フーテンのマハ 原田マハ
中国に来ちゃった会社員 ブライツです。読書感想文です。ここにきていいペースで読めてます。今回は、原田マハ著「フーテンのマハ」です。エッセイ本になります。フーテンとタイトルにある通り旅について書かれています。原田マハさんは、ほんと旅が好きだと思う。常にどこかへ行っている。1人の時もあれば、複数人で行くこともある。海外もあれば、国内も。編集者の方が連絡してもだいたいどこかに行っている、それが当たり前になってる。その中でも、一番多いは学生時代の友人との二人旅です。二人旅を始めたのは大人になってから、仕事の疲れをいやすために始まった。いろいろなエピソードが出てくるのですが、読んでるうちになんかどこかで読んだことあるなと。あれ、もしかしてこの本一度読んだことあるかなと思ってしまう。いやいや、さすがにそれはないだろうと。でもと思い当たる節が、以前読んだ「あなたは誰かの大切な人」とても良く似てる。しかし「あなたは~」は、小説でエッセイではない。でも設定なんかはとても良く似ている。「フーテンのマハ」で二人旅の友人にも、「あなたは~」の中の短編で、これはほぼ日記だと言われたとあった。多分あの話だなと思うが、他にもあるのかもしれない。小説のネタになってしまうほど、旅をしている。原田マハさんと言えばアート小説だが、それ以外の小説も書かれている。「あなたは~」も、主人公が美術関係の仕事はしているが、アート小説とは言えない。ちなみにデビュー作もアート小説ではない。デビュー作は旅をしているときに出会ったことを基に書いたもの。ある犬と男性にあったことで、このことを小説にしようと決めたらしい。いつの日かアートについての本は書くが、最初の作品はそれ以外にしたかったと書かれてある。もしかしたら、あの時、犬と男性にあっていなければ、今の原田マハいなかったかもしれない。それぐらいインパクトのある出会いだったそうです。その犬の名前は「カフー」、沖縄の方言で「幸せ」「良い知らせ」という意味だそう。デビュー作「カフーを待ちわびて」になります。この話はちょっと感動してしまった。「カフー~」は、まだ未読ですが、中国に持ってきております。近々読んで、感想文書きたいと思ってます。ほんとにパワフルな人だと思う。熱量が半端ない。この本は、それまで書いた小説にリンクしているところが多くあります。ちょっとネタバレっぽいところもあります。なので、小説から読んだ方がいいのか、この本から読んだ方がいいのか、ちょっと悩ましい。でも、必ず両方読んでほしい。 補完しあう関係かな。この本は、旅が好きなすべての人におすすめです。近くても遠くても短くても長くても、あなたが旅と決めたらそれは旅。ブライツは、日曜日の散歩でもそう思ってます。それでは。