古代ローマで生まれ、様々な国へ伝わり派生していったデザート、フラン。
メキシコでは加糖練乳(コンデンスミルク)を使って作られるのが特徴の、こちらでいうプリンのようなスイーツです。
加糖練乳のほか、無糖練乳(エバミルク)やクリームチーズ、ココナッツミルクなどが混ぜ込まれることもあり、多めの卵と合わせてむちっと硬めに仕上げます。
大きな丸型を使って焼かれることが多く、やや高温で火を通すのも特徴。
周囲にすが入っていることも多いのですが、内側はなめらかな口当たりです。
今回は無糖練乳を使った、材料4つのシンプルな組み合わせ。(水を除く)
本場ではコンデンスミルク(加糖練乳)とエバミルク(無糖練乳)が一缶ずつに、卵4〜5個あたりを混ぜることが多いのですが、缶のサイズはメーカーにもよりますし、日本では近年コンデンスミルクの缶詰をあまり見かけないということもあり、私のレシピはグラム表記にしています。
またこのサイズは170度で焼かれることが多いのですが、私が使っている型やバットの材質の熱伝導率が高いためか、それだと内側まですが入りまくるので、今回のレシピでは150度にしています。
たっぷり練乳が入っていて甘めなので、酸味のあるフルーツや、甘みが少ないホイップを添えるのもおすすめです。
【材料】
18×H4cmのマンケ型
もしくは継ぎ目のない18cmの丸型
☆カラメルソース
グラニュー糖 60g
水 5g
湯 10g
☆卵液
卵 M4個
加糖練乳 320g
無糖練乳 360g
【準備】
○型よりひとまわり大きく、深さもあるバットを準備
○湯煎用の湯を沸かす
○型に油脂を薄く塗る
○オーブンを150度に予熱する
【作り方】
①カラメル用のグラニュー糖と水を中火にかけて茶色になるまで煮詰め、熱湯を振り入れて(はねるので注意)型に注ぐ。傾けて縁までソースを行き渡らせ、少し固まるまで冷やす
②卵をボウルに入れて泡だて器で軽くほぐし、加糖練乳・無糖練乳を加えて、ゆっくりとあまり空気が入らないようによく混ぜ合わせる
③バットに型を置き、ざるで②を濾しながら型に流し入れる。バットを150度に予熱したオーブンに入れ、湯を型の半分以上の高さまで張り、40分ほど湯煎焼きする
★この型に流すと縁ぎりぎりになるので、移動させにくいと思います。
その場合、湯煎用の湯は、型をオーブンに入れてから注いだほうか作業しやすいかもしれません。
④中央がやや波打つ程度で取り出してOK。冷めたら冷蔵庫でよく冷やす