■カウンセリングサービス
の浅野寿和
です。いつもご覧いただきありがとうございます。
週末は大荒れのお天気。全国各地で大雨による被害が出ているようで、私も心配しながらニュースを見ておりました。週末の名古屋も大荒れでして、そんな中でカウンセリングサービスの心理学ワークショップが行われていたのです。
私もスタッフ兼ゲストで参加させていただいていたのですが、足元が大変悪い中ご来場くださったみなさんには感謝の気持ちでいっぱいでございます。本当にありがとうございました!
またお目にかかれることを楽しみにしています。
さて、名古屋では今週末もワークショップが開催されます。
土曜は名古屋地区の同僚カウンセラー、池尾昌紀・くにさきさとみの初コンビでお届けする予定。日曜は深い癒しを体験できる1Dayワークショップ。原トレーナーの担当です。
この2日間、私はゲストとして、みなさんのサポーターとして参加します。よろしければ当日会場でお会いしましょう!
■さて、今日のブログはこのようなテーマにしてみました。
「彼の本音と自己承認の関係」
皆さんはこんな経験ありません?
彼とのコミュニケーションの中で、「俺って凄くない?」「俺、頑張ってるよね!」なんていちいち話したり、あなたに同意を求めてくること。
人によっては自分の武勇伝を語り始めたり、自分の事を努力家であるとか、素晴らしい人間だと言って欲しいかのような話を滔々と話すこと。
そんな彼の話、恋愛初期はウンウンと頷いてあげられるんですよね。凄いね~とか言ってあげられるんですよね。
でも、あなたの心のコンディションがよくなかったり、2人でいる時間がが長くなるにしたがって、話を聞くことが何だかめんどくさくなり、少し話を聞かなかったり、さらっと流すといきなり機嫌が悪くなる。
そんなことで怒る?と思うけれど、結構彼は本気で機嫌が悪くなっちゃって困ったなぁ・・・なんて経験です。
まぁ、言葉を選ばずに書けば、「ウザっ」と思う瞬間かもしれません。そこで今日はこのような男性の内側について少し書いてみたいと思います。
■といっても、意外とシンプルなんですよね、この男性心理。
要は彼が「本質的な自信を感じていない」から、上に書いたような言動が出てくるわけです。
彼の言動を要約すると「俺って凄いよね?そう認めてよ!」「俺って頑張ってるよね!自分ではそう思うんだけど、どうなんだろう?」
といった不安が彼の心の中に渦巻いているのです。それをあなたに払拭して欲しいという心理が働いているんですね。
多くの男性は「今の自分で十分なのか?」について、とても深く考える生き物です。そしてあらゆる意味で自分が「不十分である」ことをとても恐れる生き物でもあります。
だからこそ、競争をしたがる側面がある。誰かよりも十分である=強い、力があるという証明をしたいと思うからですね。勝った負けたに非常にこだわる。これは男性が自立している、頑張っている度合いだけ強くなります。
そして女性の皆さんには不思議に感じることかもしれませんが、男性によっては「自分が不十分であると認めること=死」ぐらいの感覚を感じることだってあるのです。
ええ、本当に。もちろん人によって差はありますけどね。
だから、多くの男性のココロは不安を払拭する何かを求め彷徨っているという部分があるとも言えますね。
今回のお話ではあなたに認めて欲しい、分かってほしい。これを心理学では承認なんて言葉を使うんですけども。
心理学でいう承認とはそのままで「認めること。」
なので、
「よく頑張ったね!」「凄いね~」「あなたならできるよ!」
といった言葉をどこかで欲しがっていると考えられるんです。まぁ自立している男性ほどこんな言葉にとっても弱いもので、認められたいから頑張っている=自立している方も中にはいらっしゃいます。
■ただ、ここでのポイントは「彼が自分自身でちゃんと自分を承認できていない」ことにあります。心理学ではこれを「自己承認」というのですけれども。
人の心理として人に認められたいと思うことはとても自然なことです。
ただ、人に認められないと不満だ!嫌だ!と感じたり、それが強くなりすぎて不安を感じるところまで言ってしまうと、もしかすると彼は自分の事を認められずに悩んでいたり困っている可能性が出てくるんですね。
例えば、日々、仕事はもちろん何事も懸命に努力する彼であっても、だからといって自分の努力をちゃんと評価しているか?は分からないのです。
もしかすると自分に自信が無いから懸命なのかも知れないし、不安になるが怖くて強がってみたり、人によってはハードワークを続けているかもしれないんです。
そしていくら懸命に頑張ったとしても、その努力やプロセスを自己承認できないと、自信を実感として持つことは難しくなります。
どれだけ彼に情熱があっても、経験があったとしても、全く自分を認めていないと、自信はより自分に対する不信感や不安、自分の欠点ばかり感じてしまうんですよね。
そうなると自分には難しい自己承認の部分を他者に依存してしまうようになる。その傾向が強くなるんですね。
だから女性にしつこく聞いてくるわけです。そこには彼の弱さや不安、依存心があるわけですね。
(*ちなみにこれは余談ですが、失恋の強い痛みもこのメカニズムが理由になっていることも少なくありません。
自己承認ができないでいると、どこか依存的な恋愛になりパートナーに求める気持ちが一段と強くなってしまうんです。だから別れがもたらす痛みはどうしても強くなる。自分の大切な部分が一気に無くなる、時にはベリッと剥がされるような感覚がそこにはあるからですね。)
■話を戻します。
一方で、多くの男性はどこかで自立を好みます。日常的に自分のニーズ・依存心を隠そうとするわけです。むしろ依存心を嫌い、抑えていたり、ニーズを表現しないことの方が多い。
すると彼の中にある欲求、ここでは「他者に承認して欲しい」という気持ちを感じつつも、素直に表現できなくなります。自分のニーズを表現したいけれども、心は「それは嫌だ」と感じる。
そう。ジレンマなんです。
そんな彼が自分の依存心を表現するということは、相当信頼のおける環境や人でないと難しくなるんですよね。
そして信頼できる状況が整っていても、多くの男性は依存心をドバっと吐き出すのではなく、自分の弱さを小出しに表現するといった感じで精一杯なのかもしれません。
それぐらい感情を伴ったコミュニケーションが苦手。そこは圧倒的に女性の方が得意な分野でもあるんですよね。
そんな時の彼は、どうしても分かりにくい表現ばかりします。間接的な表現や何が言いたいのか?といった論点のずれた話を始めます。時には怒りにまかせないと自分の気持ちを表現できない方もいらっしゃいます。
これ、男のワガママと言えばおっしゃる通りかもしれないんですけど、それぐらい自分の依存心に許可を出すことなく日々頑張っている男性はたくさんいらっしゃるように思います。
いつも不安と戦っている、というとちょっと言い過ぎかもしれませんが、多くの男性の心は本心を表現することより、それを隠すことの方にエネルギーを向けていることは多いものかもしれませんね。
もちろんこれがいいかどうかは別のお話です。
■彼の自己承認の無い所は、どこかで彼の弱さかもしれません。彼の弱さを彼自身がどう扱っていいのか?分からないのかもしれませんね。
そういう意味では心理的に彼の弱さはあなたの強みの部分でもあるんです。彼にも認められない自分がいる。だから、彼にとってあなたの存在がとても大きなものになることだってあると思うんですよね。
そこでもしあなたが彼と上手くコミュニケーションをとっていこうと思うならば。
「その時々のあなたのベストを尽くしてみる」という感覚を持っておくといいのかもしれませんね。
彼を認めてあげられるとき、話を聞いてあげられるときはそうしてみる。ちょっと疲れて彼の気持ちを扱えそうに無い時は、上手に彼にそう伝えてあげる。
男性は女性に比べて感情的な何かを求めることが苦手で慣れていない人が多いもの。感情や感覚より言語化されたものでないとなかなか理解できないことが多いのも男性の特徴。
そのあたり感情面でのリードを少ししてあげると、2人の間でいらぬ誤解を招くことは少なくなるかもしれませんね。
最後に、自己承認はとても大切なことですが、やっぱり自分で自分の事を100%愛しきることはなかなか難しいもの。お互いに認め合える関係を作ることができれば2人の信頼も深まっていくのでしょうね。
以上、皆さんの参考になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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