早く出ていかないといけないのです。




お前が居ると金がかかるから出て行けと言われているから







あの時から何度も私は、フラッシュバックするように思い返しています。


「お母さんの気持ちも考えてやれ」と父と祖母から言われたことを。

私が仕事を辞めたくて悩んでいたときのことです。






皆母の気持ちを考えてやれと言うけれど、

じゃあ私の気持ちは誰が考えてくれる?




別に私自身としては、周りに私のことを考えてほしいわけではない。

むしろ放っておいてほしい。





釣り合わないのがおかしいと思う。
向こうは私の気持ちを考えていないのに、なぜ私はあちらのご機嫌を伺わないといけない?






早く出て行くのです。

早く出て行くのです。




家族との距離の取り方がわからなくなってしまって

ある日突然会話がうまく出来なくなってしまいました。




いや、「ある日突然」ではないのかもしれないけど、

日々の積み重ね、ちょっとしたボタンの掛け違いとはよく言いますが

そういうことだったのかもしれません。




けれど、核というか、爆弾のようなものを抱えているのは私かもしれない。

でも家族も家族で、きっと何も抱えていないというわけでもない。




毎週末、一人暮らしの私の部屋から、荷物が運び出されてゆきます。





たぶん、子どもに厳しくしすぎるのはいけないことです。

文句ばかり聞かせて育てると、子どもはうんざりしてしまう。

悪いところばかり指摘してまわっていると、自分の価値を正しく理解しない人間になる。


寛容であってほしいです。





ともかく、私はこれから、お金を貯めて、
それから資格を取ったり、必要であればまた学校に通ったりして、私のために生きるのです。


私の居場所は自分で決める。

居場所がなければ自分で作るのです。





それまではとりあえず、騙し騙しやっていくしかないのです









以前、母は私を「どこに出しても恥ずかしくない娘」と言った。



母は私がそこそこ名門の大学を出たことを誇りにしている。



親類や職場の人、友達にも、事あるごとにその事を誇らしげに喋って

寄せられる賞賛に嬉しそうにしていた。





一方で、家で私に向けて口が開かれるたび出てくる言葉は

「お前は何をさせてもトロくさい、鈍臭い」
「部屋を片付けろ」
「しっかりしろ」
その他諸々、良くない言葉しか出てこない





母が「どこに出しても恥ずかしくない」のは、私の学歴の事で、

私自身のことではないのだろうと思う。






対話ができない。

私が話したいことを話題にあげると「でも」から始まって「〜だから仕方ない」で終わる説得が展開されるだけで、

私の気持ちはそこには必要とされないのです




私の気持ちなんて取るに足らない事なのだろうと、自分を納得させるほかないのでした。