潤side


お風呂出てすぐ、れいが思い出したような声を出す。



「あ、、あ、、思い出した!喧嘩!!」


「どんなだった?」


「潤くんの朝帰り。せっかく私も休みだったのに朝帰りした。」



言われて思い出した。

そうそうそうそう……!!!

自分の中で激しく頷く。


俺がいけないんじゃん。

俺が台無しにしてんのかぁ……

たしかに、、あの喧嘩は、れいは悪くないよな。

経緯が色々、、あったけど……

俺が朝帰りしたのはなぁ……


数ヶ月前のことを思い出してまた反省している。



「ねぇねぇ。」


「ん?」


「もっと褒めてくれてもいいんだよ?

れいはえらいなって、言ってくれてもたぶんバチは当たらないよ。」



褒める?

さっき褒めたし。



「約1年半、がんばったな、ワガママ言っていいんだぞって頭撫でてくれてもいいんだよ?」



ニヤニヤしながら俺を覗き込む。

なぜか俺の手を握ってきて、それを頭上にもちあげようとしてた。



「自分でやったって嬉しくねぇだろ。

さっき、ありがとうって言ったし。」


「………もしかして、私ともっと喧嘩したかった?今からしますか?」



煽られてる?

くだらなすぎて笑えた。



「ねぇえ!」


「わかった。

たしかに……感謝してる。でもまだ残りあるから。

ぜーーーんぶ終わったら。それでいい?」



れいは口を尖らせて不服そうな顔して頷いた。




褒めてって、、、



思わず緩む口元を隠した。



***


この2人の世界の中ではまだ、撮影中。


のんびり書いてるから、だんだん季節感も入れられなくなってきました…