ありがたや | ぱぱはAB型おっさん系。~理系は変人って誰が言ったんだ~

ぱぱはAB型おっさん系。~理系は変人って誰が言ったんだ~

こどもに主夫認定された、のぶ~ぱぱの頭の中は所詮こんなもの。
よその奥様方のブログを見てると仲間のようで安心します。
変人は認めますが、変態と言われるとカチンと来ます。

昨日は大御所?裏番長?河童番長?

アレな方にリブログをしていただいてしまい

光栄至極だったわけのようです。

 

ガラケーだと「いいね!」とかアクセス数とかがわからないので、

コメント多いな…くらいしかわからなかったのです。

 

力のある方のリブログはアクセス数に直結しますね。

もともとがアクセス少ないので簡単に2倍以上に増えます。

これでツノがあれば3倍はかたいな。

 

さらに

腕とシャーペンが余っておろう?と言わんばかりに

リクエスト?という名のミッションまで頂いて

魔法少女… じゃなくて

これをもうちょっとどうにかアレして出直せ!と。

やべーぞこれ。 腕前よりも頭使えってやつ!

 

 

これはかぱちんとは全くの同種ではなく、

妖怪目、河童科、野菜属、プチトマト種のプチトマかぱちん。

かぱちんよりも小さいです。というか普通にプチトマトサイズ。

某白猫ではないが、身長はプチトマト3個分♪

あまりにも都合よくキーホルダーサイズなのは偶然。他意はない。

多分、食べられません。

野菜属の下にどれほどの種があるのかは不明ですが、

サイズによりトマト種、ミニトマト種などがあると思われる。

完熟してもほっぺ以外は赤くならない。

種子がどのように採取できるのかは不明だが、

芽が出て1mくらいまで成長すると枝の先に密集して花が咲き、たわわに実る。

 

 

むかし、夏の暑い日

かっぱが里に下りて畑のキュウリを食べていた。

いつもは1本2本しっけいするだけなのに4本、5本と

あまりの美味しさについつい全部食べてしまった。

 

そこを

畑に撒く水を運んできたおじいさんに見つかってしまい、とても怒られた。

 

キュウリだって立派な命だ。

精魂込めてわしが育てた大事なキュウリだぞ。

キュウリだけじゃないぞ、トマトも、ナスもみんなだ。

だから美味いだろ?

とくにわしの畑は沢から遠い。

昔はぁこの近くまで沢があったんだが、

このところ日照り続きで細い沢はきえてしまった。

おまえも畑で悪さばっかりしとらんで、

自分で育ててみろ。

本当だったらお前を切り刻んで

腹の中のキュウリを取り返してやるところだが、

お前にも命があるんだろう?

このトマトを立派に育てられたらゆるしてやる。

 

そういっておじいさんはトマトの種をひとつ土に埋めた。

 

ところがこの日を最後におじいさんは床に臥せてしまった。

毎朝毎晩の水運びで疲れがたまっていたのだろう。

河童はおじいさんに代わって毎朝毎晩水を運んで畑に撒いた。

今日も撒いたぞ~、あとは何をすればいい?

 

根元の草をとってくれ…

 

わかった、まかせろ

 

ありがとう…

 

むしった草を少しかじった。不味かった。

またおじいさんの美味しいキュウリが食べたい。

 

でもこの夏の日照りは容赦が無かった。

どんどん細く短くなっていく沢を探して、毎日、山の奥まで水を汲みに行った。

河童にとっても水不足は命にかかわる。

沢に辿り着くとまず、頭のお皿を水で満たし、

泳ぐ深さも無い沢に転がり全身を濡らした。

そして茶碗で少しずつ水を汲んでは、桶に注ぎ、2つの桶が一杯になると畑まで運んだ。

1日に1往復するのがやっとだった。

体がひび割れそうになる。


河童の撒く水は乾いた畑にすぐに滲みこんで、何も残らない。

おじいさんはもう目を開けなかった。

 

あぁ…

あのときキュウリを全部たべてしまったから

おじいさんが死んでしまった。

おれが腹を切って返してやればよかった。

このトマトも結局、花も咲かない。

おじいさんに許してもらえそうも無い…

 

涙も出ないほど乾いてしまった河童はそのまま倒れてしまった。

河童のお皿に最後に残った1滴の雫が、トマトの根元に落ちた。

 

すると、トマトの花が咲き、みるみるうちに真っ赤なトマトが生った。

そして一緒に不思議な実も生った。

その実はぜんぜん赤くはならず…まるで…河童のよう。

 

風が吹いて実が揺れると、目を覚ました実は手足をばたつかせて

ぽとりと落ちた。小さな小さなトマトの河童。たくさんの河童。

 

トマトの河童たちは真っ赤な実を選んで採り、

目を開けないおじいさんの口へ運んだ。

枕元にも置いていった。

 

…これは、あの河童のトマトか

 

おしまい。