潤side


「いや、、あのさ。」


「うん。」



ほんとに同じ色だって言いながら、俺の髪をいじる。

俺もれいの髪を手に、同じ色だなぁって思う。



「俺が帽子かぶればよくね?普段から帽子かぶってるし。てか、出かける時だいたい帽子かぶってるし。」


「………………あ、、、そっ、、、か……

あ、、ごめん……」



れいのそういうとこは、、相変わらず。


髪に触れていた手で、頭を撫でる。



「俺と出かけようって思ってくれてた?」


「……うん、、、まぁ……

あ、でもさ、まだ全然あの、、無理っていうなら全然いいんだけどね、全然。」



必死にフォローするのも相変わらず。



「我慢してた?」


「それはもうしょうがないって思ってたから、我慢してたとは、、違うかも。

我慢って思ってたら、途中大爆発してたかもしれないよ?」


「あ、そうだよな。」


「でも、まだダメだっていうならそれも仕方ないじゃない?」



しょうがない、仕方ない、

って言葉でれいはこの1年半、我慢してたんだよな……



「おいで。」


「ん?」


「いいから。来て。」



れいが俺の元へ来る時、、腕を軽く引っ張ったら

全体重が俺にのしかかる。



「重っ!!」



笑って言うと、れいも笑って

俺の肩を叩いた。



「重いって言わないで。」



でも、、

この重みも、この柔らかさも、

この匂いも、、、落ち着く。


***