『涙-Rinsing the blur-』
もらいたげそうな顔で 見つめても
愛は口にすれば すぐに消えてなくなる
てづかむなんて ムシが過ぎるね
簡単そうに見えて 雲を掴むようなこと
それでも人はいつも
爪を引っ掻いたつもりのまま
吐息とも勝(まさ)るリズムで
「真実」の瞳(め)を射ぬく
とめどなく、叫んでもすべて
とめどなく、嘆いてもすべて
アワと泥水に流されてゆく
誰も せき止められない
心は なんて遊具みたいだ
張り詰めることも しぼむことも
一瞬あれば良く
声にもならぬ気持ち しまえば
心、やぶれ 包帯のような
言葉を吐くよ
繰り返してばかりじゃ
一向に前に進めない
それでもいいと言える人が
愛の皮をはぐ
とめどなく、眠りについたら
とめどなく、朝におびえながら
やがて、暖かな陽をくべる
部屋で ひとつになれるよ
もらいたげそうな顔で 見つめても
愛は口にすれば すぐに消えてなくなる
唇(くちびる)に取って変えた欲望を
重ねるたび それを育(はぐく)みとか
ムシが過ぎるね
窓の外の風景を 並んで見れたことを
しあわせと言わず
なんて語り述べれば済むの
とめどなく、身代わりのような
とめどなく、あふれ出るごとの
涙、もしくは 想いのたけは
誰も 止めてはいけない
それでも人はいつも
指を絡めたつもりのまま
吐息とも凌(しの)ぐチカラで
「真実」の仇(かたき)を取る
とめどなく、涙はこぼれて
とめどなく、涙はながれて
夢と幻が ぼやけぬよう
ゆすぎ落としてゆく
夢と幻が ぼやけぬよう
ゆすぎ落としてゆく
(2026.09.14/月)/TOTAL(#763)