水出しドリンクの作り方《コーヒー・紅茶・緑茶・ハーブティー》 | 型にはまったお菓子なお茶の時間

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主に日々のお茶のお供を記録しているブログです。
レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

私が住む県では日中30度を超える真夏日も多くなり、冷蔵庫のドアポケットには家族の好みに合わせて、コーヒー、ハーブティー、緑茶、紅茶…と既に何本もの冷えた水出しドリンク入り容器が並んでいます。

“水出し”とは、茶葉やコーヒーを、お湯ではなく水で抽出すること。
時間はかかりますが、寝る前に仕込んでおけば朝食と一緒に飲めますし、朝作ってから出かけて仕事から帰った時に飲むことができます。
またお湯とは違って高温で抽出される成分が抽出されないため、苦みが出すぎることなくあっさり仕上がり、酸化しにくいので1~3日ほどの冷蔵保存も可能なんです。
冷たい飲み物はあまり体に良くないと言われますが、それでも好きで私には冷たい飲み物が欠かせません^^ゞ

もちろんお湯で抽出すれば、水では出せない、高温のお湯で蒸らしたり煮出すからこそ出る特有の香ばしさや苦味、香りが出せます。
その苦味やえぐみが苦手だったり(茶葉やコーヒーの種類、配合にもよりますが)、暑い日にはお湯で淹れるのとは違ったあっさり・すっきりとしたコーヒーやお茶をごくごく飲みたいなど、そういう方に水出しはぴったりだと思います。

とは言っても水出しドリンク類は温めると風味を感じなかったりあまりおいしくないので、あくまでもすっきり、ごくっと冷たいものを飲みたい時用としておすすめです。


↑紅茶やコーヒーを氷で冷やしてアイスにしようとすると、たっぷりの氷で急冷しないといけなかったり、急冷がうまくいかないとタンニンが白く濁る「クリームダウン」という現象が起こりがちなのですが、水出しではそれらの心配がありません。
 アイスティーやアイスコーヒーをうまく淹れられないとか、また来客用など大人数に一度に淹れようとするとかなりの氷や手間が必要になるので、そういった場合にも活躍します^^


《コーヒー》

作りやすい分量

 水 1L
 深煎りコーヒー粉 50~60g(目安)


①深煎りコーヒー粉を水に漬け込んで冷蔵庫に入れる
 →イタリアンローストやフレンチローストなど、アイスコーヒーも抽出できるくらいの深煎りでないと、味が出にくい。またコーヒーは酸化しやすいので、必ず新鮮なものを準備すること。

②8~10時間ほど抽出し、自分の好みの濃さになったら粉を取り出し(またはペーパーフィルターで漉し)、2~3日中に飲み切る
 →コーヒー粉の煎りの深さや水との割合、漬け込む時間は好みで調整する
 →お茶パックに二重にして漬け込む方法などもあるもののうっかり粉が出ると大変なので、専用の器具があると便利。

◆コーヒー用の器具の網は、紅茶やハーブティー用のものと違って目が細かくなっているので(茶葉よりコーヒーの粉のほうが小さいため)コーヒー以外にもお茶類からかつおや煮干などの出汁まで水出しすることができます。
 またこちらの2つは熱湯に対応しているので、温かい飲み物を一度に作りたい時にも使え、重宝しています。

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↑こちらは密閉できます。


《緑茶・紅茶・ハーブティーなどのお茶類》

作りやすい分量

 水 1L
 水出し用の茶葉 10~15g

 (200mlに対してティーバッグ1個分=茶葉2~3g)

①水に茶葉を注いで冷蔵庫へ入れ、8時間前後抽出

②好みの濃さになれば漉すなどして茶葉を取出し(ティーバッグを使用したり、お茶パックに入れたり、専用の器具で作ると片づけが便利)、1~2日中に飲み切る
 →茶葉をいれっぱなしにしておいても極端に苦味は出ないものの、時間がたつほどに濃くなりやすいので、早めに飲みきるか、ティーバッグやお茶パック、専用器具の使用がおすすめ





《水について》
 硬水にはミネラル分が多く含まれていて、茶葉やコーヒーの成分がうまく抽出されにくい傾向にあるため、コーヒーや紅茶に使う水には、一般的には軟水が適しています。
 塩素やカルキ臭などが気になる場合は、浄水器を通したり、一度煮沸して(水出しにはそれを冷ましてから)使用します。


《ウォータードリップコーヒー》
 コーヒーの場合、水出しには2種類あり、先ほどの水に漬け込む方法のほか、水でドリップする方法があります。
 ウォータードリップの業務用の専用器具は高額で、一昔前までは喫茶店などで飲めないとされていましたが、近年は家庭用としてiwakiから専用器具が販売されています。
 2~3時間はかかりますが、深煎りの粉でなくても好みの豆で抽出でき、温めてホットにして飲んでも美味しい仕上がりです。
 (どうしても漬け込むタイプがホットにできないと言うわけではないのですが…)

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 ホットで飲む場合に同じ豆を使ってもドリップかプレス式かで味の感じ方が違うように、水で抽出する場合も、ドリップするのか漬け込むかで風味は変わって来ます。