潤side


舞台稽古に行く前、れいが急に抱きついてきた。



「どうしたー?」



暑くなってきてるから、

れいの温もりすらも暑さを感じて汗が滲む。



「なんかさー……」


「うーん。」


「難しいよね。」


「ん?なにが?」


「………永遠。ふぉーえばーの永遠。

言葉はあるけど、、、、その永遠を体感できない。」



まぁた、、くだらねぇこと言ってる。

映画か何か見たんだろうけどな…

時々、作られた世界のことを

自分の周りで起きたことのように話したり、感じたりは相変わらず。


俺を見上げるれいの目に、涙がたまっていた。



「なんで泣いてんの。」


「んー…わかんない。でも、心配してほしい涙じゃない。気にしなくていい涙。」


「そ?………あ、、お願いがあるんたけどさ。」


「ん?なに?何か買っとく?」


「いや、違う。ババ抜きの練習付き合って」


「ババ抜き!?なんで?」



収録が近いことを言うと、

トランプないから買っとくって笑顔に変わった。


永遠は体感は出来ないよ。そりゃね。

だけど、、

だけど、、、




まぁ、、




「じゃあ行ってくる。」


「うん。いってらっしゃい。」



手を振るれいに手を振り返して、

家を出た。



***


れいちゃんが、心揺れる話をかいてみたい。