マサラチャイ(マサラティー) | 型にはまったお菓子なお茶の時間

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主に日々のお茶のお供を記録しているブログです。
レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

寒い日に飲みたくなる、コクのあるスパイシーなチャイ。
体が温まり、頭もすっきりして元気になれる一杯です。

チャイと言えば、カフェなどで注文すると“スパイスの香り漂う濃いミルクティー”が出てくることが多いのですが、チャイとはスパイスを加えたミルクティーではなく、インド式に煮出したミルクティーのこと。
スパイスが入ったミルクティーは、マサラチャイや、マサラティーと呼ばれます。
“マサラ”とはインドのさまざまな香辛料の混合調味料のことです。

マサラチャイに加えられる代表的なスパイスはジンジャー、カルダモン、クローブ、シナモン、ナツメグ、スターアニスなど。
どのスパイスをどれくらいの割合で組み合わせるか、また水と牛乳の割合も、地域や家庭によって様々です。
ここでは私が好きな割合の、1杯分だけ作る場合の作り方を載せています。
飲みたい時に飲むための、あとは牛乳を加えるだけの状態に作り置きできるチャイシロップのレシピはまた別の機会に。

まずは紅茶葉やそれぞれの材料について、下の説明からどうぞ。
マサラチャイは甘さも特徴で、甘さを控えると味が決まらないため、砂糖は多目に加えるのも美味しく作るポイントです。





~作り方~

200cc容量のカップ1杯分(大き目のマグには1.5~2倍量でどうぞ)

 水 60cc
 牛乳 130cc
 ティーバッグ(ミルクティーむきのもの)2個(=茶葉4g)
 ジンジャー(パウダー)2~3ふり
 カルダモン(パウダー)1ふり
 シナモン(パウダー)1ふり
 ナツメグ(パウダー)1ふり
 黒胡椒 あれば1粒 軽く潰す
 砂糖 約10g(大さじ1前後)


①手鍋に水と紅茶葉を入れて火にかけ、紅茶の色とエキスが充分抽出されるまで弱火~中火で煮出す

②火にかけたまま牛乳とスパイスを加え、再度煮立ったら沸騰直前で火からおろし、砂糖を加えて溶かしたら、茶漉しで漉しながらカップに注ぐ
 →沸かしすぎると鍋底が焦げ付いたりミルクの風味が悪くなるので注意


《牛乳と水の割合について》
 牛乳のみで煮出そうとすると茶葉のエキスが出にくいため、少量の水でしっかり煮出してから牛乳を加える方法を多くみかけますし、このレシピもその作り方です。
 その水:牛乳の割合は1:1~2くらいの中で、地域や家庭、作る人によって様々です。
 牛乳100%で作りたい場合は、さらっとした低温殺菌牛乳を使い弱火で煮出すと風味が出ます。
 低温殺菌牛乳で作ると、加熱した際の臭みも一般的な高温殺菌のものより少なくなります。


《紅茶葉について》
 茶葉の種類は、ミルクティーに合う、アッサムやアフリカなどのコクのあるタイプのものを選び、ティーバッグを使わない場合はできれば形状はBOPやCTCなどのように細かめのものがおすすめ。
 ティーバッグなら味がよく出るように細かくしたものが使われているので、バッグのまま煮出すことができて、計量も簡単なので手軽です。
 ちなみに私はアーマッドティー(AHMADO TEA LONDON)の、イングリッシュブレークファースト(ENGLISH BREAKFAST)のティーバッグを切り開かずに煮出して作っています。


《スパイスについて》
 レシピのスパイスの種類や量は、私が好きな配合であり、目安です。
 スパイスの“1ふり”とは、各メーカーから出ているスパイスの小瓶をふる回数。
 ただ1ふりでも出てくる量は力加減で全然違いますし、本当はgや大さじで表したいのですが、あまりに微量すぎて難しかったためこのようにあらわしています。
 イメージとしては、1ふり=ミクロスパーテル(耳かき)一杯分程度です。

 種類は手元にあるものだけを使い、量を調整するなどして自分好みのオリジナルレシピを作るのも楽しいですよ。
 またパウダーではなくホールを使っても良いですし、生姜は生のものを使い、スライスしてつぶしたものを加えて風味をつけたり、ピリッとした舌触りになるよう刻んだりすりおろしたものを煮出すこともあります。
 乾燥のホールのものを使用する場合は、適量を乳鉢などで軽く潰してください。
 それからスパイスはメーカーによっても風味の感じ方が違う場合があります。
 私の場合、パウダーとして載せているものは全てGABANのものを使用しています。