態度を理解するには心の成熟さが求められます。


今回のようなケースでは、彼だけでなくあなたも「頑張って愛してもダメで、彼から愛されることも無い私って・・・」という感覚の中に入り込み、自分の素晴らしさを見失ってしまいがち。


私には魅力が無い。愛が無い、足りない。だから、彼の過去にいる女性が気になる、なんてね。しかしそれこそ彼の喪失感が仕掛ける罠なんですよ。


そうではなく、もしあなたが彼の愛すると決めたならば、あなたは彼が本当に待ち望んでいるものを与えることができるのです


過去に苦しむ彼を「もういいんだよ」と許してあげること。
そして、そこまで後悔し自分を強く責めるほど、過去の女性を愛していた彼の愛を承認してあげること。


「そんなあなただから、私はあなたを選んでいるのよ。」


そう堂々と伝えられる私になる。自立している男性ほどこんな言葉に本当に救われるものなんですよ。


もちろんこれ、都合のいい女になるってことじゃありません。都合のいい女というのは、自分の自信の無さを隠すために彼に合わせてしまう状態。合わせることでその対価として彼との関係を作ってしまう状態のこと。


そうじゃないんです。


今のあなたのまま、彼に彼が見失っている素晴らしさを伝えてあげる。愛を伝えてあげることなんです。そんな人が彼の周囲にどれだけいるでしょう?想像してみてほしいんです。


そういう意味では、彼だけでなくあなたも「本当に素晴らしい私を自覚する」かどうか、その決意が試されているとも言えるのですね。


もちろん一人で頑張らなくてもいいんです。誰かにサポートを受けながら、自分を立て直していく、育てなおすことが何よりもの近道なのかもしれません。



■最後に、カウンセリングというのはそのあなたの素晴らしさを感じないようにブロックする感情や痛みを、癒し乗り越えていくお手伝いをするものだと僕は思っています。


だからこそ、僕はできる限りカウンセリングの場でガンガン伝えています(笑)


あなたは素晴らしい。強い愛がある。と。


そして今度はあなたが彼にどんどん伝えてあげられるようになること。それが何より大切なことだと僕は思っているのです。


以上、皆さんの参考になれば幸いです。



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