■カウンセリングサービス の浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。
先週・先々週あたり、名古屋はすごい黄砂でした。皆さんの街はいかがでした?僕はいつも名古屋の街を歩いてカウンセリングに向かうのですが、やけに口の中がジャリジャリするなぁ・・・と思ってたんですよね。実際、カウンセリング会場のビルから街を眺めると見事にけむっておりました。
と、その頃からどうもくしゃみが止まらなくなり、声も鼻声になってきたんですよね。おかしいなぁ、と病院にいくと見事、鼻炎に。原因は黄砂だという診断。
この年になって初めて黄砂で鼻炎に。全くもって予想外。最近いろいろな疾患を初体験するたびに、どこか心の奥のほうで、ごくわずかですが自分の年齢を感じることが多くなっている気がします・・・。
もちろん、抵抗はせず全てを受け入れるつもりですけれども。
■さて、今日のテーマはこのようにしました。
「恋に無気力な彼のココロ」
例えばこんなケース。
付き合うまではよかった。けれど、彼が恋愛に対して積極的じゃない。私にあまり興味を持ってくれないような感じがする。デートに出かけてもどこか楽しそうじゃない。食べたいものも出かけたいところも「何でもいい」が口癖。
私に興味ないの?と思うことがあって正直不安になることもある。けど、どうも浮気の素振りもないし、少しこちらから距離を取ろうとするとついてくる気配もあり。
かといって、私から何かアプローチするとウザそうな顔をしたり、めんどくさそうな態度を取ることもあって・・・。
どこか天邪鬼な彼は何を考えているのでしょう?
ということで、「どこか恋に無気力に見える男性心理」を今回のテーマとさせていただきたいと思います。
■さて、心理学のセオリーの一つに
「私たちは男女関係で、過去にもらえなかった愛情を取り戻そうとする」というものがあります。もちろんこれは無意識的なお話です。
例えば、彼の過去の経験の中に
「両親にあまり話を聞いてもらえなかった。両親に褒めてもらえなかった」
「友人関係の中で上手くなじめなかった」
「過去のパートナーはあまり一緒にいてくれなかった」
その当時の彼としては、本当は欲しかっものをもらえなかったという体験をすると、その後の人間関係や愛情を通わせる状況で、どこかオートマチックに
「自分はもらえない・・」
と心が感じてしまうことがあるんですよね。これは過去の経験が作った、心の癖のようなものだと考えてみてください。
もちろんこのような感覚は、心の深い部分~潜在意識や無意識~に押し込められている事が多いので、当の本人は日常的に意識し続けているわけでもないんです。
ただ、いざ恋愛がはじまったり、新しい人間関係を作る状況になったり、もちろん結婚生活が始まると、遠い過去に貰えなかったと感じて諦め、時には傷ついたり、誰かを恨んでいた、過去の欲求や傷が湧き上がってくるのです。
そして、目の前にいるパートナーに過去の登場人物(両親・友人・パートナー)を映し出し、「ちゃんと欲しいものをくれるよね?」「もうあんな傷つくようなことはしないよね?」と言いたくなるのです。本心では。
つまりある意味、彼は恋愛に対する期待も欲求も持っているのかもしれません。もちろんその形がいいかどうか?は別として。
■ただ、過去に「自分が本当に欲しかったもの」を貰えなかったという強い感情や、何度も何度も繰り返し同じような経験をすると、そこで感じる辛い感情を切り離したくなるものですよね。失恋ももちろんその経験の一つです。
「欲しいものが手に入らない」
大人になった私たちはどこか理解できる部分もあるのですが、純粋な子供であったころの私達にとっては本当に辛い感情を感じる経験でもあると思うんです。
すると、子供ながらにいろいろなものを「諦め」るようになるんですよね。
心理的に見て「諦め」とは「防衛」なんですね。
「防衛」とは、自分の心を守ろうとする心理作用のこと。諦めることで、これ以上傷つかないように、これ以上辛い思いをしないように、と思うようになるんです。
そしてこの諦めという心理が大人になってもなお続くとどうなるか?
「何も期待しない」「何も望まない」「どうでもいい」といった態度を見せるようになるんです。
これが恋愛で登場するとどうなるか?
一緒にいるけど、何も望んでこないし、積極的に愛することも、愛されることもしない人が出来上がるんです。
しかし一方で、先に書いたように、人として当然のように持つ欲求「愛されたい」「愛したい」というものも深層心理では持っているわけです。どこか恋をしたくないわけじゃない。だから、時々恋愛感情が漏れ出しつつも、心は葛藤状態(相反する感情がぶつかっている状態)になっていきます。
心が葛藤状態になるとそれだけで心にかかる負荷は大きいですから、日常的にできるだけ感情的に揺さぶられたくはない、刺激を受けたくないと感じるようになるんですね。
だから女性からの彼を想っての言動も、彼にとっては「感情を揺さぶられ、刺激されるもの」になってしまうことがある。
ここに無気力で何を考えてるか分からない彼、が登場するわけです。そして、感情的になりたくない度合いだけ、彼はウザそうな態度をとったり、めんどくさそうな表情をするようになるのです。もちろんこれがいいかどうかは別のお話です。
そして彼のこの態度。女性側からすれば強いストレスになりますよね。感情的には「無価値感」を感じさせる態度ですよね。無価値感とは「私は頑張って愛そうとしているけど足りない?ダメ?」といった感覚ですね。
だから、愛する側はまさに暖簾に腕押し、糠に釘で、何をやっても満たされない感覚を感じやすくなりますし、その結果、自分を疑ってしまったり、自信を失ってしまうことも少なくないようです。もちろん全て誤解なんですけれども。
■ということで、無気力な彼の心の中には、どこかで「望んだって手に入らない」という強い思いと、それを裏打ちする挫折・ハートブレイクなどの経験が眠っているかもしれません。
そして、どこか彼自身、自然体でいることが難しいのかもしれませんね。
人の心は自然体でいられる度合いだけ愛情に反応できるもの。しかしそれが難しいとき、緊張や遠慮、怖さや疑いを感じやすくなるものなんですね。
だから、彼があなたと一緒にいることを選んでいる限りは、彼の態度や反応の濃淡=あなたへの愛情の濃淡であるとは限らないのです。
もしあなたが彼との関係を求め、彼の気持ちを知りたいと願うのであれば、あなたが見つめるといい部分は2つあるかもしれません。
・なぜ彼はあなたの傍にいるのか?その理由を自分の中で見つめること。
・彼に興味を持ってあげること。彼の本質を見ようとしてあげること。
あなたが自分の中の不安や疑いを感じて、彼の態度に振り回されないようになることがとっても大切なんですね。ちゃんと自分の気持ちを消化しておくほうがいいんです。信頼できる人に話を聞いてもらったり、自分の気持ちに向き合う時間を作ってみたり。時には、彼が興味を持っていることを一緒に楽しんでみるのもいいかもしれませんね。
何よりも彼と上手なコミュニケーションをすることがポイント。もちろんあなたのことも十分に表現したほうがいいんですよ。
以上、皆さんの参考になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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