イタリアではコロンバという鳩の形をした発酵菓子が食べられるのですが、長年その型を探しています。
(ブログでは7年前の記事でも書いていました…)
同じ生地を丸く焼いたものもコロンバと呼ばれることがありますが、やっぱりあの鳩の形に憧れるんですよね。
「イタリア コロンバ」「イースター コロンバ」などの単語で画像検索するとたくさん写真が表示されますが、近所はおろか通販ですら、その型が販売されているのは見かけたことがないんです。
問屋さんが輸入するとしても、紙製ならそんなにコストはかからなそうなイメージですし、ほかにも探している方はいらっしゃると思うのですが…
イタリア製のシリコンフレックスから小さなコロンバ型=コロンビーナ型が販売されていて、今のところそれが唯一手に入りやすい型です。
ということで、今日はその型を使って小さな鳩の形のビスキュイケーキを焼きました。
なぜこのお菓子にしたのかと言うと、コロンバというお菓子は、表面にペーストを塗って粉糖などをたっぷりかけて焼くため、生地のふくらみと共に亀裂が入るのですが、その様子がブッセみたいだなと思って食べたくなったからです。
ブッセもシンプルな形なら、きちんと下準備をすれば型を使って焼くことができます。
ちなみに本場のコロンバにはパネトーネ生地が使われるため、今回のこちらは全くの別物。
形が鳩というだけなので、イースター菓子ですらなくて、読んで混乱された方がいらっしゃったらすみません…
それからフランスのイースターで食べられる”アニョーパスカル”という、羊が座った形の立体的な焼き菓子。
本場の型はある程度の価格&大きさなのですが、なんとミニミニ手のひらサイズの型が数年前から出回っていて、昨年あたりからダイソーでも販売されているのだとか。
近場のダイソーは、普段はほぼ通らない微妙な位置にあるので、そのうち近くを通ることがあったら寄って探してみたいと思います。
今回は羊の形をしたstadter社の型で代用(?)して、コロンビーナと同じ生地を流して焼きました。
今回は羊の形をしたstadter社の型で代用(?)して、コロンビーナと同じ生地を流して焼きました。
(こちらのリンク先の型は、私が使っているものとメーカーは違いますが全く同じサイズと形です。)
こちらは焼いたあとに薄く粉糖を振ってできあがり。
同じ生地でも、焼く前に粉糖をかけるかどうかで外側の見た目や食感が違ってきます。
(この2つは型の材質も違うので焼き色も変わります)
どちらにしても、中の食感はふわふわで、クリームと食べるのが好きです。
【材料】
シリコンフレックス・コロンビーナ型1枚分
+スタッダー社のヒツジ型1つ分
☆生地
卵 Mサイズ2個
グラニュー糖 50g
薄力粉 50g
☆型の準備用・仕上げ用
無塩バター 適量
強力粉 適量
粉糖 適量
【準備】
○バターを室温に戻して柔らかくなった状態のものを型に塗って、強力粉を叩き、冷蔵庫で冷やしておく
○卵は卵黄と卵白に分ける
○薄力粉はふるう準備をしておく
○絞り袋に1cm丸口金をセットする
○オーブンを180度に予熱し始める
【作り方】
①ハンドミキサーで卵白をほぐして白く泡立つまで混ぜたら、グラニュー糖を2~3回に分けて加え、都度高速でしっかりと泡立てて、固く角が立つメレンゲを作る
→砂糖は最初から入れず、やや泡立ててから少しずつ加えることで角が立つ固さになりやすい
②卵黄を1つずつ加え、加える都度、低速で約30秒以上混ぜる
③粉類をふるいながら加え、粉気がなくなり艶が出るまで、ゴムベラで底から返すように切り混ぜる
→絞り出せない固さにならないよう、混ぜすぎ注意
④口金をセットした絞り袋に生地を入れ、型の8分目まで絞り出す
→時間が立つと生地がだれてきれいに絞りだせなくなるため、必ず一回使い切り
→オーブンに入れた時に粉糖が溶けてできる糖衣が、生地の膨らみで割れることにより、表面に特有の凹凸が出る
⑥予熱したオーブンで15~17分焼き、型から取り出して冷ます
★冷めたら少し硬く感じられますが、ケーキカバーなどをして一時置いておくと、ソフトな感触が戻ります。