石っころを蹴飛ばすように
車は、猫をはね飛ばして走り去りました
猫は、身体が冷たくなっていく数分の間に、選ぶ事にしました
通り過ぎる人の心の声が聞こえます
「うわ 汚い」
「祟るなよ」
「飼い主が悪いよね」
「置き去りにするなよ」
「悲しくて痛い」
この猫は、何でも知っていて、その人が気がつかない欠点や才能を教えてくれます
最後の力を振り絞って
この中の一人だけに、声を届けます
僕が知っているのはここまで・・・
その猫が、命を賭けて気づかせてくれようとした声を聞いて下さいね
あなたがそれに気がついて、幸福になる事が、猫の命の願いなのですから
その声を聞けなければ、この命は無駄になってしまうのですから・・・