猫とネズミの無限な関係説 (アナ雪を見ていたら思いついた創作小説) | 3号倉庫

3号倉庫

名前の通り倉庫です。著作権放棄しません。

プロローグ

アナ雪を見ていたら妙なセリフ(歌詞)に気がついた

エルサの魔法の力で命を持った雪だるまの名前はオラフ

アナ雪2で死んだオラフは水の記憶から復活する

記憶が命を持つという発想は誰でも知っている

ほら。死んだあの人はあなたの心の中にいつまでも・・・ってこれですね

そしてオラフの野望は金でも権力でも地位でも無く

夏を知りたい!日焼けがしてみたい!であった

喜べ雪だるま!

まさに人間はそのようにして成長してきたのだよ

 

もう一つの天秤ばかりも使ってしまったんだけどね

 

 

 

 

 

【猫とネズミの無限な関係説】

 

子猫だった

 

兄弟は3匹

 

彼女は末っ子だった

 

彼女は親猫を知らなかった

 

そのかわり

 

兄弟の数の三倍のネズミが一緒に暮らしていた

 

あまりに幼い子猫だったから

 

ネズミを食べるようなこともしない(食べられることも知らない)

 

わりと仲良く猫とネズミが暮らすことは事例としては珍しいことではない

 

猫の兄弟はお腹がすいていた

 

ある日TVでライオンがインパラのセシルを狩り

 

セシルを食べる番組を見た

 

おにいさんはそのまねをしてネズミを一匹殺して食べた

 

姉もすこしわけてもらった

 

彼女も少し分けてもらった

 

お腹が満たされた時間は幸福だと感じた

 

お兄さんばかりに働かせてはいけない

 

彼女もネズミ狩りをして兄弟に分けてあげなければ・・・

 

だけど

 

彼女はなかなかそうできなかった

 

彼女は一匹のネズミを特別にかわいがっていて

 

それは友だちという言葉を知らないだけで純粋にそういう関係だったから

 

そこで彼女は考えた

 

おにいさんが1匹殺してしまっても

 

この子は逃げようともしないで彼女と一緒に眠っていたじゃない?

 

それなら

 

この子以外のネズミを殺しても・・・

 

この子にとって彼女は特別なはずだから・・・

 

大丈夫。

 

彼女は自分の優しさと戦いながらネズミを殺して兄弟で分けて食べたのです

 

ところが

 

彼女の友だちだったネズミはそれを見て

 

窓から飛び出し

 

二度と彼女の前に現れませんでした

 

 

 

 

エピローグ

「あたりまえ」はたくさんある

1つの当たり前と

2つ目の当たり前はどうやってできていったのか?

あなたはまだ

戦争という当たり前を信じますか?

差別という当たり前を信じますか?

あなたがそう信じれば「あたりまえ」は生まれてくるのです