潤side


帰宅後、れいと風呂に入った。

新しい入浴剤買ったって言われると、入ろっかーってなる。

れいが入浴剤にハマってからはそれが多いかな。


入浴剤を入れても風呂の色は変わらない。

香りと、少しお湯の感じが変わったくらいだったから、れいは少しがっかりしていた。


風呂の中で今日思ったこと、考えてたことを話す。



「……だから、全部終わったら、、、、

とりあえず年始になるけど、、どっかいこっか。」


「海外行くんでしょ?」


「まぁ、、考えてるけど。」



あ、、

私は?ってこと?



「れいも行く?」


「行かない。海外に行けるほど休みは取れないもん。」



れいを海外に連れてくことは、、

考えてなかったな……ごめん。って心の中で謝る。

行くって言うなら、全然連れてくけど。



「まぁ、、とりあえず、、

喧嘩しなかったのはでかいよ。ありがと。」


「私もさ、、、喧嘩しなかったなぁ……って思うんだけど、してるんだよ1回。たぶん喧嘩してる。」


「………え?いつ?どんな?」


「わかんなぁい笑」



れいが口を抑えて笑う。


でも、れいがしてるっていうから、

なにかしらしてるんだろうなぁ…



「あぁ、、、話さなかった期間、、確かにあった……かも……?」


「ね?あった、、でしょ?でもなんだっけ?」



かもっていうくらい曖昧で、蘇る記憶がぼやけてる。

だけど、それくらいのことだから今思えば大したことないと思う。

未だに思い出せるくらい大きな喧嘩は何年も前の………



「思い出せないから、なかったったことにしとく。」



れいが、二ヒヒって言いそうな笑いを見せた。



覚えてねぇもんは、なかったってことでいい。

今、れいに感謝の気持ちがあることが

答えになってる。


***