海外旅行の魔法がとけないうちに。
れいside2月。潤くんが行こうって誘ってくれた海外旅行。この数年は、こうやって一緒に出かけることが増えたけど、飛行機の席は相変わらず離れてる。美術館巡りをしたんだけど、私は潤くんみたいにこういう芸術には疎くてこの作品の素晴らしさは分からなかった。この国に来てからは一緒にいられてるから、そばでどんな作品なのか、話をしてくれるんだけど感性はどうしても到達できそうにない。潤くんのことを後ろから撮ってみたりね、私にも潤くんの思い出の1つを増やしたくて色々やってみてる。旅の途中、潤くんのお友達に会って酔っ払った帰り、潤くんが私の手を握った。「いいの?手なんか握っちゃって。」「こんなとこで撮られるかよ。俺さ、、、1回やってみたいことあんだよね。」足を止めて私と向き合ったら、腕を引き寄せて私のことを強く抱き締める。「れい」って、名前を呼ばれて顔を見たら、軽く唇が触れた。やってみたいことって、、、え?今のやつ!!??いい歳した私たち。こんなことでテンションが上がるのは海外旅行と酔っぱらいという魔法のせいだと思う……手を引いてまた歩き出す。「ねえ、今のなに?」「なんか、、やってみたかったんだよ。あーー一気に酔いが冷めてきたー」この町に笑い声が響く。「またしたいって言ったらしてくれる?」「もうしねー。」そう言いながらも、足を止めて、またキスをしてくれた。今度は長めに……キスをした。おしまい****