ガレットブルトンヌ | 型にはまったお菓子なお茶の時間

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主に日々のお茶のお供を記録しているブログです。
レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

せっかく作るなら、良い材料を手に入れた時に焼きたいお菓子のひとつが、ガレット・ブルトンヌ。
フランスのブルターニュ地方発祥の伝統菓子で、その地方の特産である有塩バターをたっぷりと使った厚焼きクッキーです。




バターが多く生地がだれやすいので、長めに休ませたり、1枚ずつセルクルをはめたりと少し手間や時間はかかりますが、その価値はある美味しさだと思います。


外側はザクっと、内側はほろっと崩れる食感で、口の中でバターの香りが広がる贅沢な味わいです。




ちなみに今回使用したのは、製菓材料として普段のおやつ作りに使うには手が出ない、プレジデントの加塩タイプの発酵バター。

期限間近のアウトレットコーナーで格安だったため(なんと200円ちょっと!)ためらわずに使うことができました。

薄力粉は、口どけの良い焼き菓子づくりに重宝している特宝笠です。





【材料】


7cmのタルトリング/セルクル 8個分
(1番生地で作った6枚分+2番生地で作る2枚分)


加塩発酵バター  105g
粉糖 65g
卵黄  M1個分(15〜17g)
ラム酒  15g
薄力粉 140g
アーモンドパウダー 15g
ベーキングパウダー 0.5g

卵黄(艶出し用)1個分(使用するのは2/3程度)


※バターは無塩を使う場合、塩を1g追加。


【準備】
○バターは指で押すとすっと形がつく程度の温度に戻す
○薄力粉・アーモンドパウダー・ベーキングパウダーはあわせてふるう


【作り方】

①バターは泡立て器でクリーム状に練り、粉糖を加え白っぽくなるまで更に混ぜ合わせる

②卵黄を加えて更に混ぜ合わせ、馴染んだらラム酒を加える

③ふるっておいた粉類を加え、ゴムべらで切り混ぜてひとまとめにする

④ラップに包み、14×21cm厚さにのばし、冷蔵庫で2時間休ませる

⑤オーブンを170度に予熱し、天板にオーブンシートを敷く

⑥直径7cm弱(6.8cm)のセルクル型6枚抜き、 シートに並べる
⑦艶出し用の卵黄を軽く混ぜてから、刷毛で生地の表面に塗り、楊枝やフォークの先で格子状の模様をつける

⑧直径7cmのタルトリング(またはセルクル)をひとつずつはめて、予熱が終了したオーブンで25〜30分ほど焼く

 

 




■余った生地は、まとめて7cmの丸形に成形し、しっかりと冷やします。横半分に切って2枚にし、手順⑥・⑦と同様に焼いてください。


【型や道具のポイント】

ガレットを作る場合、丸い6cmのセルクルを使って作られているレシピが多いのですが、私は6cmの丸いセルクルに関しては2~3個しかもっていないので、7cmのタルトリングを使っています。
6cmで作りたい場合は、8割ほどの分量でちょうど良く作れると思います。

またオーブンシートではなく、シルパンやシルパットなどのマットを使う場合は、シルパットを使用します。
通常クッキーがサクサクと焼けるシルパンですが、今回の生地はバターが多く生地が柔らかいことから、油分が流れ出したり目が詰まったりしてうまくマットから剥がしづらく、底面が崩れやすくなってしまうためです。