ラブ・カウンセリングのブログ-プロフィール-原裕輝







田中陽子さん(仮名)は、面談カウンセリングにお越し下さいました。

「はじめまして。原といいます。今日はよろしくお願いします。」
「はじめまして、田中です。よろしくお願いします。」
「今日は、どんな話しからスタートしていきましょうか?」
「彼氏とのことで聞いてもらいたいことがあってきたんです・・・」

田中さんのお話は、彼氏との関係で依存的になってしまうことについてのご相談でした。

彼氏が自分のことを、どう思っているのか不安になってしまうそうです。

例えば、彼氏にメールを送って返事が、しばらく返ってこないと、自分への興味が薄れていってるのではないかと不安に思ってしまうそうです。

これは一エピソードであり、一事が万事そういう感じになってしまうそうでした。

そして不安から起こす行動が彼との関係で失敗を引き起こすことがしばしばあるそうです。

彼は忙しくてメールを返せなかっただけなのですが、田中さんはその間は不安に駆られて、彼にメールを打ちまくってしまい、後で『しまった』と思ってしまうそうです。

また、不安から、“私が好きなら、このハードルを跳んできてよね”的なことをしてしまうそうです。

例えば、彼が自分のことを、どう思っているかを試す為にケンカの後に「しばらく会わない方がいいんじゃない」と言ってみたりするそうなんです。

心の中では彼に「会わないとか言うなよ」と引き留めてもらいたい、好きならそう言ってくれるはずだと期待しながら言うんですが、「そういうなら、そうしようか」と言われてしまい、後でがっくり落ち込んでしまったりするそうです。

このように不安から起こす行動が彼との関係での失敗を生み、彼との関係に溝を作ってしまうようでした。

それは、今回の恋愛だけではなく今までの恋愛もそうだったとのことです。

そして今までの彼に「つき合っていると、しんどいよ」と言われてしまい、振られてしまう恋愛パターンの繰り返しだったそうです。

しかし、恋愛以外の田中さんは、依存的とはまったく逆の超自立的な女性で、しっかりものだそうです。

仕事や、人間関係で起こるどんな問題でも、人には頼らず一人でのりきるタイプだそうです。

人に迷惑かけたり、負担になるのは絶対に嫌なのと、頼ってしまうのは情けない(そんな自分は情けない)ような感じがしてしまい、一人でなんでも頑張るタイプの女性でした。

この超自立が、誰にも甘えられない、頼れない状態を作ってしまい、その抑圧した依存心が、彼に集中砲火のようにでてきてしまっているのが恋愛の問題を作ってしまっているのでした。

この問題を解決すべく、超自立の生き方を手放していくことを田中さんに提案しました。


更に、この問題を解決に向けていくために、依存心を抑圧し、超自立な女性になった原因を紐解いていくことにしました。

カウンセリングを進めていくと、依存心を抑圧し、超自立的になった原因が、田中さんの生育過程にあったことがわかってきました。

田中さんの、ご両親は12歳のころ、離婚したそうです。

お父さんのことも、お母さんのことも好きだった田中さんは、胸を痛めながらお父さんと別れ、お母さんと暮らすことを選びました。

お母さんは働きながらも、家事をこなし、田中さんを一生懸命育ててくれたそうです。

田中さんは仕事も、家事も一生懸命なお母さんを見て、頑張りすぎているように見えたそうです。

そして、お母さんをこれ以上、疲れさせてはいけない、困らせてはいけないと思ったそうです。

田中さんは、お母さんが大好きだったんです。

このころから、甘えること、頼ることを封印し始めていったのです。

子どもが甘えたい、頼りたいを封印したというのは、つらいことです。

子どもとしてお母さんに甘えたいとい気持ちはもちろん、学校で嫌なことがあっても、進路のことで悩みをもっても、それは出してきませんでした。

お父さんに会えなくて寂しいという気持ちもありました。
しかし、そんな気持ちをだすとお母さんを悲しませると思ったので、この気持ちも出せませんでした。

お父さんに会いたいという気持ちを出すことは最大のタブーになったのです。

田中さんは、これらの気持ちを心の中に全部封印しました。

この依存心を禁止し、封印するということが、子どもの頃の田中さんが、大好きなお母さんを助ける為にした方法だったんです。

依存心を封印したままの田中さんは、超自立的な女性に育ちました。

この超自立的な面は、キャリアの面では大きく役立ち、キャリア面では成功を収めていきました。

しかし、この封印した依存心が、彼との関係ででてきたんです。

なぜならば、お母さんと、お父さんとの関係くらい、愛と親密感を感じるのは、パートナーシップくらいだからです。

お母さんに甘えたかったという思い、頼りたかったという思い、お父さんと一緒に居たかったという思い、そして両親との関係で本当は解消したかった、寂しさや、不安が彼との関係で、出てきていたのです。

いわば、大人の田中さんの心の中に、寂しさも、不安も、唇を噛みしめてぐっとこらえて頑張っている、12歳の女の子が住んでいたのです。

これは、両親との関係で満たされなかった思いであり、痛みであり、過去の内に完了できなかった感情でした。

この痛みをセラピー(心理療法)を使って癒していきました。

セラピーでは、イメージワークという手法を使っていきました。

セラピーで心の中にずっと封印してきた思いを解放していきました。
そして「ずっと我慢して頑張ってきたね」とイメージの中で、12歳の女の子を抱きしめて田中さんは泣きました。

深い痛みだったので、面談カウンセリングの他に、1DAYワークショップ にも来ていただき、そこでもセラピーも行ない、痛みを癒していきました。

すると、彼に過度の依存心や、過度の不安が出なくなっていきました。

彼に安心した気持ちでいられるようになり、彼の愛を信頼できるようになりました。

過度な依存心がでなくなった田中さんは、彼に愛を与えてあげたい、何かしてあげたいという気持ちが強くでるようになってきました。

恋愛は上手く回り出し、楽で、楽しい恋愛に変わりました。

そして愛されている感じや、愛している感じる恋愛になりました。
それから半年後、田中さんから、ウェディングドレスの写真が届きました。

田中さんは、今までの恋愛パターンから脱出したのです。恋愛パターンが変わったのです。

今も、心のメンテナンスや、夫婦間のご相談でカウンセリングや、1DAYワークショップで田中さんとお会いすることがあります。

田中さんは、笑いながらこんな話しをしてくれました。
「昔は依存的な恋愛になって苦しいということを相談しにきたのに、今は彼をどう助けてあげたらいいかという、全く逆の相談になっているって人生って不思議ですね」

「本当、不思議ですね」そう話しながら、次のテーマを解決すべく話をしていったのでした。

田中さん、お幸せに。応援しています。
※この内容は本人の了承を得て掲載させていただいています。

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そして“幸せな恋愛”をUPしましょう!ご参加お待ちしております。

トレーナー:原 裕輝

7/12(日)東京地区   五反田・ゆうぽうと で開催

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