だれだって人生やっていればたまに
自分は走り続けているんだと実感する瞬間がある
そういう人生のレースが終わった時
気がついてしまうわけだよ
ぽっかりと
自分の中には何もない
いやね。そうじゃなくてね
もともと何もないわけ
ショーペンハウエルが言ったように
人の中にはひとりにいっこ宇宙がある
宇宙ってのはもともと?
そうね
ナンにもないところだからね
そういう人生のレースを懸命に走ったあと
フト気がついてしまうのさ
ナンで走っていたんだろう?
もともと自分の中身なんて
なんにもない
そこにタバコの煙を詰め込もうってすんぽうさ
相手は宇宙なんだから
あながふさがるわけない
ふさがる気がするだけさ
あのねみんなね
タバコをやめる理由
タバコを吸う理由
わかるわけないんだよね
いいかい?
タバコが健康に悪いからって
どんどんどんどん
嫌煙権が広まって
とうとう僕が最後のひとりになっちゃった
そしたら記念物に指定されちゃってさ
タバコを吸うのが仕事になっちゃった
すごいお金がもらえるけど
僕はタバコを吸っているだけ
ほら!
ね?
「そんなの自分でもできる!」
言っちゃったじゃないの
つまりあなたも
タバコを吸う理由もやめる理由も
なーんにもないってことね