恋愛テクニック-大野愛子

みなさん、こんにちは!カウンセリングサービス 大野愛子 です。

木曜日は、「不倫と浮気」をテーマにしまして、大門昌代・大塚統子

共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。

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深夜にドラマを見ていたら、ひとりの女性がこんなふうに言っていました。

 

 わたしには不倫をする気持ちは分かりません。
 でも、叶わない恋をする気持ちは分かります。
 どうして惹かれちゃうんですかね・・・
 傷つくと分かっているのに。


見ていたわたしも思ったんです。
どうして惹かれてしまうんだろう?傷つくと分かっているのに?


考えてみると、このセリフを言う心情というのは、“誰かを好きになってし

まった後”という気がするんですね。


これを言葉にした女性が、どんな恋愛をしているのかは分かりません。
でもやはり、不倫も同じ気持ちだと思うのです。


せっかく恋をしたのに、彼には奥さんがいる。
「それでも、どうして好きになっちゃったんだろ?」
「あの時、どうして始めてしまったんだろう?」
よくよく考えてみると疑問に思いませんか?今回は、そのあたりを深めて

みたいと思います。


不倫の是非は問わず心理的な面から書かせて頂きますことを、ご理解

けますと有難く思います。

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こんなわたしだから。


不倫が叶わない恋であろうことは、どこかで分かっている。

それでも、踏み込んでしまうのは、「何か幸せなもの」が手に入るという

メリットもあるのです。たとえそれが“そこそこのもの”であったとしても。

何かがある事とゼロであることは、違うのです。


それは、つかの間でも甘えられることかもしれないし、セックスがあること

かもしれない。女としていられる時間かもしれないし、ときめきを感じられ

ことかもしれない。


どこか結婚に抵抗がある人であれば、結婚しなくていい安心感をもって

お付き合い出来るのは既婚者ですから、そこに少しのメリットがあるという

場合もあります。

(安心感が手に入り、結婚するという恐れから身を守れるメリットがあると

いうことですね)


ですから、不完全ではあるけれど欲しいものが貰えている、という罠が

あります。100%のベストではないけれど、70%の幸せは貰えていたり

するのです。(不倫から抜け出せない理由のひとつでもあります)


ただし、これは「100%の幸せを受け取るには、ふさわしくない存在である」

と自分を扱っていることと同義なのですが、それにはちゃんと理由があります。


こんなわたしとでも、一緒にいてくれるなら。
こんなわたしを愛してくれるひとは、今は彼しかいない。


分かりやすく例えるのならば、70点のわたしには、70点の恋愛がふさわ

しい、という感じでしょうか。不倫という関係になる前から、この感覚を潜在

的にもっているのです。


ここは、大切な部分なので、もう一度お伝えしますね。
“こんなわたし”という感覚とは、ずいぶん長い間お友達だったのでは

ありませんか?


「わたしは絶対不倫なんてしない」と思っていた方であっても、大きな失恋

の後であるとか、もともとお付き合いしている彼との関係が上手くいかない

時とか、何か自分に自信をなくしている時期に、不倫にハマり込んでしまっ

たという方は少なからずおられます。


こんなわたしだから、こういう関係。こんなわたしだから、これがふさわしい。
不倫というのは、“こんなわたし”を証明出来る関係性でもあるのです。


「家庭を壊すことまでは望んでいない」と、最初から決めている場合もあり

ます。でも、彼が離婚を考えだしたとたんに、急に彼のことを好きなのか

分からない気持ちになったり、時には他の男性を好きになることで無理やり

結末をつけてしまい、さらなる迷路に迷い込んでしまったり。


こんなわたし=“不完全なもの”という感覚は、多かれ少なかれ誰もがもつ

感覚です。不完全であると思うから選んでしまう不完全な恋愛が不倫なの

ですが、そう言う意味では、誰でも不倫をする可能性はあるものです。


相手にパートナーがいるということが、すでに不完全な恋愛を選んでい

とも言えるのですね。

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自分を責めることよりも。


 どうして惹かれちゃうんですかね・・・
 傷つくと分かっているのに。


このセリフの後には、まだ続きの言葉があるように思います。

 “わたしを愛してくれないと、分かっているのに”


「幸せを受け取れない私」のポジションから見たら、そうとしか言えなく

なってしまうんですよね。

だって私は、叶わない恋を選んでしまったのだから。


幸せというものを自分から遠ざけてしまうのかもしれませんし、幸せその

ものを自分とは無縁の遠いモノのように感じてしまっているのかもしれま

せん。


それでも、わたし達の身に起こることに、無意味なことはひとつもありま

せん。社会的にタブ―と言われる不倫であったとしても、です。


「なぜこの恋愛が必要であったのか?」
心理的な理由が必ずありますし、この恋愛を通して分かった“何か”

必ずあるはずです。

それは、自分を責めることよりも大切なことかもしれませんね。

だってあなたはその大切な“何か”を、身を挺してまで学んだのです。


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2回にわたって不倫についてお送りしてまいりました。

ハマり込んでしまっている時には、自分の状態が見えず、主体性をもつ

ことが難しいものです。(ここでいう主体性とは、「わたしはこれを大切に

したい」と思えるようになることです)


前回の「抜け出せない理由」 と今回は、ご自分の心の状態を客観的に

見て頂けたら、ということが根底のテーマにあります。


不倫における女性側のポジションは、“あきらめながら求める・求めなが

あきらめる”というような矛盾した気持ちから起きる葛藤が、とても苦しいの
です。いつも相反する感情や罪悪感を抱えていますので、自分の気持ちを

見失いがちになります。


こういう問題を抱えてしまう方は、パートナーシップや自己実現のジャンル

などで、「あきらめずに叶えていく」という才能をもっている方が多いと、

わたしは感じたりします。


ただ人生の一時期、迷子になってしまうこともあるのだと思うのです。
自分を取り戻すための視点として、参考にして頂けたら幸いです。


お読み頂きましてありがとうございました。
次週木曜日は、大門昌代カウンセラーです。どうぞお楽しみに☆

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