アインシュペンナー《カフェ風アレンジコーヒー》 | 型にはまったお菓子なお茶の時間

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主に日々のお茶のお供を記録しているブログです。
レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

冬の風が冷たい日に飲みたくなることがある、ウインナーコーヒー。
もともとも、劇場で主人を待つ間に馬車の卸者が体を温めるために飲まれていた飲み物と言われています。

日本でウインナーコーヒーと言うと一般的にはコーヒーにホイップしたクリームを乗せたものですが、実は色々と種類があります。
ちなみにウインナーとは、子供の頃に考えていた人は多いと思いますが、食べ物ではなく「ウイーン風」と言う意味^^
でもアメリカにアメリカンがないのと同じく、ウイーンにもウインナーコーヒーという名前のコーヒーはありません。
ただ最近は現地でもお店によっては日本人から“ウインナーコーヒーを”と注文されることがあまりにも多いため、それで通じるようになったところもあるのだとか。

ウイーンで一般的に飲まれているのはエスプレッソ+温かいミルクの上にミルクの泡を乗せた“メランジェ”
カプチーノとほぼ同じようなものなもので、そのミルクの泡の代わりにホイップクリームを乗せたものが“フランツィスカーナー”と呼ばれ、これが日本で言われているウインナーコーヒーと同じとされています。
またコーヒーとクリームを半々に、耐熱グラスに注がれると“アインシュペンナー”と言う名前になったり、この他にも “ミルヒカフェー” “フェアレンゲルター” など、地方によって、また加えるミルクの状態や量などによっても名前が様々。

私が飲みたくなるのはクリームとコーヒーが半々のアインシュペンナー。
一見くどそうですが、それはクリームに加える砂糖の量で決まり、合わせるコーヒーもやや苦味があるものを選ぶことでバランスが取れます。
甘さは好みなのですが、風味のためにはぜひ動物性のクリームで。


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~アインシュペンナーの作り方~
 耐熱グラスの半分まで、やや深煎り~深煎り豆で煎れたコーヒーを注ぎ、上にホイップした同じ嵩のクリームを乗せる。
 クリームは風味が断然異なるため、できれば植物性のものではなく動物性のものを使用。
 加糖・無糖は好みで。

 私はクリームの重さに対して15分の1の量のグラニュー糖を合わせて、七~八分立てにしたクリームを合わせています。