潤side


甘えてきたれいは、

俺が動かないのを寂しそうに見て、

渋々寝室へいった。



何時間かして俺も寝室に移動。


ドア開けたら、

携帯の明かりでれいの顔が照らされていた。


その表情は真剣というか、

………うれしそう??っていうか、、ニヤついてる。



「何見てんの?」


「あ、、ううん。」



画面閉じて、携帯を置いた。

浮気?

いや、、なんかそれはない気がする。

たぶんだけど、、れいの性格上、、無理な気がする。



「なに。浮気?」


「違う!それは違う。絶対。」


「じゃあなに?見せてって言ったら見せられる?」



俺が手を差し出すと、れいが携帯を俺の手においた。

ためらいは若干あったかな。


でも、絶対に嫌だっていう躊躇いは感じなかった。


つか、俺もこれはらくしない行動。

そこまで疑ってるわけじゃなくて、単にれいが興味を持ったものに興味がある。



「………最近、、推しが出来まして……」



推しって、、ファンってことだろ?

れいの推しはわかってるはず。

あのアーティストに、、、、俺?って思いながら心の中ではニヤついてる。



「推しってどんな?てか見せて。だれ?」



れいが、俺に見せてきた写真は、

インスタのアカウントとか、その人絡みの投稿ばかり。

………ウィンクしてるし、ペロッと舌とかだしてるし……



「ごめえぇぇん……」



れいが画面を両手で隠した。


推しっていうから、アイドルとか、、俳優とか、、

そっち系かと思ったら予想外のジャンルで

違う感情が沸き上がる。


たしかにすごい人なのは知ってる。

だけど、芸能人じゃない。

スポーツ選手だから、、ちょっと、なんか、、

俺の友達の俳優を好きだと言っても、

なんとも思わなかったのに、これは、、違う。



***



オリンピック始まりましたねー。

なんで東京オリンピックで見なかったんだろうって後悔するほど、

今、夢中になってる選手がいます。

去年久しぶりにみたスポーツでそこから一気に😇♥️

毎日毎日その方の動画やら写真やらを見てます。

ハマり方が異常かもしれない。

潤くん以来のハマりっぷりかも。



漏れなく、れいちゃんもハマってますが

潤くん的にはへーでは終わらない感じしてるかな。